「ヘナが髪に良い」「髪が傷まない」「髪にハリコシが出る」って言うことはなんとなく認知されていますが、実際ヘナについて理解している人は少ないのでは?と言うことでヘナを少し深掘りしてヘナの良さを知ってもらう記事となります。少し難しいかも知れませんがよろしくお願いします。また、最後まで読むともれなくマニアになれます(爆)
目次
ヘナの特徴
「ポリフェノール」という言葉は聞いたことがあるかも知れません。ヘナもポリフェノールの仲間で髪のケラチンとくっついてオレンジの色味をつけるというのがヘナの特徴となります。そして似たようなヘナの仲間が青の色味を持つインディゴです。色味や染まり具合は下記記事を参考に。
ヘナの染まる仕組み
ポリフェノールは色々なものにくっつきやすいという特徴があって、例えば緑茶に含まれるポリフェノールのカテキンによる消臭効果なら聞いたことあるかもと思いますが、匂いともくっつきやすい特徴もあります。また、金属ともその性質(いろいろなものとくっつきやすい特徴)を利用してタンニンと鉄を反応させたタンニン鉄はインクに使用されていたりします。そして、ソムリエの方ならご存知かも知れませんが、赤ワインの製造にケブラチョというタンニンを使うと鮮やかで深みのある色に、白ワインなら透明感のあるワインになるということです。
ヘナも髪にくっつきやすいのですが、そもそも酸で収斂効果があるので髪の中にはヘアカラーに比べて入りづらい(時間がかかる)。緑茶のカテキンを肌につけると毛穴を引き締めるその効果と同じようなイメージです。
メリット
抜け毛や切れ毛を予防する
ポリフェノールは簡単にいうと酸なので収斂作用があり、髪と頭皮を引き締めます。逆にダメージした髪って濡らすととろ〜んとしている。だから髪が切れやすいのです。そこにヘナすると髪が引き締まるので切れ毛予防になるということです。また、頭皮も引き締める効果があるので抜け毛の予防にもなるということです。
要はトリートメント効果と育毛効果があるってことです。
髪が染まる
説明入りますか?
消臭効果で加齢臭対策に
ポリフェノールは色々なものにくっつきやすい。そう匂いに関してもです。緑茶のカテキンで消臭効果の話があったようにヘナにも消臭効果があります。加齢臭やパーマなどの残留臭対策にも期待できますね。
抗酸化作用で頭皮ケアに
色々なものとくっつきやすいと何度も出てくる話ですが、菌にもくっつきます。なので抗菌作用もあります。頭皮の肌荒れなどは菌による原因が多いので、この抗菌作用で頭皮環境改善が期待できるということです。
髪にハリコシがでる。トリートメント効果が高まる。
抜け毛や切れ毛を予防する話と同じですが、ヘナをすると収斂作用で髪がしっかりするので結果髪にハリコシがでます。ちなみに髪がヘナでしっかりするとトリートメントの効果も上がるので色々良いことづくめです。
癖がなくなる?この話は本当です。
ヘナすると癖がなくなるなんて都市伝説みたいな話ですがこの話は本当です。エイジング毛と言われる加齢が原因で癖が出るのも髪のケラチンが減って、要は髪が弱くなるのですね。で髪はハリコシがあると真っ直ぐを維持しようとするけど、ハリコシがなくなると真っ直ぐを維持できなくなります。なのでヘナするとハリコシがでるのでエイジング毛には効果的という話で、繰り返すほど髪がしっかりして癖が落ち着くという仕組みです。
また、収斂作用の話で頭皮の引き締めがありましたね。頭皮は年齢とともに重力などの影響で毛穴がたるんで癖毛やぺたんこ髪へと繋がります。ヘナすると頭皮が引き締まるので効果的ということです。
デメリット
ヘナのデメリットはメリットの逆です。
収斂作用で髪が軋む
