SEOとは何か? まず検索の仕組みを知ろう

SEOとは何か? まず検索の仕組みを知ろうの画像

はじめに

ここまで、

WordPressでホームページを作るための、

  • サーバー
  • ドメイン
  • WordPress
  • 固定ページ
  • 投稿
  • テーマ
  • ナビゲーション
  • トップページ
  • URL
  • 画像
  • プラグイン
  • セキュリティ
  • バックアップ

まで進んできました。

ホームページの土台はかなり整ってきました。

次に考えたいのが、

SEO

です。

SEOについて調べると、

  • キーワードを何回入れる
  • タイトルに地域名を入れる
  • 長い記事を書く
  • SEOプラグインを入れる
  • 毎日記事を更新する
  • 被リンクを増やす

など、たくさんの情報が出てきます。

その結果、

「SEOとは、Googleで上位表示するためのテクニック」

だと思ってしまうことがあります。

しかし、その理解だけでは少し足りません。

まず、

検索エンジンはホームページをどうやって見つけて、どう検索結果へ出しているのか

を理解しましょう。

仕組みが分かれば、

何のために、

  • URL
  • 内部リンク
  • サイトマップ
  • タイトル
  • 見出し
  • 本文
  • 表示速度

を整えてきたのかも、つながって見えてきます。

SEOとは?

SEOは、

Search Engine Optimization

の略です。

日本語では、

検索エンジン最適化

と呼ばれます。

Google Search CentralではSEOを、

検索エンジンがコンテンツを理解しやすくし、検索を利用する人がそのサイトを見つけ、訪問するか判断しやすくする取り組み

として説明しています。

SEOの基本の画像
ホームページ
↓
検索エンジンが理解しやすくする
↓
検索する人が見つけやすくなる

つまり、

SEOは、

検索順位だけを操作するための技術ではありません。

検索エンジンと利用者の両方に、

ページの内容を分かりやすく伝えるための取り組みです。

検索結果で1位にする秘密の方法はない

SEOを始めると、

「どうすればGoogleで1位になりますか?」

という疑問が出てきます。

しかしGoogle自身も、

SEO Starter Guideで、

自動的にGoogle検索1位へ上げる秘密はない

という趣旨を明確にしています。

検索結果には、

多くのページが候補になります。

その中から、

検索内容に応じて、

関連性や有用性など、

さまざまな情報をもとに結果が選ばれます。

そのため、

SEOを、

一つの設定で順位を上げる作業

として考えないようにしましょう。

Google検索は大きく3段階

Googleは現在、

検索の仕組みを大きく、

  1. クロール
  2. インデックス登録
  3. 検索結果の表示

という3段階で説明しています。

Google Searchの3段階の画像

日本語で簡単にすると、

1.見つけて読み取りに来る
↓
2.内容を分析して登録する
↓
3.検索に応じて結果を出す

という流れです。

順番に見ていきましょう。

クロール

最初が、

クロール(クロール)

です。

Googleは、

インターネット上に存在するすべてのページを、

最初から知っているわけではありません。

そこで、

Googlebot

と呼ばれる自動プログラムなどを使って、

Web上のページを探します。

こうしたプログラムは、

クローラー

Bot

Robot

などと呼ばれることがあります。

Googleはどうやって新しいページを見つける?

