はじめに
第24章「固定ページをトップページに設定しよう」では、
固定ページ「ホーム」をトップページに設定し、「ブログ」を投稿一覧ページにする
方法を見てきました。
ここまで来ると、
トップページ。
固定ページ。
ブログ一覧。
個別の記事。
それぞれにURLがあることが見えてきます。
たとえば、
https://example.com/
https://example.com/menu/
https://example.com/access/
https://example.com/blog/
のような形です。
WordPressでは、このURLの形を設定できます。
ここで出てくるのが、
パーマリンク
と
スラッグ
です。
少し難しそうな名前ですが、役割はシンプルです。
そしてこの設定は、
ホームページを公開してから何となく変更するより、公開前に考えておいた方がよいもの
でもあります。
今回は、
URLの基本から順番に見ていきましょう。
パーマリンクとは?
WordPressでは、
投稿や固定ページなど、それぞれのコンテンツに付くURLを、
パーマリンク
と呼びます。
たとえば、
https://example.com/access/
というページがあった場合、
このURL全体が、そのページのパーマリンクです。
WordPress公式でも、
パーマリンクは、
投稿・固定ページ・カテゴリーなどへアクセスするための恒久的なURL
として説明されています。

「パーマネント+リンク」
パーマリンクは、
Permanent(永続的な)リンク
から来ている言葉です。
Permanentは、
永続的な
という意味です。
つまり、
できるだけ変えずに使い続けるURL
という考え方です。
ここが重要です。
URLは、
「あとで好きなように変えればいい」
ものではありません。
なぜURLを変えない方がよいのか
たとえば、
https://example.com/menu/
というページを公開したとします。
そのURLが、
- Googleの検索結果に登録される
- 他のサイトからリンクされる
- Instagramに貼られる
- LINEで送られる
- ブックマークされる
ことがあります。
そのあと、
URLを、
https://example.com/price/
へ変更すると、
以前のURLへアクセスした人が、
ページを見つけられなくなる可能性があります。
そのため、
公開前にある程度考えて決め、公開後はむやみに変更しない
ことが大切です。
スラッグとは?
次に、
スラッグ
です。
たとえば、
https://example.com/access/
というURLなら、
最後の、
access
の部分がスラッグです。
別の例なら、
https://example.com/hair-color/
の、
hair-color
がスラッグです。
WordPressでは、投稿や固定ページのタイトルをもとに、自動的にスラッグが作られる場合があります。
そして、公開前に自分で変更することもできます。
ページタイトルとスラッグは同じでなくてよい
たとえばページタイトルが、
「初めての方へ」
だったとします。
スラッグまで、
初めての方へ
にする必要はありません。
たとえば、
first
や、
first-visit
のようにすることもできます。
ページタイトルは、
読者がページ上で読む名前。
スラッグは、
URLの一部として使う名前。
役割が違います。
日本語のスラッグは使ってはいけない?
WordPressでは、
日本語のスラッグを使うこともできます。
たとえば、
https://example.com/初めての方へ/
のようなURLです。
Googleも、ユーザーが日本語を使うサイトなら、日本語の単語をURLに使うこと自体を否定していません。
つまり、
「SEOのために日本語URLは禁止」
ということではありません。
ただし、日本語URLには少し注意点があります。
日本語URLが長い記号のように見えることがある
日本語などASCII以外の文字は、
URLをコピーしたり、システム内部で扱ったりすると、
パーセントエンコード
という形式になることがあります。
たとえば、画面では、
https://example.com/髪質改善/
と見えていても、
コピー先やシステムによっては、
https://example.com/%E9%AB%AA...
のように長い文字列に見えることがあります。
そのため、
- URLを人に伝える
- SNSへ貼る
- 管理する
- 外部サービスへ登録する
といった扱いやすさを考えて、
短い英数字のスラッグ
を使う方法があります。
このシリーズでは英数字のスラッグを基本にする
このシリーズでは、
初心者がURLを管理しやすくするため、
スラッグは短い英数字を基本
にします。
たとえば、
| ページタイトル | スラッグ例 |
| 初めての方へ | first-visit |
| メニュー・料金 | menu |
| 店舗紹介 | about |
| アクセス | access |
| お問い合わせ | contact |
| ブログ | blog |
という形です。
これは絶対的なルールではありません。
日本語スラッグでも技術的に利用できます。
ここでは、
分かりやすく、共有・管理しやすいこと
を優先します。
英単語は無理に難しくしなくてよい
スラッグを英語にすると聞くと、
「正しい英訳にしなければ」
と思うかもしれません。
しかし、難しい単語を使う必要はありません。
たとえば、
access
contact
menu
about
blog
のような、
短く分かりやすい単語で十分です。
Googleも、URLは可能な限り、
シンプルで人が理解しやすい構造
にすることを推奨しています。
複数の単語はハイフンで区切る
スラッグに複数の単語を使う場合は、
first-visit
hair-color
privacy-policy
のように、
ハイフン(-)
で区切ります。
Googleも、URL内の単語を区切る場合は、
アンダースコア(_)より、
ハイフン(-)
を使うことを推奨しています。
たとえば、
hair-color
を基本にし、
hair_color
は避けます。
スラッグは短く、意味が分かるものにする
スラッグは、
タイトルを全部英訳して長くする必要はありません。
たとえば、
「初めてご来店いただくお客様に知っていただきたいこと」
というページだからといって、
非常に長いスラッグにする必要はありません。
first-visit
くらいでも内容を判断できます。
目安は、
短くても、何のページか想像できること
です。
日付をURLへ入れる?
