誰もが美しい髪を手に入れたいと願っていますが、ダメージや乾燥、癖毛、うねり、まとまりにくさ、など、髪の悩みはつきません。こうした悩みを解消するために、トリートメントが一般的に使われますが、トリートメントにも様々な種類があることをご存知でしょうか?
特に、サロンで行われる「サロントリートメント」と自宅で使う「ホームケアトリートメント」は、それぞれ役割や効果が異なります。どちらも髪に栄養を与え、ダメージを補修するためのものですが、どちらを使うべきか、またどのように使い分けるべきかを理解することで、あなたの髪に最適なケアを判断できるようになります。
この記事では、サロントリートメントとホームケアトリートメントの違いを分かりやすく解説し、髪の状態やライフスタイルに合わせた最適なケア方法をご紹介します。
目次
髪の悩みを解決するために何が必要?
サロントリートメントとは何か?
サロンで行うトリートメントには、主に2つのタイプがあります。1つは、自宅で行うトリートメントと同様に髪に栄養を与え、日々のダメージを補修し、まとまりや乾燥、ダメージをサポートするためのもの。もう1つは、カラーやパーマ、縮毛矯正などの施術の際に、髪を薬剤や熱から保護するために行うものです。
1. 栄養補給目的のサロントリートメント
このタイプのトリートメントは、髪に潤いや栄養を与えることを目的としています。一般的には、ホームケアのトリートメントよりも濃度の高い成分を使用される場合が多く、髪の表面をコーティングするだけではなく、髪の内部までしっかりと成分を浸透させることで、乾燥や切れ毛、パサつきなどのダメージを根本から改善します。サロン(美容室)での施術は、より効果的で持続力のある仕上がりを提供する目的で使用されます。この栄養補給目的のトリートメントは、別名でステップ式トリートメントとも言われています。
髪の深部への栄養(成分)供給:髪の芯まで栄養が届くため、しっかりと補修され、強くしなやかな髪に導きます。
ツヤと手触りの向上:サロントリートメントは見た目のツヤだけでなく、指通りの滑らかさを改善することができます。
2. 保護目的のサロントリートメント
もう1つのタイプは、カラーやパーマ、縮毛矯正などの施術時に髪を保護するためのトリートメントです。これらの施術では、薬剤や高温によるダメージが髪に与えられることが避けられません。そのため、施術前や施術中。施術後に髪を保護するトリートメントを使用することで、ダメージを最小限に抑えます。
髪は肌とは違い、一度ダメージを受けたら再生する力がありません。ですから、ヘアカラーや縮毛矯正などをこなう際には、できるだけ髪に負担がかからないように、保護目的のトリートメントを使用しながら行うことが綺麗な髪をつくる基本となります。この保護目的のトリートメントは、別名で処理剤とも言われてます。
薬剤からの保護:カラーやパーマの際に使用される化学薬品から髪を守り、ダメージを予防します。
熱からの保護:縮毛矯正のプロセスにおける、アイロンなどの高温ツールを使う際、髪が熱によってダメージを大きく受けないように保護する成分(耐熱処理剤、熱変性保護剤)を使用します。
施術の仕上がりをサポート:これらのトリートメントは、施術後の髪の仕上がりをより美しく保ち、ダメージを受けた髪に効果的な補修を与えます。
このように、サロントリートメントは髪の状態や施術内容に合わせて使い分け、それぞれの目的に応じたケアを行うことが必要です。
サロンで行う栄養補給目的のトリートメントの深掘り
サロンで行う栄養補給目的のトリートメントは、一般的に市販されているホームケアトリートメントと比べて、成分の濃度が高く、より効果的な髪の悩み別の改善が期待されます。しかし、ここで疑問が生まれるかもしれません。「濃度の高い(濃い)トリートメントが販売されているなら、自宅で使えば十分では?」と。
実は、その通りなんです。サロンでカラーや縮毛矯正などと併用して行う保護目的のトリートメント以外の栄養目的トリートメントであれば、自宅でも簡単に同じように使用できるトリートメントは存在します。
しかし、その判断が難しいところになります。例えば、サロン専売品と記載があっても、それが本当にサロン専売品としての価値があるかどうか、ということ。
実際にはサロン専売品を記載があっても、一般的な商品と変わらないものもあるのです。
サロンで行う栄養補給目的のトリートメントの価値とは
サロンで行うトリートメントの価値は単に濃度の問題だけではありません。サロンでしか得られないプロフェッショナルによる髪質別アプローチこそが、サロントリートメントを選ぶ理由の1つです。
なぜサロンで行う必要があるのか?
髪質別のアプローチ:髪の質は人によって異なります。太くて硬い髪、細くて柔らかい髪、くせ毛やダメージのある髪など、様々な髪質に対して一律のトリートメントでは最適な効果を得られない場合があります。美容師は、髪の状態を見極め、それぞれの髪質に合わせたトリートメントを選び、適切な施術を行うことができます。これにより、自宅でのトリートメントでは得られない、より効果的で的確なケアが実現します。
カスタマイズ性の高さ:サロンで行うトリートメントは、髪質や髪のダメージレベルに応じてカスタマイズされます。例えば、髪の毛先が特に乾燥している場合や、カラーリング後のダメージが気になる場合など、その場で調整してもらえるため、パーソナライズされたケアが可能です。自宅で使用する市販のトリートメントでは、ここまで細かく対応することは難しいでしょう。
即効性と持続性の両立:サロントリートメントは一度の施術で即効的な効果を実感でき、かつその効果が長期間持続します。特に、美容師によって行われるトリートメントは、髪の内部まで深く栄養が届きやすく、その結果、ホームケアトリートメントよりも効果が長続きするのです。
専門的な施術テクニック:美容師は専門的な技術を持ち、トリートメントの効果を最大限に引き出すための手順や方法を熟知しています。成分を髪に効果的に浸透させるための方法や、トリートメントを定着させるための時間管理など、プロにしかできないテクニックがサロンならではの特徴です。
この専門的な背術テクニックを利用したトリートメントが、髪質改善トリートメントや酸熱トリートメント、アルカリ酸熱トリートメントと呼ばれるトリートメントメニューです。
これらの理由から、単に「濃度が高い」というだけではなく、プロフェッショナルによる技術と知識、そしてカスタマイズされたアプローチがサロントリートメントの大きなメリットであると言えます。
書き途中で、ここまでのまとめ
トリートメントの話は実に深く、伝えたいことはまだあるのですが、ひとまずここまでとします。ここまでの話をまとめます。
- サロンケアとホームケアの大きな違いは、保護目的によるものが1番の違い。
- 栄養補給目的であれば、サロンケアとホームケアの違いは変わらない場合がある
- サロンでしかできない価値があるかないかの判断が難しい
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