はじめに
第34章「Google Search Consoleを設定しよう」では、
Google Search Console
を設定しました。
Search Consoleを使うと、
- Googleにページが登録されているか
- どんな検索で表示されたか
- 何回クリックされたか
などを確認できます。
ここからは、
検索結果に表示されるページそのものを、
少しずつ整えていきます。
最初に考えるのが、
タイトル
です。
ただしWordPressでは、
「タイトル」
という言葉がいくつかの意味で使われます。
たとえば、
- 固定ページ・投稿のタイトル
- ページ内に見える大きな見出し
- ブラウザのタブに表示されるタイトル
- Google検索に表示されるタイトル
- サイト全体の名前
です。
全部同じように見えますが、
少しずつ役割が違います。
今回は、
この違いを整理しながら、
人にも検索エンジンにも分かりやすいページタイトル
を考えていきます。
まず「3つのタイトル」を分ける
初心者の段階では、
まず次の3つを分けて考えると分かりやすくなります。
ページ・投稿のタイトル
WordPressで固定ページや投稿を作るときに入力するタイトル。
たとえば、
初めての方へ
です。
HTMLのtitle
ブラウザや検索エンジンへ、
そのページのタイトルを伝えるための、
HTML内の、
<title>...</title>
です。
Google検索のタイトルリンク
Google検索結果で、
クリックできる大きな見出しとして表示される部分です。
Googleではこれを、
タイトル リンク
と呼んでいます。

WordPressの記事タイトルとHTML titleは同じ?
WordPressでは、
テーマや設定によって、
投稿・固定ページのタイトルなどをもとに、
HTMLの<title>が自動生成されます。
そのため初心者は、
HTMLを直接書かなくても、
普通にページタイトルを付ければ、
基本的なタイトル情報を出力できます。
ただし、
最終的な<title>の形は、
- WordPress
- Theme
- SEO Plugin
- サイトタイトル設定
などによって変わる場合があります。
たとえば、
ページタイトルが、
初めての方へ
でも、
ブラウザのタブでは、
初めての方へ | サンプルサロン
のように表示されることがあります。
「サイトタイトル」と「ページタイトル」は別
WordPressには、
サイトタイトル
という設定があります。
たとえば、
サンプルサロン
です。
一方、
固定ページには、
初めての方へ
という個別のページタイトルがあります。
サイトタイトル
サンプルサロン
ページタイトル
初めての方へ
サイトタイトルは、
サイト全体の名前。
ページタイトルは、
各ページの名前。
と考えましょう。
Google検索には「サイト名」も別に表示される
現在のGoogle検索では、
検索結果に、
ページごとのタイトルリンクとは別に、
サイト名
が表示される場合があります。
たとえば、
サンプルサロン
example.com
初めての方へ|サンプルサロン
というイメージです。
Google公式でも、
サイト名はサイト全体の名前、タイトル リンクはページごとのタイトル
として区別されています。
そのため、
すべてのページタイトルへ、
店名を何度も大量に入れればよい、
ということではありません。
Googleのタイトルリンクは完全には指定できない
ここが重要です。
HTMLの<title>へ、
初めての方へ|サンプルサロン
と設定したとしても、
Google検索で、
必ず一字一句そのまま表示されるとは限りません。
Googleは、
タイトルリンクを自動的に生成します。
その材料として、
<title>- ページ上のメインタイトル
h1などの見出しog:title- ページ内の目立つ文字
- ページへのリンク文言
- WebSite構造化データなど
複数の情報を使うことがあります。
つまり、
検索結果タイトルを完全に固定する設定
ではありません。
こちらができるのは、
Googleが適切なタイトルを作りやすいよう、
ページ内の情報を整えることです。
だからページ全体で「主題」をそろえる
たとえば、
WordPressのページタイトルが、
初めての方へ
なのに、
ページ上部の一番大きな見出しが、
未来を変える最高の体験
で、
HTML titleが、
浦和 美容室 髪質改善 縮毛矯正 カラー おすすめ 人気
だったら、
どれが本当のページタイトルなのか分かりにくくなります。
一方、
ページタイトル
初めての方へ
メイン 見出し
初めての方へ
HTMLタイトル
初めての方へ|サンプルサロン
のように、
主題がそろっていれば、
