俺物語

髪だけを見ていたら、見えなかったもの

茨城で生まれ育った僕が、なぜ美容師になり、なぜ髪だけではなく、肌や身体や生活習慣まで考えるようになったのか。

このページでは、僕のこれまでと、これから大切にしていきたい美容について書いています。

少し長いですが、僕がどんな想いでお客様の髪と向き合っているのか、伝われば嬉しいです。

美容を志すきっかけ:美容の入口は、ファッションへの憧れ

まずはじめに、僕は美容師になりたかったわけではなかったんですね。

高校生の頃にファッション通信という番組がありまして、衝撃を受けました。

この番組をきっかけにファッションに興味を持ち、ヘアメイクアーティストを目指し上京します。

地元で高校生の僕はめちゃ浮いてましたよ。

ジョンガリアーノとかビビアン着てましたので。

親には「その格好で近所にでないでよ」って言われてましたね。

ほぼ毎日バイトしてたので、洋服、音楽、バイクと色々充実した日々を過ごしていました。

18歳で上京:何も分からないところから始まった美容師人生

早く家を出たかったのもあって、高校を卒業後、すぐに上京し、美容室に入社。

美容学校は通信。

美容のことも、社会のことも何も分かってないし、すぐに注意される毎日でした。

この頃から、毎日練習。

家に帰っても練習するから家は毛だらけ(汗)

それから3年くらい経った頃

今はわからないですけど、シューウエムラメイクアップスクールの前身で、顔分析鎌田塾にメイクの勉強をスタートします。

そこで分かったことがありました。

そもそも、俺、メイク向いてない・・・

「好きなことと、できることは違う」って学びましたね。

その後は、美容師っぽいですが、撮影にハマった時期もありました。

わたくし忘れっぽいので、どんな作品だったか覚えてない・・・

そして写真もない!

ケミカルとの出会い:髪の中で何が起きているのか、知りたくなった

これも覚えてないのですが、いつしかケミカルに興味持った時期がありました。

美容師にとってのケミカルというのは、カラーやパーマ、縮毛矯正などの毛髪科学の知識のことです。

一般の方にはわからないと思いますが、美容師が全てケミカル知識があるわけじゃないのですね。

多少は知っていても、追求していくと深〜く、面白〜くてハマりました。

当時mixiでケミカルの大御所MAGOさんをはじめ全国の美容師と知り合えました。

ブリーチ毛でも、ぷるっとしたカールが出た時は感動でしたね。

初心に帰る:ケミカルを学んだからこそ、カットに戻った

ケミカルを学ぶようになって気づいたこと。

美容師としてデザインを語るうえで、カットは欠かせないもの。

そう思ってカットをもう一度勉強したくなりました。

誰に学ぶか?

ビダルサスーンってご存知の方もいると思いますが、

多分、化粧品メーカーの認知が強いと思います。

けど、デザイン学校としても有名なんですね。

そこで日本人で講師になった人は2人。

そのうちの1人がDADAの植村さんです。

誰に習うか、であれば一流に学ぶべきでは?

この時の宿題が毎月多くてですね。

わたくしこだわりが強いので、そうお粗末なものを提出したくないのですよ。

しかし、時間はそうない。

じゃ、どうするかって考えたら

睡眠時間削るしかない

となりまして、この時期は1年間3時間睡眠で頑張りましたよ。

きつかったなー

けど楽しかったなー

おもろかったなー

当時の僕は多分↓

こんな感じだった?

