「白髪染め」っていうとネガティブなイメージがありますが、個人的には普通のカラー剤とさほど変わりはありません。白髪染めで一番難しいことは明るさを出しながら、白髪はカバーするという、いわば本来矛盾していることを同時にするということですね。
「明るい白髪染めはできません。」
「明るい白髪染めは無理です。」
目次
できますよ
など美容室で担当者に言われてしまった経験がある方は多いのではないでしょうか?でも本当にできないかどうかはわかりませんよね。結論からいえば明るい白髪染めはできます。ただしいつもブログで書いてある通り、一度でできるかどうかは髪質と目的次第です。それではまずは普通に白髪をカバーしやすい黒染めから見ていきましょう。
しっかり白髪をカバーする黒染め
染めてから約1ヶ月後の写真ですね。退色もほとんどなく、しっかりカバーしているのがわかります。染料が多い(暗め)だと気になるところをでカバーしやすい、そしてその分トーンは下がりやすいことがわかります。よほど髪が痛んでいない限り、一番簡単に施術できるケースですね。それでは次に明るい白髪染めをしている方を見てみましょう。
かなり明るめの白髪染め(白髪多め)
いかがでしょうか?白髪はカバーしつつ、明るさもキープしています。そして、こちらのケースも比較的簡単に施術できるパターンです。理由は白髪の量が黒髪よりも多いからです。先ほどあげたように明るくすることと、色を入れることという矛盾していることをあまりしていないからですね。それでは次にいきましょう。
明るめの白髪染め
こちらの場合は一番はじめの方の明るいバージョンですね。白髪率は少なめですので明るめでも白い毛はぼけて気にならないパターンですね。こういった場合はグレーカラーで染めるか、ファッションカラーで染めるかの判断が迷うところですね。また、部分的にグレイの多いところは「ピグメント」といって、少し暗めの色を先にのせてから明るめのカラーをかぶせる方法で明るめのカラーをつくっていく場合もありますね。
このように対応はそれぞれです。次はさらにわかりやすくするために毛束で比較してみましょう。
毛束によるカラー比較(その1. ベースによる明度の変化)
同じカラー剤で白髪率それぞれ10%、30%、50%、70%、100%でテストしてあります。当然のことですが、同じカラー剤を使用してもベースとなる土台が違うとこのように仕上がりが変化するのですね。
毛束によるカラー比較(その2. ファッションカラーのような色味をだす)
次にこの毛束たちの色を抜いてなるべく均一に染め直していきます。要は黒染めしてから明るくしなおすようなイメージに近いですね。2回カラーをおこなうことから「W(ダブル)カラー」と呼ばれていますが、トリプル〜になる可能性もありますね(汗)
2回ほど色味を抜いたところです。案の定左が抜けすぎてしまいましたので、次は左だけ色味を足していきます。先ほどあった「ピグメント」ですね。
なんとなく明度があってきましたね。それでは再びカラーオンしておきます。
明るめのピンクブラウンに仕上げてみました。ほぼ同じような仕上がりになりましたね。つまり、たとえ元のベースが違ったとしても似たようなイメージに仕上げることも可能なのですね。そして白髪染めといっても工夫次第で普通のファッションカラーと同じような色味を出すことも可能ということです。ただし、時間と手間がかかることは事実ですね。今回一番時間がかかった毛束で4回のプロセスがありましたので、クアドラプル・カラーということですね。
まとめ
当店で実際に行なうカラーはシングルプロセスでワンメイク(1回)で行なうことが多く、あとは先ほどあった「ピグメント」で対応することがほとんどです。こだわりは人それぞれですが、ファッションカラーと変わらない色味をだせることも証明できましたね。ただし髪の状態(コンディション)がすべてであることは間違いないことです。色味が乗らないくらいダメージが髪にあったら当然無理です。
そして、今回のお題である「明るめの白髪染めは無理ですか?」の答えに関しては、もちろん「無理ではない。」ということです。
それではステキなヘアライフを!
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