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ブリーチというとどのようなイメージがありますか?
一般的なヘアカラーでは表現できない外国人のような透明感のあるヘアカラーやビビットでカラフルな色を楽しむためのヘアカラー、あるいは立体感を出すためのハイライトや白髪をぼかすためのデザインカラーなど理想とする髪色を楽しむことができるブリーチはヘアデザインを楽しむことができる美容技術の1つです。
しかし、一方で気になるのがヘアダメージではないでしょうか?
ブリーチをすることによって髪がパサついて艶が失われたり、あるいは髪がとろとろになって切れてしまったり、と髪に対して負担になるケースもよく聞く話です。が
結局はやり方次第です。普通にブリーチをすればそりゃ髪はダメージします。で、、、質問ですが
あなたは一般的なヘアカラーとブリーチの違いがわかりますか?
なんとなーくヘアカラーよりもブリーチの方が髪が傷みそうなイメージでしょうか?
実はそうでもないんですよ。ヘアカラーもブリーチも結局はやり方次第(2回目)で髪へのダメージはかなり変わるのです。
あなたがもしヘアカラーを繰り返しているとしましょう。でもあなたが本当にしたいのはブリーチしてオンカラーみたいな外国人風ヘアカラーです。だけどブリーチは髪が傷みそうだからヘアカラーを繰り返しているとしたらそれは大きな間違いかもしれません。
ということで前置きはこのくらいで、ここでは「あなたの(多分)知らないブリーチの世界」を説明しましょう。
ブリーチとは
それではブリーチとはなんでしょうか?ブリーチとは簡単に説明すると、髪のメラニン色素を取り除くことで明るい色に染めるために使用される薬剤のことです。
勘の鋭い方はここでピンと来たかもしれませんが、「だってそれってヘアカラーも同じなんじゃないの〜?」と
そうなんです。ヘアカラーもブリーチも髪のメラニン色素を取り除くことで髪の色を明るくしています。つまり同じような仕組みなんですよね。じゃあ何が違うかっていうと、ブリーチの方が髪のメラニン色素を取り除くことに特化しているというとわかりやすいかもしれませんね。
ですから、もしブリーチは傷みそうなのでヘアカラーを繰り返しているのであれば、意外とブリーチよりも髪がダメージしている可能性は大きいということです。というかヘアカラーを繰り返しているほとんどの方が多分そうですね(汗)。だってヘアカラーとブリーチの違いを知らないのがほとんどですから、美容師さんでさえも…
ブリーチの仕組み
ヘアカラーもブリーチも仕組みはほとんど同じです。1番の仕事は髪のメラニンを取り除くことですね。これはアルカリ剤と過酸化水素による化学反応で髪のメラニン色素を取り除く作業(=脱染)をしています。
学生の頃にやりませんでしたか?夏休みにオキシドールで髪の色を明るく脱色した経験は??
オキシドール(過酸化水素)は漂白作用があるので、単品使用でも髪の色が脱色されて明るくすることができるのですね。そこにさらにアルカリ剤が加わると髪の色素を取り除く作用が大きくなります。ヘアカラーやブリーチの仕組みですね。
これはアルカリ剤には軟化作用があって、手や足、かかとなどが硬い人が尿素配合のクリームを塗ってガサガサを改善するっていうとわかりますかね?これと似ています。尿素ってアルカリなので硬い皮膚を柔らかくするためにハンドクリームとかに使われてるのです。
※こう書くと髪が硬い人が髪に尿素クリームや尿素を直接つけそうなので書いておきますが、やめておきましょう。上手く使えば・・・ですが
髪も硬いじゃないですか本来。だけどヘアカラーをすると柔らかくなりますよね。これはヘアカラーに含まれるアルカリ剤によるもので、アルカリ剤によって硬い髪を柔らかくすることで薬剤の浸透を促進させているのですね。だからオキシドールだけよりも髪の色がよく抜けるということです。
脱染力:オキシドール<オキシドール+アルカリ剤
ここでの重要なキーワードは「活性化」です。
ヘアカラーとブリーチの大きな違いは、ブリーチの方が髪のメラニン色素をより多く取り除くチカラがあるということです。要はブリーチにはメラニン色素をより多取り除くために、ヘアカラーよりもブースト作用があるというとわかりやすいでしょうか?つまり、活性化です。
ヘアカラーもブリーチも基本仕組みは同じってありましたね。髪を明るくするには髪のメラニン色素が邪魔なんですよね。それを取り除くのは両方とも同じ仕組みで、ブリーチはより薬剤を活性化することで効率よくメラニン色素を取り除くってことです。
「ヘアカラーよりも脱染力が強い=髪がダメージする」というのが一般的な解釈となるわけですが、繰り返し言いますけどヘアカラーも繰り返せばブリーチレベルまで髪がダメージすることは普通にあるということです。だってヘアカラーをしている髪って大体パサついているでしょう?
