酸熱トリートメントとは?

流行ってますね。酸熱トリートメント。

うちにはメガトリ(https://eva-hair.com/mega_tr/)があるから必要ないけど、どんなものか参考にすることは大切です。

というかどんなものか知らないでやってる美容室だってあるだろうし、わからないでやってるお客さんも実際いるでしょうね。

だから酸熱トリートメントをして髪がキレイになった人がいれば、反対に髪が傷んだ人もいるわけです。そう、トリートメントをしているのに髪がダメージするというどこかで聞いたことがあるような話ですね。

ということで今回は「酸熱トリートメント」についてです。

酸熱トリートメントとは?

酸熱トリートメントはその名の通り、酸と熱を利用したトリートメントのことを言います。とは言っても酸と熱だけではトリートメント効果は期待できません。

酸と熱だけだったらレモンの絞り汁を髪につけてヘアアイロンをすれば髪がキレイになるってことになりますよね。やってみるとわかりますが、髪が固くなりますし、チリチリになる可能性もあります。

しかし美容室で酸熱トリートメントを行うと、通常のトリートメントよりも効果を感じやすく持続性も高い、しかも髪をストレートにする効果もあるのでツヤツヤサラサラになると言った感じです。

それでは次に、この酸熱トリートメントの仕組みについて掘り下げていきましょう。

酸熱トリートメントの仕組み

グリオキシル酸が主成分

流行っていることもあってこの手のトリートメントは各メーカーさんから出ていますが、酸熱トリートメントの主軸となる成分がまず「グリオキシル酸」です。

まずこのグリオキシル酸を使った酸熱トリートメントの特徴は、くせ毛やエイジング毛に対しておさまりを良くすることができます。要は縮毛矯正のような効果があるということです。

しかし、縮毛矯正と比べるとその効果は弱く、弱い癖やうねりであればいいですが、強い癖では効果を感じないかもしれません。

通常縮毛矯正は還元剤を使って癖を伸ばしていくのですが、その主成分である還元剤を使わないで行う縮毛矯正というのはよくある話で、還元剤やアルカリで髪が傷むから違う方法でいきましょうってことです。

うちのメガトリをしたことがある人はわかりますが、同じように癖が落ち着きます。還元剤やアルカリを使用しなくても同じようなことはできます。しかし、縮毛矯正ほど癖を伸ばせる訳ではなありません。ちなみにメガトリにはグリオキシル酸は使いません。

なぜならどのくらい髪がおさまるかは髪質によるところがあるので、グリオキシル酸だけは結果がわかりづらい(読めない)成分となります。だから回数を重ねてくださいとなる訳ですね。

ちなみにこのグリオキシル酸を使った技術は、花王さんが特許をとっています。

https://ipforce.jp/patent-jp-B9-5919267

酸であるということ

次にこの酸熱トリートメントは酸性です。酸熱トリートメントですからね。髪や肌は弱酸性と聞いたことがあると思いますが、酸性じゃないと効果が出ないから酸性になっています。

で、先ほど挙げたように髪にレモン汁をつけておくと髪は固くなります。ヘアマニキュアも同じですね。髪を酸性にふるのでやり続けると髪が過収縮を起こすのでヘアマニキュアにはシリコーンなどで風合いを軽減している訳です。

そんな訳で酸熱トリートメントをやり続けると髪が固くなったという人は、そもそもグリオキシル酸は酸性で使用するものだからです。また、ヘアカラーをした後にこの酸熱トリートメントをするとヘアカラーが抜けてしまうのは弱酸性から髪のpHが変化するので酸膨潤のせいとなるのですね。だからもし酸熱トリートメントとヘアカラーをするのであれ、先に酸熱トリートメントをしてからヘアカラーをするということになりますね。

ということでグリオキシル酸だけだと髪が固くなるので色々工夫する必要があります。その1つが「レブリン酸」です。酸が続きますね!