知って欲しいこと:病気を通して知った、見た目だけでは分からないこと

僕には乾癬があります。

乾癬は、簡単にいうと皮膚に赤みや、乾いた鱗のようなものが出たり、頭皮だとフケのように見えたりすることもある皮膚の病気です。

頭だけではなく、身体や顔、手に出ることもあります。

ひどい時は炎症も起きます。

痒くて、かいてしまう。

落ち着いたと思ったら、ストレスなどをきっかけに、また違うところに出てくる。

なんだか、モグラ叩きというか、イタチごっこというか。

特に手に出るのは、正直きついんですよね。

美容師なのに、手が荒れている。

こだわっている美容師なのに、手荒れしている。

そう思われたくないんですよね。

悔しいです

でも、この病気のおかげで、僕は知らなかったことを知りました。

肌が汚い。

フケっぽく見える。

手が荒れている。

それは、本人が望んでそうなっているわけではないかもしれない。

努力で変えられることもある。 

でも、努力だけではどうにもならないこともある。

このことを、僕は身をもって知りました。

そこから、髪だけではなく、肌や健康のことを学ぶようになりました。

学べば学ぶほど、髪だけを見ていても足りないと思うようになりました。

頭皮

睡眠

ストレス

食事

免疫

生活習慣

全部、どこかで繋がっている。

美容は、髪だけの話ではない。

僕とケミカレーション:髪・肌・身体をつなげて考える美容へ

そんな時に出会ったのが、ケミカレーションでした。

ケミカレーションとは、一流の美容師が集まるオンラインサロンです。

きっかけは正直、忘れました。

僕、忘れっぽいので。

でも、ケミカレーションのボスである、たもさんに、何か惹かれたんだと思います。

美容師というと、どうしても髪のイメージが強い。

でも、ケミカレーションは違いました。

髪だけではなく、肌や健康、身体のことまで繋げて考える。

しかも、ただの知識ではなく、現場で使える形にする。

僕がずっと感じていた

「全部繋がっているんじゃないか」

という感覚を、もっと大きな視点で見せてくれた場所でした。

写真のように、皮膚科で薬を塗っても、薬を飲んでも、なかなか落ち着かない時期もありました。

正直、マジゾンビでした。笑

もちろん、医療や薬を否定したいわけではありません。

必要な時は必要です。

僕も助けられてきました。

ただ、薬だけではなく、日常の中でできることもある。

身体の状態を整えることで、少し楽になることもある。

そういう選択肢があることも、知ってもらいたいんです。

治る、治らないという話ではなく、どう付き合っていくか。

僕自身も、まだ旅の途中です。

乾癬を通して、僕は副作用という言葉にも敏感になりました。

どんなものにも、メリットとデメリットがあります。

薬もそう。

美容の薬剤もそう。

縮毛矯正もそう。

効果があるものには、必ず反対側の面もある。

だからこそ、全てを批判するのではなく、知ったうえで選びたい。

メリットがある。

でも、デメリットもある。

それなら僕は、できるだけデメリットの少ない方を選びたい。

縮毛矯正も同じです。

時間がかかっても。

手間がかかっても。

コストがかかっても。

できるだけ負担を少なく、結果は美しく。

そのために考える。

そのために学ぶ。

そのために手間を惜しまない。

僕は妥協したくないんです。

妥協した時に、後から

「やっぱりな」

と思う感覚を知っているから。

もう、あの感覚は嫌なんですよね。

売上のために無理に予約を詰めたり、自分が納得できないやり方を続けることは、僕にはできない。

自分では、散々人体実験もしてきました。

僕自身のことなら、それでいい。

でも、お客様は別です。

僕ができることは何か。

それは、美容を通して、人と人、人と知識、人と可能性を繋ぐことだと思っています。

ケミカレーションの今年のテーマでもある

「日本を美しく」

そのための架け橋をつくること。

大きすぎるビジョンかもしれません。

どこまでいったら達成なのかも、正直わからない。汗

でも、それくらい大きくていいと思っています。

ケミカに入会した初年度だったと思います。

たもさんから連絡がありました。

僕が、たもさんと同じようなことをやりたいんじゃないか。

そう感じてくれていたみたいです。

でも、僕は断りました。

僕が大事にしていることのひとつに、

「それが楽しいかどうか」

があります。

ケミカの真似(下位版)みたいなグループをつくって、それって楽しいのか?

いや、楽しくないでしょ。

だったら、ケミカでええやん。

そう思ったんです。

そんなこんなで、たもさんがそっと背中を押してくれたのが、ケミカ講師という役割だったのだと思います。

だから僕は、もっと前に進もうと思いました。

今年のテーマは

日本を美しく

大きすぎて、どこで達成なのかわからないくらいのビジョンだけど。

僕たちは、前を向いて歩いていく。

もっと僕たちが、僕たちらしくあるために。

僕がケミカルを学ぶ中で、大きな影響を受けた美容師さんがいました。

それがMAGOさん。

MAGOさんは、もう直接お会いすることはできませんが、僕やたもさんだけでなく、多くの美容師さんに大きな影響を与えてくれた人です。

人はきっと、何かを残したいんだと思います。

想いだったり。

技術だったり。

言葉だったり。

生き方だったり。

子どもや、次の世代に繋ぐ人もいる。

弟子や仲間に繋ぐ人もいる。

お客様の中に残していく人もいる。

形は違っても、誰かが本気で生きたものは、誰かが受け取って、また次へ繋いでいく。

僕も、そうありたい。

大丈夫。

僕たちは、もっと頑張れる。