人にも検索エンジンにも理解しやすくなります。
良いタイトルの基本
良いタイトルの基本は「そのページだけで意味が分かる」
Googleは、
タイトルについて、
descriptive and concise
つまり、
内容を説明していて、
簡潔であることを推奨しています。
たとえば、
ご案内
だけでは、
何の案内なのか分かりません。
初めての方へ
なら、
初めて利用する人向けのページだと分かります。
さらに検索結果で情報が必要なら、
初めての方へ|サンプルサロン
のようにすることもできます。

「ホーム」だけでは内容が分かりにくい
Googleは、
ホームページの<title>として、
単に、
ホーム
のような曖昧なタイトルを避けるよう案内しています。
WordPress上で固定ページ名を、
ホーム
として管理すること自体は問題ありません。
しかし、
検索結果へ伝えるページタイトルとしては、
サイトが何なのか分かる情報があった方が親切です。
たとえば、
サンプルサロン|浦和の美容室
のような形です。
キーワードを入れるのは悪くない
SEOを意識すると、
「タイトルへキーワードを入れてはいけないの?」
と思うかもしれません。
もちろん、
ページの内容を表す言葉なら、
タイトルへ入れて構いません。
たとえば、
縮毛矯正について説明するページなら、
縮毛矯正について
という言葉が入るのは自然です。
地域の店舗ページなら、
浦和
という地域名が意味を持つ場合もあります。
GoogleのSEO Starter Guideでも、
タイトルには、
- サイトや会社の名前
- 所在地
- ページで提供する情報
などを含める場合があると説明しています。
問題は「キーワードを入れること」ではなく「詰め込むこと」
たとえば、
浦和 縮毛矯正 美容室 髪質改善 人気 おすすめ 安い 上手い サロン
というタイトル。
検索されそうな言葉はたくさん入っています。
しかし、
人が見たとき、
何のページなのか読みづらくなります。
Googleも、
同じ言葉や似た言葉を繰り返す、
キーワード 詰め込み
を避けるよう案内しています。
タイトルは、
検索キーワードを入れる箱ではありません。
ページの内容を一言で説明する場所
です。
1ページに一つの役割を持たせる
タイトルが付けにくい場合、
そのページに情報を詰め込みすぎている可能性があります。
たとえば、
一つのページで、
- 初めての方への案内
- 全メニュー
- 店舗紹介
- 求人
- 商品販売
- ブログ一覧
まで全部説明していると、
タイトルを一言で表すのが難しくなります。
第23章で、
1セクション=1メッセージ
と考えました。
ページでも同じように、
このページは何のためのページなのか
を一度言葉にすると、
タイトルが付けやすくなります。
同じタイトルを使い回さない
Googleは、
サイト内の各ページに、
それぞれ内容を表す異なるタイトル
を付けることを推奨しています。
たとえば、
サービス|サンプルサロン
サービス|サンプルサロン
サービス|サンプルサロン
と複数ページが同じタイトルでは、
検索結果を見た人も違いが分かりません。
たとえば、
縮毛矯正|サンプルサロン
ヘアカラー|サンプルサロン
トリートメント|サンプルサロン
なら、
ページの違いが分かります。
共通部分を長くしすぎない
各ページへ、
毎回、
埼玉県さいたま市浦和区の髪質改善と縮毛矯正にこだわる美容室サンプルサロン
のような長い共通文を付けると、
ページごとの差が見えにくくなります。
Googleも、
タイトルの大部分を占める、
繰り返しの定型文、
boilerplate
を避けるよう案内しています。
ブランド名を入れる場合も、
ページ固有の内容|サンプルサロン
のように、
簡潔にする方法があります。
店名は最初? 最後?
ページタイトルにブランド名・店名を入れるとき、
必ず最初、
必ず最後、
という絶対ルールはありません。
たとえば、
個別ページ
縮毛矯正について|サンプルサロン
ブランドを強く見せたいページ
サンプルサロン|初めての方へ
などが考えられます。
このシリーズでは、
個別ページでは、
ページ固有の内容 → サイト名
の順番を基本にします。
理由は、
検索結果を見た瞬間に、
何のページかを先に伝えやすい
からです。
区切り記号は何を使う?
ページタイトルとサイト名を分けるとき、
よく、
|
-
:
などが使われます。
たとえば、
初めての方へ|サンプルサロン
です。
Googleも、
ブランド名をタイトルの先頭または末尾へ、
ハイフン・コロン・パイプなどで区切る例を案内しています。
どの記号でなければSEOに不利、
という話ではありません。
サイト内で、
統一して読みやすくする
ことを優先します。
タイトルは何文字まで?
