はじめに
第3章「サーバーとは何か?」では、ホームページのデータを置いておく場所として、
サーバー
について説明しました。
では、インターネット上にたくさんのホームページがある中で、
「どのホームページを見たいのか」
を、どうやって指定するのでしょうか?
そこで使われるのが、
ドメイン
です。
ホームページを作るときには、サーバーと並んで必ず目にする言葉です。
今回は、
ドメインとは何なのか?
そして、
なぜホームページにドメインが必要なのか?
を見ていきましょう。
ドメインは「インターネット上の住所」
ドメインを最初に理解するときは、
インターネット上の住所
と考えると分かりやすいでしょう。
たとえば、
example.com
のような文字列がドメインです。
実際の世界でも、お店へ行くためには住所が必要です。
住所が分からなければ、どこにそのお店があるのか分かりません。
ホームページも同じです。
インターネット上にホームページのデータが置かれていても、
「どこを見に行けばよいのか」
を指定するものが必要になります。
その目印になるのがドメインです。
サーバーが「土地や建物」なら、ドメインは「住所」
サーバーとドメインは、一緒に出てくることが多いので混乱しやすいところです。
ここでは、実際のお店にたとえてみましょう。
- サーバー = ホームページを置いておく場所
- ドメイン = その場所を見つけるための住所
と考えることができます。
たとえば、立派なお店を建てても、住所が分からなければお客様はたどり着けません。
反対に、住所だけあっても、そこにお店がなければ何も見ることができません。
ホームページでも、
サーバーとドメインはそれぞれ違う役割を持ちながら、組み合わせて使われます。
[VISUAL-D04: サーバー=ホームページを置く場所、ドメイン=その場所を示す住所、という関係図]ドメインは同じものを自由に使えるわけではない
ドメインには大きな特徴があります。
それは、
同じドメインを、複数の人が同時に自由に使うことはできない
ということです。
たとえば、すでに誰かが、
example.com
というドメインを利用している場合、
別の人がまったく同じ example.com を新しく取得して使うことはできません。
そのため、ホームページを作るときには、
自分が使いたいドメインが空いているか
を確認する必要があります。
お店の名前や会社名をドメインにしたい場合は、ホームページを作る段階で確認しておくことが大切です。
「.com」や「.jp」は何?
ドメインを見ると、
.com.jp.net.org
など、最後についている文字が違うことがあります。
これらもドメインの一部です。
たとえば、
example.com
なら、
example の部分だけではなく、
example.com 全体で一つのドメイン
です。
種類によって利用条件や意味合いが異なるものもありますが、今の段階ですべて覚える必要はありません。
ホームページを実際に作る段階で、
どの種類を選べばよいのか
を改めて考えれば大丈夫です。
ドメインとURLは同じもの?
ここも初心者が迷いやすいところです。
ドメインとURLは、まったく同じ意味ではありません。
たとえば、
というURLがあったとします。
この中の、
example.com
の部分がドメインです。
URLは、そのドメインを含めて、
ホームページのどのページを見るのかまで表したもの
と考えると分かりやすいでしょう。
今は細かく覚えなくても、
- ドメイン = ホームページを見つけるための基本となる住所
- URL = そのホームページ内の具体的な場所まで含めた案内
くらいの理解で十分です。
ドメインは一度決めたら、できるだけ長く使う
ドメインは、あとから変更できないわけではありません。
しかし、ホームページを長く運営していくのであれば、
なるべく途中で変えない方が扱いやすい
ものです。
なぜなら、ホームページを公開していくと、
- お客様がドメインを覚える
- 名刺やショップカードに載せる
- SNSからリンクする
- 検索結果にページが表示される
- 他のホームページからリンクされる
など、少しずつそのドメインが使われるようになるからです。
あとから変更すると、それらも一緒に考え直す必要が出てきます。
そのため、ドメインは、
「とりあえず何でもいい」ではなく、長く使うことを考えて決める
ことが大切です。
ドメインは「買って終わり」ではない
ドメインは、一般的な商品を買う感覚とは少し違います。
一度料金を払えば、永久に自分のものになるとは限りません。
多くの場合、一定期間ごとに更新しながら利用します。
更新を忘れると、そのドメインを使えなくなる可能性があります。
ただし、具体的な取得方法や更新方法については、実際にホームページを作る段階で詳しく見ていきます。
今は、
ドメインは長く使う前提で管理するもの
ということだけ覚えておきましょう。
サーバーとドメインがそろうと、ホームページの「場所」が見えてくる
ここまでで、
- サーバー = ホームページのデータを置く場所
- ドメイン = そのホームページを見つけるための住所
という二つが出てきました。
この二つがつながることで、
「このドメインを見に来た人に、このサーバーにあるホームページを表示する」
という形が作られていきます。
まだWordPressは登場していません。
しかし、ホームページを作るための土台が少しずつ見えてきました。
今回のポイント
- ドメインは、ホームページを見つけるためのインターネット上の住所
- サーバーとドメインは同じものではなく、それぞれ違う役割がある
- 同じドメインを複数の人が自由に使うことはできない
.comや.jpなどもドメインの一部- ドメインとURLは同じ意味ではない
- ドメインは長く使うことを考えて選び、更新しながら管理する
今回の視点
サーバーとドメインを別々の言葉として覚えると、少し分かりにくく感じます。
でも、
「ホームページを置く場所」と「そこへたどり着くための住所」
と考えると、二つの役割がつながります。
ホームページ作りでは、このように新しい言葉が次々に出てきます。
そのたびに言葉だけを暗記するのではなく、
「これは何の役割をしているのか?」
と考えていきましょう。
そうすると、あとからWordPressやさまざまな設定が出てきても、全体の中で位置づけやすくなります。
Part 1|ホームページとWordPressの仕組みを知る

