はじめに
Search Consoleを設定した。
GA4も見られるようになった。
すると、
- Users
- Views
- Clicks
- Impressions
- Events
など、たくさんの数字が見えるようになります。
でも、
数字が増えた = サイトが成功した
とは限りません。
この章では、
何を成果として見るか
を決めます。
具体的にサイトをどう直すかは、第46章で扱います。
最初に第12章の目的へ戻る
第12章で、
「このサイトは何のために作る?」
を考えました。
成果測定でも、そこへ戻ります。
たとえば、
目的
相談を増やす
なら、
単にページビューだけを見るのではなく、
検索
↓
サービスページ
↓
問い合わせ
↓
相談
という流れを見ます。
アクセス数だけでは成果は分からない
月1000人から月2000人になった。
これは変化です。
でも、
問い合わせが20件から5件へ減ったなら、
ビジネス成果として単純に良くなったとは言えません。
逆にアクセスが減っても、必要な人が来てコンバージョンが増える場合もあります。
数字には役割がある
数字を大きく3つに分けると理解しやすくなります。
入口
- Search Impression
- Search クリック
- トラフィック情報源
行動
- ページビュー
- CTAクリック
- フォーム開始
- スクロールなどのイベント
成果
- フォーム送信
- 予約
- 購入
- LINE相談
- 電話
- 来店
すべてを同じ重さで見ません。
コンバージョンとキーイベントを理解する
コンバージョンとは
一般的には、
利用者がサイト上で望む重要な行動を完了すること
をコンバージョンと呼びます。
たとえば、
- 問い合わせフォーム送信
- 予約完了
- 商品購入
- 資料請求
などです。
ただし何をコンバージョンと呼ぶかはビジネスによって違います。
GA4では現在「キーイベント」という言葉を使う
Google Analytics 4では、
ビジネス上特に重要なアクションを測るイベントを、
キーイベント
として扱います。
流れは、
イベント
↓
重要なものをキーイベントとしてMark
です。
たとえば、
- 問い合わせ完了
- 予約完了
- 購入
- 重要なLead アクション
などです。
GA4の「コンバージョン」とキーイベントは同じ言葉ではない
以前のGA4では「コンバージョン」という言葉がアクセス解析内でも広く使われていました。
現在は整理され、
GA4で重要アクションを測るもの = キーイベント
として扱われます。
さらにGoogle 広告の最適化や広告パフォーマンス測定に使う場合は、アクセス解析のKey eventをもとにコンバージョンを作成する流れがあります。
初心者はまず、
GA4
重要なアクション
=
キーイベント
と覚えれば十分です。
イベントとは
GA4では多くの行動をイベントとして測ります。
たとえば、
- ページビュー
- クリック
- スクロール
- フォーム関連アクション
- 購入
などです。
ただし、
すべてのイベントをキーイベントにする必要はありません。
ビジネス目的にとって重要なものだけを選びます。
キーイベントを増やしすぎない
数字が多いと詳しく見える気がします。
でも、
- スクロール
- ボタンクリック
- 動画再生
- ページビュー
- メニュー開閉
- フォーム開始
- フォーム送信
を全部「最重要成果」にすると、何を見ればよいか分からなくなります。
最終成果と途中行動を分けます。
目的とKPIを分ける
たとえば、
目的
相談を増やす
とします。
その途中を見る数字として、
サービスページ訪問
CTAクリック
問い合わせページ到達
フォーム 開始
などがあります。
これらは目的に近づいているかを見るKPI候補です。
KPIは、
最終目的へ向かう途中を確認する数字
と考えます。
KGIという言葉は必須ではない
ビジネス管理ではKGIという言葉も使われます。
ただし初心者Guideで用語を増やしすぎる必要はありません。
このGuideでは、
最終的な成果
+
途中の指標
を分けられれば十分です。
ファネルとして見る
サイト内の流れを、
ファネルとして見ることもできます。
たとえば、
Searchから1000人
↓
サービスページ 500人
↓
CTAクリック 100人
↓
問い合わせ開始 50人
↓
送信 30人
のような流れです。
数字は例です。
重要なのは、
どこで減っているか
を見ることです。
コンバージョン率とは
ある段階から、どれだけ次の成果へ進んだかを割合で見ることがあります。
たとえば、
100人が問い合わせページへ来た
10人が送信した
10 / 100
=
10%
です。
ただし、
何を分母にするか
によって数字は変わります。
サイト全利用者を分母にするのか。
サービスページ 利用者なのか。
問い合わせページ 利用者なのか。
比較するときは同じ定義を使います。
CTAを押しただけで成功?