Google公式では、

新しいページを見つける方法として、

主に、

  • すでに知っているページからのリンク
  • サイトマップ

などを挙げています。

たとえば、

すでにGoogleが知っているトップページに、

縮毛矯正について詳しく見る

というリンクがあり、

新しい記事へつながっていたとします。

Googlebotがトップページを確認すると、

そのリンクから、

新しいページのURLを発見できる

可能性があります。

ここで「内部リンク」がつながる

以前、

ホームページ内のページ同士をリンクする話が出てきました。

トップページから、

  • 初めての方へ
  • メニュー
  • アクセス
  • ブログ

へリンクする。

ブログ記事から、

関連する別の記事へリンクする。

こうした、

同じサイト内のリンク

を、

内部リンクと呼びます。

内部リンクは、

利用者が移動しやすくなるだけではありません。

検索エンジンが、

ページを発見し、サイト構造を理解する助け

にもなります。

つまり、

内部リンクはSEOテクニックだから入れる、

というより、

人にも検索エンジンにも分かりやすいサイトを作るために使う

と考える方が自然です。

サイトマップもページ発見を助ける

Googleへ、

「このサイトにはこのURLがあります」

と伝える方法の一つが、

XMLサイトマップ

です。

第29章でも触れましたが、

WordPressには基本的なXMLサイトマップ機能があります。

標準では、

/wp-sitemap.xml

からサイトマップを確認できます。

Googleは、

サイトマップについて、

新しいページや更新されたページを検索エンジンへ知らせる方法

として案内しています。

ただし、

サイトマップへURLを書いたからといって、

必ずそのページが検索結果へ登録される

という意味ではありません。

クロールされる=検索結果に出る、ではない

ここが最初の重要ポイントです。

GoogleがURLを発見した。

Googlebotがページを見に来た。

だからといって、

必ず検索結果へ表示されるわけではありません。

Google公式も、

ページを、

  • クロールする
  • インデックスする
  • 検索結果へ出す

ことを保証していません。

SEOを理解するときは、

この段階を混同しないことが大切です。

インデックス登録

Googleがページをクロールすると、

次に、

インデックス登録(インデックス登録)

という段階があります。

Googleは、

ページ内の、

  • 文章
  • 画像
  • 動画
  • ページ構造
  • さまざまな情報

を分析します。

そして、

検索に利用できる情報として、

Googleの大きなデータベースである、

Google Index

へ保存する処理を行います。

簡単にいえば、

ページを見つけただけでなく、そのページが何について書かれているか理解しようとする段階

です。

検索エンジンにも内容が分かるページを作る

ここで、

これまで作ってきたページ構造が関係してきます。

たとえば、

ページタイトルが、

ページ1

だけでは、

何のページなのか分かりにくいでしょう。

一方、

初めての方へ|美容室○○

なら、

内容を想像しやすくなります。

本文も、

意味のある見出しで、

#### 初めてご来店される方へ

#### カウンセリングについて

#### 施術前に確認すること

と整理されていれば、

人にも検索エンジンにも、

ページ構造を理解しやすくなります。

SEOのために文章を不自然にしない

検索エンジンへ内容を伝えたいからといって、

同じ言葉を何度も繰り返す必要はありません。

たとえば、

浦和 縮毛矯正 美容室なら浦和の縮毛矯正美容室○○。
浦和で縮毛矯正をするなら縮毛矯正が得意な浦和美容室…

のような文章です。

これでは、

人が読んだときに非常に不自然です。

GoogleのSEO Starter Guideでも、

検索する人が使う言葉を意識することは有用としながら、

Googleの言語理解システムは、

すべての検索語のバリエーションをページへ明示的に書かなくても、内容との関連を理解できる

と案内しています。

まず、

読者が普通に読める文章

を書きましょう。

検索結果の表示

Google Indexに情報が登録されたあと、

誰かがGoogleで検索すると、

次が、

検索結果の表示

です。

検索された言葉や意図に対して、

Googleは、

関連性があり、

役立つと考えられる情報を検索結果へ表示します。

たとえば、

利用者が、

浦和 縮毛矯正

と検索した場合と、

縮毛矯正 傷み 不安

と検索した場合では、

求めている情報が違う可能性があります。

検索結果も、

検索内容に応じて変わります。

「順位」はページだけで決まる単純な点数ではない

Googleは、

自動ランキングシステムを使い、

非常に多くのWebページや情報から、

検索に関連する結果を選んでいます。

ランキングには、

一つの単純な点数だけではなく、

複数のシステムやシグナルが使われます。

そのため、

SEO Pluginを入れた
↓
SEO点数100
↓
Google 1位

という仕組みではありません。

SEOプラグインに表示されるスコアは、

そのプラグイン独自のチェックです。

Googleの検索順位そのものではありません。

SEOで最も大切なのは「検索している人」

ここまで検索エンジンの仕組みを見てきました。

すると、

検索エンジンへ向けてページを作ることが重要に見えるかもしれません。

しかしGoogleは現在、

People-first content

つまり、

人を第一に考えたコンテンツ

を作ることを推奨しています。

ページを見るのは、

最終的には人です。

美容室なら、

検索している人は、

  • 自分の髪でも大丈夫?
  • 失敗したくない
  • 料金はいくら?
  • どんな美容師?
  • どこにある?
  • どんな施術をする?

