ヘッドスパの効果と肌質(体質)

前回もヘッドスパについては記事にしましたが、今回は少し思考を変えてその効果と肌質について記事にしたいと思います。

 

|ヘッドスパとは?

 

どうして?

 

そもそも「ヘッドスパ」という言葉は、日本の造語です。海外では多分通じないでしょう。ヘッド(頭)とスパ(温泉)の組み合わせなんて、いかにも日本らしい感じですよね。その目的は、頭部をマッサージなどで温めたりすることで血液の循環をよくし、リラクゼーション効果で頭皮やココロを美しく健康に保つことですね。

 

|ヘッドスパの起原

 

1−1 アーユルヴェーダ

 

アーユルヴェーダ

 

ヘッドスパの起原は、「アーユルヴェーダ」ともいわれています。人の健康は、「心」「身体」そして、「行動」「環境」も含めた全体の調和が重要という「東洋の医学」で、病気になってからそれを治すのではなく、病気になりにくい心身を意識することで病気を予防し、健康を維持する「予防医学」ともいえます。

 

極端な話ですが、西洋の医学は「頭が痛ければそれを抑えればいい」と考え、ブロッカーをつかってそれを抑えます。つまり、患者ではなく病気に重点をおき、病気にアプローチします。東洋の医学は「頭が痛い原因はどこからきているのか」と考えます。つまり、患者の一人ひとりは違うもの、身体やココロの状態を考慮し、その両方からアプローチしていきます。

 

 

 1−2 クリームバス

 

ココナッツ

 

インドネシア・バリ島に古くから伝わる自然療法で、ジャムウと呼ばれるセージやニームなどのハーブやココナッツなどを配合したクリームで頭皮を揉みほぐしながら髪にも栄養を与え、健康回復・維持を目的とする方法です。

 

しかし、日本人はダメージした髪が多く、本来のクリームバスだと、髪に対する効果を得られにくいため、トリートメント効果を上げようとすると頭皮が痒くなってしまうという、何ともいえないケースもあるようです。

 

|ヘッドスパの効果

 

これは前回も記事にしましたが、もう一度おさらいしましょう。

 

1−1 リラクゼーション効果

 シャンプーの仕方を考える

頭皮をマッサージすると「気持ちいい」ですよね。当店ではまず細かいツボなどは意識せず、まずこの「気持ちいい」と感じていただくことを自宅でも継続してもらうようにお話しています。これはホルモンの分泌が関係しているのです。

 

気持ちが「やだな」とか「嫌い」などと不快に思って生活していると、脳や身体の活動の妨げになるようなマイナスのホルモンが分泌されます。そして、イライラしたり、憂鬱になったり、ココロも身体も病気になりやすくなってしまします。逆に、「やるぞ」「好き」など前向きな気分だとプラスのホルモンが分泌され、ココロと身体の健康が増進されます。

 

マッサージの「気持ちいい」はとても重要で、プラスのホルモンの分泌を促してストレスを解放し、ココロと身体に活力を与えてくれるのです。「気持ちはいつも前向きに」というのは科学的な根拠があるのですね。そして頭皮のマッサージにより、その気持ちを継続できる可能性があるのです。

 

1−2 頭皮環境改善効果

 頭皮環境

男性の頭蓋骨は成人後も成長を続け、30歳くらいまで大きくなるといわれています。また男女ともに贅肉などの脂肪により、頭皮がつっぱり血行不良の原因になります。頭皮が硬くなっていないか常に確認しましょう。また、頭皮をマッサージなどで引き伸ばして柔軟にしておくことが大切です。

 

頭皮も顔も1枚の皮でつながっています。そんなことは当たり前すぎて、あんまり考えたことないですよね。年齢とともに重力に負けて肌は下がります。そして、毛穴の向きも変わります。すると髪はぺったんこに寝てしまいます。つまり、下がった毛穴の向きを元に戻せば、髪の立ち上がりもよくなります。

 

1−3 血行促進・疲労回復効果

 血液

血行改善に必要なことは静脈の正常化です。静脈が正常に流れないと老廃物がたまってしまいます。その結果、代謝が悪くなり、冷え性になったり、むくみやすくなります。また、血行不良は髪の土台である毛乳頭に栄養が運ばれず、結果として「白髪」「薄毛」「細毛」の原因になってしまいます。

 

マッサージ以外にも炭酸泉などを利用することで血行を促進させることは、頭皮を温め、硬くなった頭皮を柔軟にし、髪の栄養をきちんと届けることで「白髪予防」「育毛」に効果があり、同時に基礎代謝があがり、美人度がアップするのですね。

 

1−4 育毛成分促進効果

 上昇

普段のシャンプーでは落としきれない、毛穴に詰まって酸化した皮脂などをホホバオイルや炭酸泉など使用して除去することで、頭皮環境を整えて、土壌からの改善を促します。

 

皮脂膜は、皮脂と汗が混ざった天然のクリームで、皮脂膜が髪や肌に広がることで乾燥や細菌から私たちを守ってくれています。しかし、酸化した皮脂は匂いを発生させ、頭皮を刺激します。また、毛穴をふさいで髪の成長を阻害する恐れもあるのです。毛穴が塞がっていては育毛剤などの浸透も悪いですよね。

 

 1−5 まだまだある。その他の効果

うれしい 

ダイエット

マッサージの副交感神経優位は眠りに近いリラックス状態です。リラックス状態は代謝を活発にする状態です。つまり、ダイエットにも効果があるといえます。

 