CTAクリックは重要な途中Signalです。
でも、
「相談する」を押した後にフォームを送っていなければ、最終成果にはなっていません。
CTAクリック
=
Interest
フォーム送信
=
アクション Complete
というように、段階を分けます。
Search ConsoleとGA4を役割で使い分ける
Search Consoleは「入口」を見る
第43章では、
- Query
- Impression
- クリック
- CTR
- Position
を見ました。
Search Consoleは、
Google検索からどう見つけられているか
を見るのに向いています。
でも、Search クリックが増えたことだけでは、問い合わせが増えたか分かりません。
GA4は「サイト内行動」を見る
第44章では、GA4でサイト内の行動を確認しました。
第45章では、
検索から来た
↓
どのページを見た
↓
何を押した
↓
重要アクションまで進んだ
と流れを考えます。
Search ConsoleとGA4は競合するツールではなく、見ている場所が違います。
ツールだけでは分からない成果もある
小規模店舗では、
- 電話
- LINE
- DM
- 店頭で「サイトを見ました」
- 予約システム
- 口頭相談
など、GA4だけでは完全に把握できない成果があります。
可能な範囲で記録します。
お客様の声もデータ
数字だけでなく、
- どのページを見た?
- 何が分からなかった?
- どこが安心材料になった?
- 何を見て相談した?
というお客様の声も重要です。
1件の声だけで全部を変える必要はありません。
ただし同じ声が続くなら改善候補になります。
比較できる基準を作る
基準値を作る
改善前の状態を残しておくと比較しやすくなります。
たとえば、
月間検索クリック
メインサービスページの表示数
問い合わせページの表示数
CTAクリック
フォーム送信
LINE相談
などです。
全部を記録する必要はありません。
目的判断に必要な数字だけ
を選びます。
計測期間を固定しすぎない
変更翌日に、
「効果がありませんでした」
と判断するのは早い場合があります。
トラフィックが少ないサイトでは、データが集まるまで時間が必要です。
季節変動もあります。
一方、大きな障害があればすぐ確認する必要があります。
「必ず30日見る」のような固定ルールではなく、
- データ量
- 変更内容
- ビジネスの周期
で考えます。
数字が動いた理由をすぐ断定しない
たとえば問い合わせが増えた。
理由は、
- タイトル変更
- 季節要因
- キャンペーン
- SNS
- Referral
- 口コミ
- 店舗施策
など複数あるかもしれません。
数字は事実。
原因は仮説。
この分け方は第46章の改善につながります。
「SEOが悪い」で全部まとめない
問い合わせが少ないとき、
Search Impressionが少ないのか。
クリックされないのか。
サイトへ来た後に離脱しているのか。
CTAが押されないのか。
フォーム送信で止まっているのか。
で対策は変わります。
入口
↓
行動
↓
成果
を分けて見ます。
最終成果と途中指標を一枚にする
初心者なら、簡単な表で十分です。
| 種類 | 例 |
| 目的 | LINE相談を増やす |
| 入口 | Search クリック |
| 行動 | サービス / CTAクリック |
| 成果 | LINE クリック / 実相談 |
| 補足 | お客様の声 |
この表があると、数字に振り回されにくくなります。
第46章では「何を変えるか」へ進む
第45章の仕事は、
何を見るか決めること
です。
数字が悪かったからといって、この章ですぐページを直しません。
次の第46章で、
観察
↓
仮説
↓
優先順位
↓
変更
↓
再計測
へ進みます。
今回のポイント
- アクセス数だけでは成果は分からない
- 第12章で決めた目的へ戻る
- 入口・行動・成果を分けて見る
- GA4では重要なビジネス アクションをキーイベントとして扱う
- すべてのイベントをキーイベントにしない
- 目的と途中KPIを分ける
- Search Consoleは検索入口、GA4はサイト内行動を見る
- ツールで見えない電話・LINE・店頭反応もデータ
- 基準値を作る
- 数字と原因仮説を分ける
- 第46章で計測を改善へ変える
今回の視点
測定の目的は、
ダッシュボードの数字を増やすことではありません。
最初に決めた目的へ、
本当に近づいているのかを知るため
に測ります。
数字は答えではなく、
次にどこを見るべきかを教える手がかりです。
Part 7|公開後に運用・計測・改善する
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