WordPressのパーマリンク設定には、
- 日付と投稿名
- 月と投稿名
- 投稿名
- 数字ベース
- カスタム構造
などがあります。

たとえば、
日付と投稿名
example.com/2026/08/08/wordpress-theme/
投稿名
example.com/wordpress-theme/
という違いです。
ブログの日付そのものに大きな意味がある場合は、日付を含む構成も選択肢です。
一方、このシリーズのように、
あとから何度も更新しながら長く読んでもらう記事
では、日付をURLへ含めない方が扱いやすい場合があります。
WordPressでパーマリンクを設定する
このシリーズでは「投稿名」を基本にする
新しく作るこのWordPressサイトでは、
基本のパーマリンク構造として、
「投稿名」
を使う方針にします。
これなら、
https://example.com/wordpress-theme/
のように、比較的シンプルなURLになります。
ただし、これは、
新しく作るサイトだから決めやすい
という点が重要です。
すでに公開中のサイトは、パーマリンク設定を簡単に変えない
すでに多くの記事を公開しているWordPressサイトで、
「投稿名の方がきれいだから」
という理由だけで、
サイト全体のパーマリンク設定を変更するのは慎重に行う必要があります。
変更すると、
大量の記事URLが一度に変わる可能性があるからです。
たとえば、
example.com/2025/01/article/
が、
example.com/article/
へ変われば、
旧URLを使っているリンクへの対応が必要になります。
そのため、
新規サイトの初期設定と、運営中サイトの変更は別の話
として考えます。
WordPressでパーマリンク構造を設定する
WordPress管理画面から、
設定 → パーマリンク
を開きます。
すると、
- 基本
- 日付と投稿名
- 月と投稿名
- 数字ベース
- 投稿名
- カスタム構造
などの選択肢が表示されます。
このシリーズでは、
投稿名
を選びます。
そして、
変更を保存
します。
「カスタム構造」は今は使わなくてよい
WordPressでは、
%postname%
%category%
%year%
などを組み合わせ、
独自のパーマリンク構造を作ることもできます。
たとえば、
/%category%/%postname%/
のような形です。
便利な場合もありますが、
初心者の段階では、
必要以上に複雑なURL構造を作る必要はありません。
まず「投稿名」でシンプルに始めます。
カテゴリーベース・タグベースも今は触らない
パーマリンク設定には、
- カテゴリーベース
- タグベース
という項目もあります。
これらは、
カテゴリーやタグのURL構造を変更する設定です。
たとえば、
example.com/category/wordpress/
の、
category
部分などに関係します。
今は変更する必要はありません。
必要になったときに、サイト全体の構造を考えて設定します。
投稿や固定ページのスラッグを変更する
パーマリンクの「全体ルール」と、
各ページの「スラッグ」は別です。
全体の基本構造を、
example.com/投稿名/
にしたあと、
各投稿・固定ページで、
その「投稿名」にあたる部分を設定します。
ブロックエディターでは、
ページや投稿を一度下書き保存したあと、
右側の設定などからURLを確認・編集できます。

たとえば、
タイトル:
「パーマリンクとスラッグとは何か?」
スラッグ:
permalink-slug
という形にできます。
公開前にURLを確認する習慣をつける
記事や固定ページを公開するときは、
文章だけでなく、
URLも一度確認する
習慣をつけましょう。
特に日本語タイトルの場合、
自動生成されたスラッグが日本語になっていることがあります。
公開前なら、
比較的気軽に、
menu
access
contact
wordpress-theme
などへ整えられます。
公開したURLを変更するときは慎重に
公開したあとにスラッグを変えるとどうなる?