SEOについて調べると、
「タイトルは32文字以内」
などの数字を見ることがあります。
しかしGoogleは、
<title>要素そのものに、
文字数の上限を設けていません。
検索結果では、
端末の画面幅などに応じて、
必要ならタイトルリンクが省略表示されます。
そのため、
32文字だから正解、33文字だから失敗
という考え方にはしません。
ただし、長ければよいわけでもない
文字数の公式上限がないからといって、
100文字、200文字と長くする必要はありません。
Googleも、
不必要に長い、
冗長なタイトルを避けるよう案内しています。
重要なのは、
できるだけ短く、内容が判断できること
です。
たとえば、
縮毛矯正について|サンプルサロン
で内容が伝わるなら、
そこへ無理に言葉を追加する必要はありません。
大事な情報は前半へ
検索結果では、
画面幅によって後半が省略される可能性があります。
そのため、
ページ固有の重要な内容は、
できるだけ前半に置く方が分かりやすいでしょう。
たとえば、
サンプルサロン|浦和|美容室|サービス|縮毛矯正
より、
縮毛矯正について|サンプルサロン
の方が、
何のページか早く分かります。
タイトルは「検索される言葉」と「ページの内容」の交点
タイトルを決めるときは、
2つを考えます。
読者は何と検索するか
このページは何を説明しているか
たとえば、
読者が、
縮毛矯正 傷み
と検索する可能性があるとしても、
ページが、
「縮毛矯正で髪が傷む理由と、施術前に確認したいこと」
を解説しているなら、
縮毛矯正で髪が傷む理由と施術前に確認したいこと
のようなタイトルが考えられます。
検索語を並べるのではなく、
検索している人が知りたいことを文章にする
イメージです。
タイトルと本文の内容をそろえる`
タイトルだけ強くして本文が違うのはダメ
たとえば、
絶対に傷まない縮毛矯正の方法
という強いタイトルを付けても、
本文には、
一般的な施術説明しか書かれていなければ、
読者の期待とズレます。
Googleも、
タイトルがページ内容を正確に表していない場合、
別の情報からタイトルリンクを生成する場合があります。
タイトルは、
クリックさせるための広告文ではなく、
このページに何があるのかという約束
でもあります。
煽りすぎない
検索結果でクリックしてほしいからといって、
知らないと絶対損!
美容師が隠している衝撃の真実!
のようなタイトルにする必要はありません。
内容によっては、
読者の興味を引く表現も使えます。
しかし、
タイトルだけで期待を過剰に膨らませると、
ページを開いたあとに、
「思っていた内容と違う」
となります。
SEOでは、
クリック数だけでなく、適切な人に適切なページを届ける
ことを考えます。
H1とは?
SEOを調べると、
H1
という言葉も出てきます。
H1は、
HTMLの見出しレベルの一つです。
通常は、
そのページのメインタイトルを表すために使われます。
WordPressのテーマでは、
投稿・固定ページのタイトルを、
ページ上でH1として表示する設計がよくあります。
ただし、
テーマやテンプレートによって実際のHTML構造は変わります。
初心者の段階では、
まず、
ページ上に主タイトルが一つ明確に見える
ことを意識します。
大きな文字を複数「主タイトル」にしない
Googleは、
ページ内に同じくらい大きく目立つ見出しが複数あると、
どれが主タイトルなのか分かりにくくなる場合があると説明しています。
そのため、
トップ部分で、
髪を、美しく。
と、
初めての方へ
が、
まったく同じ大きさ・強さで並んでいると、
主題が分かりづらくなる可能性があります。
デザインとしてキャッチコピーを大きく見せる場合でも、
このページの正式な主タイトルは何か
を意識します。
「見えるタイトル」と「SEOタイトル」を別物にしすぎない
SEOプラグインを使うと、
画面上のページタイトルとは別に、
検索用のSEOタイトルを設定できる場合があります。
これは便利です。
たとえば、
ページ上では、
初めての方へ
と短く表示し、
HTML titleでは、
初めての方へ|サンプルサロン
とすることができます。
しかし、
検索用だからといって、
まったく別の内容へ変えないようにします。
同じページを説明している以上、
意味はつながっている必要があります。
Google検索での表示について知っておく
Googleがタイトルを書き換えるのは「失敗」とは限らない
Search Consoleや実際の検索結果を見たとき、
自分が設定したタイトルと、
Googleに表示されたタイトルが違うことがあります。
これは、
必ずしも設定ミスではありません。
Googleは、
検索結果でページをより分かりやすく表すため、
自動的にタイトルリンクを生成しています。
たとえば、
- titleが古い
- titleが不正確
- titleが長すぎる
- ページごとの差が少ない
- 主見出しと一致しない
などの場合、
別の情報を使うことがあります。
タイトルを変更してもすぐ検索結果は変わらない
WordPressでタイトルを変更したあと、
Google検索をすぐ確認しても、
古いタイトルのままの場合があります。
Googleは、
ページを再クロールし、
情報を再処理してから変更を反映します。
Google公式では、
こうした更新が認識されるまで、
数日から数週間かかる場合がある
と案内しています。
重要な変更なら、
Search ConsoleのURL検査から、
再クロールを促すためにインデックス登録をリクエストする方法もあります。
ただし、即時反映は保証されません。
ページタイトルの付け方を5ステップで作る
実際にタイトルを作るときは、
次の順番で考えます。
このページは誰のため?