このレブリン酸はグリオキシル酸と比べると髪をストレートにする効果はさらに弱くなりますが、pHがグリオキシル酸と比べるとやや穏やかで反応することができますので、例えばヘアカラーがグリオキシル酸を使用するよりも少なくなります。

この2つの成分は似ていますので、はじめはグリオキシル酸で効果を感じてもらって、そのまま使い続けると髪が固くなるからレブリン酸を使用する。しかしレブリン酸だとストレート効果は弱まるので。。。みたいな使い方をしているケースもあるようです。あるいは2つをミックスしてなど仕組みを知ればいろいろな使い方ができますね。

いずれにしても酸を使用することに変わりはありません。ですから酸で髪が固くなる可能性は否定できないということを理解しておきましょう。

熱を使うということ

そしてこの酸熱トリートメントはその名の通り、熱を利用します。しかも特許によると200度±30度です。一般的な縮毛矯正のアイロン温度が180度に対して、最高230度で施術を行うことになります。

この手のタイプは温度が高くなるほど効果は出やすく、温度が低くなれば効果は出にくくなりますので、なんだか諸刃の刃みたいですね。

しかし、これをしないと反応しないから仕方のないことかもしれませんが、髪には結構負担になる温度です。技術力のある美容師さんなら問題ないかもしれませんが、技術力のない美容師さんが行うと心配です。

以前にも高温アイロンを使用するトリートメントはありましたね。それもかなり流行りました。しかしそのトリートメントも一歩間違えると髪がかなりダメージしてチリチリになります。ですから実際に酸熱トリートメントを続けた後に縮毛矯正やパーマは危険と推測します。

応用編

グリオキシル酸だけだと髪が固くなるからレブリン酸を併用したり、ミックスしたりする方法を紹介しましたが、仕組みを知れば応用ができると書きました。

そもそもこのトリートメントの売りである艶と柔らかさ、そして髪のおさまりを良くする、つまりストレート効果まであるということですから、ここに目をつける人(メーカー)もいる訳です。

縮毛矯正は還元剤を使用する技術です。で、この酸熱トリートメントに還元剤まで入れちゃうところもあるのです。今までの酸熱トリートメントよりもストレートにする力はあるっちゃあるけど。。。あとはご想像にお任せします。

とここまで書いているのできちんと説明しますが、縮毛矯正は1剤で結合を切って2剤で固定するという流れがあります。この時の1剤が還元剤の仕事ですね。

もし酸熱トリートメントで還元剤を混ぜる場合に2剤を使用していないとなると結合切りっぱなしとなります。ぶっちゃけ結合切れている方が髪は一時的に柔らかくなるから、トリートメント効果をさらに感じるかも知れませんが髪にはよくありません。

まぁ多分その日は洗わないし、空気酸化や熱酸化で固定という理論なのでしょうけどね。あんまり好きな考え方ではないですね。

ちなみに結合が切れると髪が柔らかくなるのはみなさん経験があります。それは髪を濡らした時です。硬い髪の人でも髪をに濡らすと柔らかくなりますね。これは水によって髪の結合が一時的に切れるからです。そして髪を乾かすと再び結合が戻るという仕組みです。

早い話が結合が切れているときは髪が傷みやすい状態です。だから髪が濡れているとき、シャンプーするときは髪を優しく扱いましょうという話とつながりますね。あれれトリートメントで結合切ってそのままでいいの?と思いませんか??

臭い

香りの感じ方は個人差がありますし、各メーカーによって差がありますが臭いです。何回かシャンプーすれば徐々に落ちていきますが、しばらく髪の匂いを嗅いでもらいたくないかも知れません

まとめ

このことから酸熱トリートメントをして髪が固くなったり、風合いが悪くなったりした人は、この酸と熱で髪がダメージしたからということです。つまり、酸熱トリートメントはその意味を理解していないと髪がダメージする、諸刃の剣のようなトリートメントということです。

メリットは、

トリートメント効果・持続性が高い。弱いくせや軽いダメージのパサつきであればストレート効果がある。

デメリットは、

酸性が強すぎて髪がダメージする。ヘアアイロンの高温で髪がタンパク変性を起こす。特に技術力がない人が行うと。。。

PS. そもそも特許を持っている花王さんがそれを商品化しないのも理解できるような気がしませんか?まだまだ課題が多い技術ということです。

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