といった疑問を持っています。

その疑問へ、

分かりやすく答えることが、

SEOの土台になります。

「検索エンジン向けの記事」だけを量産しない

Googleは、

検索流入を得ることだけを目的に、

大量のコンテンツを作る考え方へ注意を促しています。

たとえば、

  • 流行っているから書く
  • 検索数が多いから書く
  • 他サイトを要約しただけ
  • とにかく記事数を増やす
  • 一定文字数にするため文章を増やす

という作り方です。

Googleは、

特定の好ましい文字数があるわけではない

ことも明確にしています。

そのため、

「SEO記事は3000文字必要」

「5000文字なら強い」

のような数字だけで内容を決めません。

長い記事が強いのではなく「必要な情報があるか」

ある質問に、

500文字で十分答えられるなら、

無理に5000文字へ伸ばす必要はありません。

逆に、

複雑な内容なら、

10000文字必要になるかもしれません。

判断するのは、

検索した人が、読み終わったときに目的を達成できるか

です。

自分の経験や知識は大切な材料

Googleは、

役立ち、信頼できるPeople-first contentを作る際、

経験や専門的な情報が、

読者の理解を助ける例を示しています。

美容室なら、

単に、

「縮毛矯正とは髪をまっすぐにする施術です」

と一般論だけを書くより、

  • 実際にどこを診断しているか
  • どんな髪では慎重になるか
  • 施術前に何を確認するか
  • よくある相談
  • 実際の失敗をどう防いでいるか

など、

現場でしか分からない情報

を加えることで、

読者にとって価値のあるページになります。

ホームページの目的とSEOを分けない

SEO記事を書く。

サービスページを作る。

店舗案内を作る。

これらを別々に考える必要はありません。

たとえば、

「初めての方へ」ページが、

初めて来店する人の疑問へ丁寧に答えていれば、

そのページは、

利用者にも検索エンジンにも意味のあるページ

になり得ます。

つまりSEOは、

ホームページの後から塗る「検索対策」ではありません。

分かりやすいホームページを作る工程の中にあるもの

です。

SEOは3つに分けると理解しやすい

これからSEOを学ぶときは、

大きく3つに分けて考えると整理しやすくなります。

コンテンツ

何を書くか。

読者の疑問へ答えているか。

サイト構造・技術

  • URL
  • 内部リンク
  • Sitemap
  • クロール
  • Index
  • 表示速度
  • モバイル
  • HTTPS

など。

検索結果での見え方

  • タイトル
  • ディスクリプション
  • 構造化データ
  • Search Appearance

など。

後の章で、それぞれ少しずつ扱います。

WordPressだからSEOに強い?

WordPressについて、

「WordPressはSEOに強い」

と聞くことがあります。

WordPressには、

  • ページを追加しやすい
  • 投稿を整理できる
  • パーマリンクを設定できる
  • XML Sitemap機能がある
  • ThemeやPluginでSEO設定を拡張できる

など、

検索に適したサイトを作りやすい仕組みがあります。

しかし、

WordPressを使っただけで上位表示されるわけではありません。

中身が分かりにくかったり、

サイト構造が整理されていなければ、

WordPressだから自動的に成功するわけではありません。

SEOプラグインは後からでもよい理由

第29章では、

SEOプラグインは最初から絶対必要ではないと説明しました。

今回の検索の仕組みを見ると、

その理由が分かります。

検索エンジンが必要としているのは、

まず、

理解できるページと、利用者に役立つ情報

です。

SEOプラグインは、

  • title
  • meta description
  • noindex
  • canonical
  • OGP
  • structured data
  • sitemap control

などを管理しやすくする道具です。

プラグインを入れただけでは、

クロール・インデックス登録・検索結果の表示のすべてが自動的に良くなるわけではありません。

「検索に出ない」原因も段階で考えられる

検索結果にページが見つからないとき、

いきなり、

「SEOが弱い」

と考えないようにします。

まず、

そもそもGoogleがURLを見つけている?

クロールできている?

Indexされている?

Indexされているが、その検索では表示順位が低い?