美肌効果

マッサージや炭酸泉による血行促進により、基礎代謝があがることで肌のターンオーバーが正常化し、保湿力もあがります。逆に言えば代謝が悪ければ、肌は乾燥してカサカサに、そしてその乾燥がシミやシワの原因にもつながるのです。

 

小顔効果

マッサージにより、たるんだ頭皮を引き上げることで、お顔も「キュッ」と引き締まります。つまり、小顔にも効果があるといえます。

 

|マッサージと体質

 ドア

1−1 貧血体質

頭皮の弾力がなく、刺激に敏感なタイプです。マッサージしても気持ちよく感じない場合が多いです。しかし、マッサージすることでの効果は高いです。

 

1−2 血行不順体質

頭皮に触るだけでも痛がる人が多いタイプです。マッサージをして老廃物を押し出すことで痛みが改善されます。また、肩こりをしている人も多いのも特長です。

 

1−3 炎症体質

頭皮が熱っぽいけど、血行がいいわけでもないタイプです。炎症を抑えてから毛根に栄養を与えて、マッサージすることが必要です。刺激のある血行促進タイプの育毛剤を使用すると逆効果になりますので注意が必要です。

 

|男性の抜け毛・薄毛・細毛

男性の薄げ

3大要因

  1. 男性ホルモン
  2. 皮脂過剰分泌
  3. 血行不良

 

α. 男性ホルモン

ヒゲ、体毛が濃い。筋肉質。家庭内に薄毛がいる。男性ホルモンは5α−リダクターゼ(男性ホルモン活性化酸素)により強力な男性ホルモンに変化します。この強力になった男性ホルモンは皮脂膜を刺激して、過剰な皮脂を分泌させ、毛母細胞の活動を抑えてしまいます。

 

β. 皮脂過剰分泌

毎日シャンプーしてもすぐにテカテカになる。大きなフケがでる。頭皮がアブラっぽい。原因は、シャンプーのしすぎ、あっていない。また食事やアルコールなど様々などが考えられます。ビタミンB2.B6は皮脂のコントロールをしてくれます。

 

γ. 血行不良

頭皮がつっぱっている。常に肩こりがする。頭皮の血行が悪い。頭の形が角張っている。マッサージやヘッドスパで頭皮を柔軟にして、体質改善を心がけましょう。

 

 

|酸化(老化)を防ぐ

酸化は私たちの身体に様々な影響を与えます。そんな酸化から身体を守るために注目されているのが「抗酸化物質」です。「抗酸化物質」は酸化を防ぎ、老化を防ぐといわれています。

 

抗酸化物質

 

赤ワイン

ポリフェノール

ワインでおなじみの成分です。ポリフェノールは酸化を防ぎ、過酸化脂質を防ぐ作用を持ちます。また、体臭予防効果もあります。

効果・効能

・老化防止・体臭予防・殺菌、抗菌作用・アレルギー症状の緩和・ストレスの抑制

 

エビ

アスタキサンチン

自然界に幅広く分布している天然の色素です。鮭やエビ、蟹などに多く含まれるカロテノイドの一種で、優れた抗酸化作用を持っています。

 効果・効能

・優れた抗酸化作用・免疫力の向上による抵抗力のアップ・心理的ストレス変化への対応力向上・肌の色素沈着予防・脳内の毛細血管の血行改善

 

トマト

βーカロチン・リコピン 

ニンジンに含まれるβーカロチンやトマトに含まれるリコピンは皮脂腺から分泌される皮脂の酸化を防ぎ、体臭を予防することが期待される成分です。

効果・効能

・老化防止・髪、肌、爪を健康に保つ

 

|その他

ビール

タバコ

タバコに含まれるニコチンは少量で興奮作用を引き起こし、発汗や皮脂の分泌を促進し、それが毛根に悪影響を及ぼし、脱毛を引き起こします。また、多量の場合は抑制的に作用し、血流を阻害します。そのため、毛包部への血流が悪くなり、やはり脱毛が促進されます。また、アルコールは体内で中性脂肪に変えられ、皮脂の分泌を促進します。

 

香辛料

香辛料が直接脱毛につながるわけではなく、辛いものを食べると汗をかくのと同時に皮脂の分泌が促進されるため脱毛につながりやすくなります。脱毛症の人は、体質的に皮脂の分泌が多いのですが、辛いものを食べると同じような状態になります。もし食べたいのであれば食事後に入浴して、ケアをしましょう。

 

睡眠

夜更かしをすると皮脂がたくさん分泌され、毛穴のつまりなどで抜け毛につながります。適切な睡眠をとることが大切です。またゴールデンタイムと呼ばれる10時から2時までの間に寝ると成長ホルモンが分泌されるため、老化防止や健康維持のためにはこの時間帯に寝ることをお勧めします。

 

|まとめ

前回はココロと身体のつながりの関係で記事を作成しましたが、今回は体質や食事、生活習慣との関係をまとめてみました。すべてを改善することは大変ですし、何より人生は楽しむものです。すべてを制御してしまったらつまらないですよね。ですから体質や原因を理解し、できることから楽しくはじめてみることが重要です。

 

前回のヘッドスパの記事もあわせてどうぞ。

→ HEAD SPA

 

それではステキなヘアライフを!

 

 

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