ねぇちょっと奥さん聞いてくれる?世間の美容室には縮毛矯正っていうメニューは必ずと言っていいほどあるわよね。でね、それと同じように縮毛矯正のお薬ってたっくさんあるのよ〜。
今回はそんな縮毛矯正のお薬で仕上がりの柔らかさが変わる理由の話よ。
縮毛矯正の薬剤構成
それでね。一般的に縮毛矯正のお薬っていうのは、ハード・ノーマル・ソフトみたいな感じで大体3パターンくらいから髪質に合わせてチョイスするのよ。
だけどね。髪質って人によって違いはあるし、同じ髪質でも根本は痛んでないけど毛先はハイダメみたいなダメージレベルによるバラツキもあるわけね。
あなたもひょっとしたら経験があるかもしれないけど、髪に縮毛矯正の薬つけたらやば〜ってなって慌てて流したってパターン。結果、髪は痛むし、癖は伸びないみたいな。
これってなぜ起こるかっていうと、一般的な縮毛矯正剤って還元剤っていう癖をほぐしたりパーマをかける元みたいなものの配合濃度があらかじめ決まっていて、上限が設定されているの。
そのパワーを調整するために使われるのがアルカリ成分なの。でね、還元剤のMAX濃度が決まっている分パワーを上げるために反応を出しやすいアンモニアやモノエタノールアミンなんかのアルカリ剤を使用することが多いのよ〜。
かといって、このアルカリのパワーを弱めちゃうと今度は癖を補正したり、パーマをかける力が弱まっちゃう。
写真はシステアミンリンゴ酸中和物(還元剤)を水道水とpH10のアルカリ水をそれぞれ1:9で割ったものでパーマをかけたもの。水希釈はほとんどパーマがかかっていないのに対して、アルカリ水希釈の方はかかりは良いわよね。
用事調整するという考え方
さっきのパーマ液のように還元剤やアルカリ剤の強さを調整することを用事調整っていうの。髪質に合わせて髪に負担の少ないアルギニンや尿素、アルカリイオン水 などのアルカリ剤を使用してある基材があって、これが髪を柔らかくしてくれるの。
縮毛矯正の1剤ダメージっていうのは、アルカリ剤の軟化膨潤が大きく関わるの。例えば、筋張ったお肉を調味料で工夫しても限界はあるわよね?だったらいいお肉買った方が同じ調味料でもってこと。
これと一緒で、いくらケラチンやCMCを補うことも大切だけど、軟化膨潤をコントロールすることも大切って覚えておいて欲しいの。
でね。面白いのはここからよ。この基材って還元剤を追加すれば縮毛矯正のお薬になるんだけど還元剤のかわりにケラチンやCMCをプラスすると弱アルカリトリートメントに変身しちゃうの。この基材によって成分の浸透力がアップするし、髪も柔らかくしなやかに扱いやすくなるのよ。ちょっと体験してみたくならない?
カラーとの相性も面白いのよ。硬毛酸にお勧めね。ヘナのやりすぎで硬くなった髪にも◎
とにかく一言で言うなら、この基材、ただ者じゃないってこと








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