縮毛矯正は扱いにくい髪を改善し、扱いやすくするメニューです。しかし一歩間違えると、逆に大変なことになりやすいメニューでもあります。これはメリットがあるものほど同じようにデメリットもあるということです。本日はそれを解説します。
前回かけた前髪の部分の拡大です。写真よりも実際に見ている方がわかるのですが、これは「びびり」です。「トリートメントしても落ち着かない」とのことですが、ここまで髪が荒れてしまうとトリートメントで抑えるのも限界がありますね。
なぜこういったことが起きるのか?
縮毛矯正というメニューは、薬をつけてある程度時間をおいたあと流します。その後にブローもしくはアイロンなどを使用して熱処理をします。この熱処理するときにどうしてもさけられないのが熱とテンションとプレスです。
熱による失敗
熱による失敗のケースは、髪の水分調節不足です。髪の水分が残りすぎている状態で高熱を加えることで、水分が一気に蒸発します。これにより水蒸気爆発が起こり、損傷します。ようは大やけどをしてしまうようなものです。
髪の主成分はタンパク質からできていることから、熱処理でどうしても髪は硬くなってしまいます。もちろんその原理を利用することで縮毛矯正という理論が成り立つことも事実です。しかし、必要以上の熱処理をする必要はありません。目的に合った適切な温度管理が必要です。
テンションによる失敗
テンションというのは、ひっぱり具合のことです。1剤の薬を使用することで髪の結合を切り、形を形成しやすい状態になっています。これはつまり髪がやわらかく柔軟になっている状態です。薬を流した際に熱処理をするのですが、このときにブローでもアイロンでもテンションをある程度かけて操作していきます。
そしてテンションがかかりすぎていると、その分ひっぱった反動が生まれます。想像しやすいのがゴムを伸ばして変形させたときに、その応力の反動で戻りますね。強く引っ張りすぎてしまうとその反動も強くなることからテンションには注意が必要です。
プレスによる失敗
プレスによる失敗はアイロン操作時に特に起こりやすいです。すべての細胞は丸いですね。髪も当然丸みを帯びています。そこにアイロンなどでプレスしすぎると当然のように形は変形します。「縮毛矯正をかけるとぺったんこになってしまう」といったケースは、このアイロン時のプレスのチカラが強すぎるために起こる現象です。
ついつい頑張りすぎるとチカラが入りすぎてしまうのが人間の特徴です。しかし、チカラを抜いたほうがいい場合もありますよね。アイロン操作も同じことです。
これ以外に考えられる要因としては薬剤の適切な処置なども関係してくるのです。つまり縮毛矯正による失敗というのは、実際にはどこで失敗しているかは判断しづらく総合的に見て対応するしかありません。
お直し後
見た目は改善されましたね。ストレートにすると髪がぺたんこになるからいつもは部分的にかけていたようです。しかし、そんな概念を打ち消し、当店の縮毛矯正を体験して頂きたくて今回は全体にかけました。前髪の失敗の補正はそのおまけです。
とても自然なストレートで、縮毛矯正をかけているとはわからない仕上がりです。ショートスタイルなので癖は早くでやすいですが、これでしばらくはお手入れも楽になりますね。
ぺったんこになってしまうには、なってしまう理由があるからです。そして同じように失敗するのは、失敗する理由があるからです。適切な薬剤と施術方法を選択すればそれは回避できるのです。
それではステキなヘアライフを!
浦和の美容室エナ 「美」から生まれるチカラ
進化する縮毛矯正,デジタルパーマ,カラーでお手入れしやすいヘアデザインを心がけています。
私たちは「美容」のことを徹底的に考えています。
そして、一人ひとりにあった「個性をどのように引き出すことできるのか」が最も重要と考えます。
なぜなら、これから先もずっと「輝き続ける人生」に美容は必要だからと思っているからです。
私たちにとって「美容は人生そのもの」です。
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