この髪がパサつく理由なのですが、ヘアカラーもブリーチも薬剤浸透する(メラニン色素を取り除く)ために、どうしても髪の保湿成分を壊してしまうという性質があるのですね。
で保湿っていくら補っても洗えば落ちてしまうものです。洗顔すれば肌は乾燥するのと同じですね。だから洗顔したら化粧水つけますよね?でも髪は…
ヘアオイルでケアがほとんどでは?あまり知られてませんが、オイルは保湿ではないですからね。冬はわかりやすいですが、ヘアオイルつけても時間が経てば髪はパサつくと。なので肌も髪もケアはまず保湿が大切なんですね!
ブリーチとヘアカラーの大きな違いは2つ
ヘアカラーもブリーチも仕組みはほとんど同じですが、大きな違いは2つあります。1つ目は、ヘアカラーは髪のメラニン色素を取り除きつつも髪に色味を補うということ。2つ目がその逆でブリーチには色を補うことがないことです。
大したことないような内容と思うかもしれませんが、これを知ると「ブリーチよりもヘアカラーの方が髪がダメージするかもしれない理由」もわかりますよ。より詳しく説明していきましょう。
ヘアカラーは髪のメラニン色素を取り除きながら色を補う仕組みです。つまり毎回色を変えるとなると毎回髪のメラニンを削ってしまうということになります。毛先専用のカラーで塗り分けしてもそれは同じです。ヘアカラーを繰り返すほど髪は柔らかくなり、切れ毛や枝毛が増えていきます。そう結局ブリーチとなんら変わらない話ってっこと。
一方ブリーチの方が活性化により脱染力のパワーがあります。そしてパサつきに加えて髪がかなーり柔らかくなります。「ブリーチをしたら髪がとろけた。」なんて話を聞いたことがあるかもしれません。
ここでのキーワードは「軟化」です。
髪ってダメージすると柔らかくなりすぎて乾燥してダメージして、切れ毛や枝毛になったり最悪ジリジリ、ビビリになってしまったりするのですね。
髪のダメージ初期段階では乾燥ダメージくらいなのでヘアオイルでダメージを誤魔化すことはできるかもしれないですが、この軟化をコントロールできるようにならないとヘアカラーもブリーチもヘアケアも成立しないのですね。
ブリーチ(カラー)ダメージを攻略する
これはブリーチやヘアカラーだけに限ったことではないですが、髪はダメージすると乾燥、軟化します。縮毛矯正やパーマもそうですね。要は本来硬い髪が柔らかくなるということですね。元々の細毛の方は別として。
で、ですよ。髪が柔らかくなるのは一概に悪いことではないのです。硬い髪が柔らかくなれば扱いやすくなる場合もあるし、薬剤を効率よく髪に浸透させるために髪を柔らかくするのは賢い方法なのです。結局のところ薬剤がきちんと作用しなかったら目的が達成できなくなり、髪の色が明るくならなかったりしてしまいますからね。
つまり、髪が柔らかくなりすぎることが問題となるわけですね。これが軟化をコントロールすることに繋がり、またヘアケアへと繋がるのです。