たとえば、すでに公開されている、
https://example.com/menu/
を、
https://example.com/price/
へ変更すると、
URLそのものが変わります。
すると、
古いURLを知っている人が、
以前のリンクからアクセスできなくなる可能性があります。
また、
- 検索結果
- 外部サイトのリンク
- SNS投稿
- ブックマーク
- 自分のサイト内リンク
なども旧URLを使っている可能性があります。
必要なURL変更では「リダイレクト」を使う
公開済みURLをどうしても変更する場合は、
古いURLへ来た人を新しいURLへ案内する、
リダイレクト
を設定します。
たとえば、
旧
example.com/menu/
↓
301リダイレクト
↓
新
example.com/price/
という形です。

Googleも、ページを恒久的に新しいURLへ移動する場合、
サーバー側の、
301または308などの永続的なリダイレクト
を利用することを推奨しています。
初心者のうちは、
細かな設定方法まで覚える必要はありません。
まず、
公開済みURLを変えるなら、旧URLから新URLへの対応が必要
と覚えておきましょう。
URLを変えたら内部リンクも確認する
リダイレクトを設定していても、
自分のホームページ内のリンクは、
できるだけ新しいURLへ修正しておきます。
たとえば、
トップページの、
「料金を見る」
ボタンが古いURLを指したままなら、
一度旧URLへ移動してから新URLへ転送されます。
動作はしても、
最初から新しいURLへリンクした方がシンプルです。
そのためURL変更時は、
リダイレクト+内部リンク確認
をセットで考えます。
URL変更は「SEOのため」だけの問題ではない
URLを変えない方がよい理由を、
SEOだけで考えないようにしましょう。
URLは、
人がそのページへたどり着く住所
でもあります。
古いURLを、
- LINEで送った人
- ブックマークした人
- QRコードにした人
- 名刺に載せた人
がいるかもしれません。
だから、
URLを維持することは、利用者との約束を維持すること
でもあります。
URL・スラッグの運用ルール
短いURLなら何でもよいわけではない
「短いURLがよい」
と聞いて、
example.com/a/
example.com/b/
のようにしてしまうと、
何のページなのか分かりません。
Googleも、
長い意味不明なIDより、
内容を理解できる言葉を使ったURL
を推奨しています。
つまり、
短さと分かりやすさのバランス
が大切です。
URLにキーワードを詰め込まない
検索を意識して、
example.com/urawa-hair-salon-hair-straightening-best-salon/
のように、
多くの言葉を詰め込む必要はありません。
URLは、
検索キーワードを書く欄ではありません。
ページの内容が想像できる、
シンプルな名前
を付けます。
大文字・小文字を混ぜない
URLでは、
大文字と小文字を別のURLとして扱う仕組みがあります。
そのため、
Hair-Color
hair-color
のように混在させず、
このシリーズでは、
小文字の英数字+ハイフン
を基本にします。
たとえば、
hair-color
first-visit
privacy-policy
という形です。
このシリーズの記事スラッグもルールを決めておく
今回作っているWordPress初心者向けシリーズも、
記事公開時にスラッグをそろえておくと管理しやすくなります。
たとえば、
what-is-website
how-website-works
what-is-server
what-is-domain
what-is-wordpress
wordpress-com-vs-org
などです。
ただし、公開前の全体レビューで、
記事タイトルと構成が確定してから最終決定します。
途中でタイトルが変わる可能性があるためです。
スラッグ管理表を作る方法もある
記事数が増えてきたら、
簡単な管理表を作ると便利です。
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これによって、
似たURLを重複して作ることも防ぎやすくなります。
今回のポイント
- パーマリンクは投稿・固定ページなどの恒久的なURL
- スラッグはURL末尾などに使われるページ固有の文字列
- ページタイトルとスラッグは同じでなくてよい
- 日本語スラッグも利用でき、Googleも日本語URL自体を否定していない
- 日本語URLはコピー時などに長いパーセントエンコード表示になる場合がある
- このシリーズでは管理しやすさを優先し、短い英数字スラッグを基本にする
- 複数単語はアンダースコアではなくハイフンで区切る
- スラッグは短くても内容が分かるものにする
- 新規サイトではパーマリンク構造を公開前に決める
- このシリーズでは「投稿名」を基本のパーマリンク構造とする
- すでに運営中のサイトではパーマリンク構造を安易に変更しない
- 各投稿・固定ページの公開前にスラッグを確認する
- 公開後のURL変更では旧URLへの対応が必要
- 恒久的なURL変更では301などのリダイレクトを使う
- URL変更時はサイト内のリンクも確認する
- URLはSEOだけでなく、利用者がページへたどり着く住所でもある
- URLへキーワードを大量に詰め込まない
- 小文字の英数字+ハイフンでルールを統一すると管理しやすい
今回の視点
URLは、
ホームページの裏側にある技術的な文字列ではありません。
人に送る。
検索結果に出る。
SNSへ貼る。
ブックマークされる。
別のサイトから紹介される。
つまり、
ページへたどり着くための住所そのもの
です。
だから、
作ったあとで何となく変えるのではなく、
公開する前に一度考える。
この小さな習慣が、
あとからホームページを大きく育てるときに効いてきます。
Part 4|URL・画像・Plugin・問い合わせを整える