例:
初めて店を知った人。
何を知りたい?
例:
自分に合う美容室なのか知りたい。
このページは何を答える?
例:
店の考え方・施術の流れ・初回来店前の案内。
一言で表すと?
初めての方へ
必要ならサイト名や地域などを補う
初めての方へ|サンプルサロン

タイトル例で確認する
固定ページのタイトル例
小規模店舗サイトなら、
たとえば次のように整理できます。

これは完成形ではありません。
実際の店名・地域・サービス内容を決めてから調整します。
ブログ記事は「質問への答え」が見えるタイトルにする
投稿では、
単に、
縮毛矯正について
より、
縮毛矯正で髪が傷むのはなぜ?施術前に知っておきたいこと
のように、
記事で何が分かるのかを表せる場合があります。
ただし、
毎回、
○○とは?完全解説!初心者でも分かる○○の方法7選
のような型へ無理にはめる必要はありません。
記事内容に合ったタイトルを付けます。
タイトルを決めたら本文をもう一度見る
最後に、
タイトルを見て、
本文を読み返します。
そして、
このタイトルの疑問に、本文は本当に答えているか?
を確認します。
もし答えていないなら、
- タイトルを直す
- 本文を直す
- ページを分ける
のどれかを考えます。

この確認だけでも、
SEOだけでなく、
ページそのものがかなり分かりやすくなります。
このシリーズの記事タイトルも同じ考え方
今作っているWordPress初心者向けシリーズも、
すでに、
第15章 WordPressのテーマとは何か
第24章 固定ページをトップページに設定しよう
第33章 SEOとは何か? まず検索の仕組みを知ろう
のように、
その章で何が分かるのか
が見えるタイトルを基本にしています。
最終公開時には、
「第○章」を検索タイトルに残すか、
サイト上だけで使うかなども含め、
シリーズ全体で統一します。
これは最後の公開設計時に調整します。
今回のポイント
- WordPressにはページタイトル・HTML title・Googleのタイトル リンクなど複数の「タイトル」がある
- WordPressでは通常、ページや投稿のタイトルなどからHTML titleが自動生成される
- サイトタイトルはサイト全体の名前、ページタイトルは個別ページの名前
- Googleではサイト名とページごとのタイトル リンクは別の要素
- Googleのタイトル リンクはHTML titleだけで完全固定されるものではない
- Googleはtitle要素・主見出し・h1・og:title・リンク文言など複数の情報を使う場合がある
- ページ内で主題を一貫させることが大切
- タイトルは内容を説明し、簡潔であることを基本にする
- 「ホーム」「ご案内」だけのような曖昧なタイトルを避ける
- ページ内容を表すキーワードをタイトルへ入れること自体は問題ない
- 同じキーワードや類似語を大量に詰め込まない
- 各ページに固有のタイトルを付ける
- 長い共通文をすべてのページで繰り返さない
- ブランド名を入れる場合は簡潔にする
- 区切り記号に絶対的なSEOルールはない
- Googleはタイトルの固定文字数上限を設けていない
- Search resultではdevice width等に応じてタイトル リンクが省略される
- 32文字などの固定数字だけで良し悪しを決めない
- 重要なページ固有情報を前半へ置くと理解しやすい
- タイトルはSearch Wordとページ コンテンツの交点で考える
- クリックさせるために本文と違うタイトルを付けない
- メイン タイトルをページ内で明確にする
- 表示タイトルとSEOタイトルをまったく別の意味にしない
- Googleがタイトル リンクを書き換えても必ずしも設定ミスではない
- タイトル変更がGoogle Searchへ反映されるまで数日〜数週間かかる場合がある
- 最後に「このタイトルへ本文が本当に答えているか」を確認する
今回の視点
ページタイトルは、
検索エンジンのためだけに付けるものではありません。
ナビゲーションで見る。
ブラウザで見る。
検索結果で見る。
SNSで共有される。
そして、
ページを開いた人が、
「ここには何が書いてあるのか」
を判断する手掛かりになります。
だから、
検索されそうな言葉を並べるより、
このページを一言で説明すると何なのか
を考える。
その一言に、
必要なら、
地域。
サービス。
ブランド名。
を足していく。
タイトルはSEOテクニックというより、
ページの中身を凝縮した名前
と考えると分かりやすくなります。
Part 6|検索されるホームページを作る
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