昨日1年ぶりにカットにきたゲストにいわれました。
ゲスト「まわりにもよくそんなに切らないでもまとまってるのね〜。っていわれます。」
自分「〇〇さんのお手入れが上手だからじゃないですかね〜?」
お帰りの際に
ゲスト「それじゃ、また来年!良いお年を〜!!」
自分「はい、良いお年を!」
はい。少し手抜きをしようと考えました(爆)
できないけど…
匂いが少ないカラーってイメージはいいですけど実際はね
カラーの匂いって昔に比べるとかなり穏やかになりましたよね。
市販の商品でも「匂いの少ないヘアカラー」みたいなキャッチフレーズをみかけます。
でも匂いが少ないのが本当にいいカラーなのでしょうか?
カラーの独特の匂いの要因はほぼアンモニア臭です。アンモニアって想像するとあの匂いをだいたいイメージできると思います^^
一般のカラーはアルカリ性じゃないと明るく、そして発色できないのでアンモニアが必要なのです。もちろん色によってはアルカリ(アンモニア)を使わなくても大丈夫なモノもあるのですが、染まりが悪かったり、退色が早かったりするモノもあります。また、ヘアマニキュアは酸性じゃないと染まりは悪いです。
では今時のカラーはなぜ匂いが少ないのでしょう?
答えは簡単、カラー剤に使用するアルカリ剤の違いです。
アンモニアはあの独特の匂いがあるのに対し、今時のカラー剤に使用されるアルカリはほとんど匂いがしないのです。一般的なカラー剤はアルカリが必要なだけで、アンモニアが必ず必要な訳ではありません。つまり、アンモニアの匂いが気になるなら、違うアルカリ剤を使えばいいということです。
カラー施術中の匂いの軽減は不快感を少なくするのでいいのですが、では髪のダメージ的にはどうなんでしょう?
実は、カラー剤に含まれるアルカリはシャンプーしただけではなかなかとれません。見た目のカラー剤はとれますが、成分がとれているのとは別です。色だって残りますしね。これが髪に残留するため2次的ダメージにつながります。つまりカラーで痛む要因はそのとき1回だけではないのですね。
セルフカラー(自分で染めるカラー)で髪が痛む要因はここが大きいです。
*ちなみに髪がアルカリにふられるからダメージが直接あるわけではないです。アルカリと過酸化水素が混ざることで髪が明るくなりダメージがでるのです。そして、髪がアルカリ領域になることで髪が不安定になり、いつもよりダメージをうけやすい状態になります。例えば摩擦などのダメージがいつもよりも多くなるということです。ダメージって奥が深いです。
そして、臭うタイプのアンモニアのアルカリは揮発性があり、髪から早くとれていくのに対し、匂いのないタイプのモノエタノールアミンなどのアルカリは揮発性がないため、髪がダメージする要因をつくりやすいということです。
「じゃあ、アルカリを除去すればいい。簡単なことじゃない」
ってことなんですが、そうは単純なことでもないのです。特にカラーは…
まず、アルカリにふられた髪を急激にもどすと過収斂がおきる可能性があります。これは髪はアルカリにふられると膨潤します。つまり、太ります(汗)それで弱酸性にする=pHを戻す作業をすると髪は引き締められます。つまり痩せます。そして髪は引き締めすぎるとかえってギシギシになってしまいます。
次に色味の話です。カラーの色味はこのpHに敏感で、急激にpHをコントロールしようとすると色味の波長がこわれて色味が変わります。つまり髪のダメージに対しては、pHコントロールは大切なことなのですが、色味のことを考えると一気にpHを変えるのではなく、徐々におとしていくことが重要です。カラーも奥が深いですよね。
まとめ
・匂いの少ないヘアカラーは施術中の不快感はない(少ない)のでいいですが、髪のダメージにつながる要因が大きい。
・シャンプーしてもとれないため、ダメージ対策としてアルカリに傾いた髪を基本の弱酸性に徐々に戻すこと。
浦和の美容室エナ
すべては上質のために…進化する縮毛矯正,デジタルパーマ,カラーでお手入れしやすいヘアデザインを心がけています。
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