と段階を分けます。

発見
↓
クロール
↓
Index
↓
Serve / Rank

問題の場所によって、

やることが変わります。

検索する人の言葉を考える

検索される言葉を想像する

SEOでは、

利用者がどんな言葉で検索するかを考えることも大切です。

たとえば、

美容師側では、

「酸性ストレート」

という言葉を使っていても、

一般の人は、

「縮毛矯正 傷みにくい」

と検索するかもしれません。

専門家が使う言葉と、

初心者が使う言葉は違うことがあります。

Googleも、

読者が検索に使いそうな言葉を考えることは有用だと案内しています。

ただし、

すべての言い換えを文章へ詰め込む必要はありません。

「キーワード」は読者の疑問を知る手掛かり

キーワードというと、

ページへ入れる単語だと思いがちです。

しかし、

本当に重要なのは、

その言葉の裏に、

どんな疑問や目的があるのか

を考えることです。

たとえば、

浦和 縮毛矯正

なら、

  • 浦和で店を探している
  • 料金を比較したい
  • 仕上がりを見たい
  • 失敗したくない
  • 予約できる店を知りたい

など、複数の可能性があります。

この、

何を知りたいのか

を、

検索意図と呼ぶことがあります。

SEOは「読者の質問とページをつなぐ」仕事

ここまでを一言でまとめると、

SEOは、

検索している人の質問と、自分のホームページにある答えをつなぐ仕事

とも考えられます。

検索エンジンに、

ページを見つけてもらう。

内容を理解してもらう。

そして、

その情報を探している人へ届けてもらう。

そのために、

サイトを整えていきます。

まず今回覚える言葉は4つだけ

SEOには専門用語がたくさんあります。

でも今回は、

次の4つだけ覚えれば十分です。

クロール

検索エンジンがページを見つけ、読み取りに来ること。

Index

ページを分析し、検索に使える情報として登録すること。

Search Results / 検索結果の表示

検索内容に応じて、関連する結果を表示すること。

SEO

検索エンジンがページを理解しやすくし、検索する人が見つけやすくする取り組み。

今回のポイント

  • SEOはSearch Engine Optimizationの略
  • SEOは検索順位だけを操作するテクニックではない
  • 検索エンジンが内容を理解し、利用者がページを見つけやすくするための取り組み
  • Google検索は大きくクロール・インデックス登録・検索結果の表示の3段階
  • Googleはリンクやサイトマップなどから新しいURLを発見する
  • 内部リンクは利用者の移動だけでなく、ページ発見やサイト構造理解にも役立つ
  • XMLサイトマップはURLの発見を助けるが、Indexを保証するものではない
  • クロールされたからといって必ずIndexされるわけではない
  • Indexされたからといって特定検索で上位表示が保証されるわけではない
  • インデックス登録ではページの文章・画像・構造などが分析される
  • SEO目的で同じキーワードを不自然に繰り返さない
  • GoogleはPeople-first contentを推奨している
  • 検索流入だけを目的に大量の記事を作る考え方に注意する
  • Googleが好む特定の文字数があるわけではない
  • 記事の長さより、読者が目的を達成できるかを考える
  • 自分の経験・知識・実例は読者にとって価値のある情報になり得る
  • WordPressを使うだけで自動的に検索上位になるわけではない
  • SEO Pluginを入れることとSEOそのものは別
  • 検索に出ないときは発見・クロール・インデックス・ランキングを分けて考える
  • キーワードは文章へ詰め込むものではなく、読者の疑問を理解する手掛かり
  • SEOは検索している人の質問と、役立つページをつなぐ仕事と考えると分かりやすい

今回の視点

SEOを考え始めると、

Googleのためにホームページを作っているような感覚になることがあります。

でも、

検索するのは人です。

髪に悩んでいる人。

初めて行く美容室を探している人。

自分の髪でも施術できるか不安な人。

その人が検索したときに、

必要な答えがあるページを見つけてもらう。

検索エンジンは、

その間をつなぐ役割をしています。

だからSEOで最初に考えるのは、

Googleに何をすれば評価されるか

ではなく、

このページは、誰のどんな疑問に答えるのか

です。

検索エンジンに理解されることと、

人に分かりやすく伝えること。

この2つを別々にせず、

一緒に整えていきましょう。


Part 6|検索されるホームページを作る

前へ:第32章「WordPressのバックアップと復元を確認しよう

目次:初心者向け WordPressで作るホームページ完全Guide

次へ:第34章「Google Search Consoleを設定しよう」