ヘナの収斂作用でハリコシがでるので髪が軋みます。ダメージ毛などヘナするともう絡まって仕方がない。これがトリートメント効果?って。ちなみに炭酸泉などもダメージ毛なら軋みますね。意味わかってないと逆効果です。要するに髪には良い軋みと悪い軋みがあるということです。?となりますがきしみの対処法もあります。
髪が染まる
ヘナするとオレンジの色素が付いてしまうので、ブリーチ毛やヘアカラーで色味を楽見いたいって人には不向きですが、そんな方には裏技があります。
要するにヘナがすごいってことではなくてですね…
ポリフェノールがすごいということですね。ただね。じゃじゃ馬なんですよヘナ(ポリフェノール)って。癖がすごいので僕のように(汗)。なので使いこなせれば化けるということです。だからヘナを取り扱う美容室は少ないのですね。染まりづらい→工夫して染まりやすくする。髪が軋む→軋みを軽減する。色が入る→入らない工夫をする。単純な話ですが奥が深いのです。
ヘナを熟知していますのでヘナを超えたヘナ(デメリットを無くしたヘナ=メリットだらけのヘナ)もできますし、それを応用した激ヤバなトリートメントもできますよ。そうです。うちのヘナはヘナを超えたスーパーヘナです。ただここまでの話を理解できないとチンプンカンプンになってしまうので裏メニューとして一部のマニア向けという形でやれますけど興味があればチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
参考記事
よくある質問
Q:白髪染めとヘナの違いは?
A: 白髪染めの種類にもよりますが、ヘナも大きな意味では白髪染めと言えます。大きな違いは色味とダメージです。一般的な白髪染めは多くの種類(ヘアカラー・ヘアマニキュア・カラートリートメントなど)があり、染料(色味)も同じように多くの種類があります。一方ヘナは1種類のみで色味もオレンジのみとなります。そしてヘナはダメージがないのも一般的な白髪染めとの違いです。
Q:ヘナカラーは何ヶ月持ちますか?
A:目安は3〜4週間に1度くらいでしょうか。頻度は通常のヘアカラーと同じです。髪は1ヶ月に平均して約1センチ伸びますので、分け目や顔まわりなど白髪が多いほど目立ちます。
Q:ヘナはどれくらいで落ちますか・
A:髪質、シャンプーなど生活スタイルによって変わりますので一概に言えません。また、染め方によっても色持ちは変わります。
Q:ヘナで染めたあと何日でシャンプーしますか?
A:特別いつからシャンプーしないといけないということはありません。もし翌日以降などと言われるのであれば染まりが悪いという理由も考えられます。ヘナは長時間置くほど良く染まりますので。
Q:天然ヘナカラーとは何ですか?
A:一言でヘナカラーといっても内容は様々です。例えば成分100%ヘナもあれば、ヘアカラーとヘナを混合してあるメーカーもあるでしょう。 ですから天然ヘナカラーといってもヘナが100%とは限りません。サロンやメーカーによって考え方は違います。判断基準として、本当の意味での天然ヘナカラーであれば色はオレンジにしかなりません。
Q:ヘナの2度染めとは何ですか?
A:髪を染めることができるヘナはオレンジ色にしかならないため、ヘナで一度髪を染めた後にインディゴを重ねること(補色の関係)でブラウン系に染める技術です。
Q:ヘナとインディゴの違いは何ですか?
A:簡単に説明するとヘナ=オレンジ、インディゴ=ブルーです。ヘナとインディゴを混ぜて色味の調節ができます(例えばヘナ4:インディゴ6でブラウン系、ヘナ2:インディゴ8でマホガニー系など)が、白髪をしっかり染めるのであればヘナで染めた後にインディゴで染めた方が染まりは良いです。
Q:ヘナで染める時間はどのくらいですか?
A:基本は40分以上を目安としています。髪質や普段のシャンプー&トリートメントなどによって染まる時間は変わります。よく染めたり、トリートメント効果を高めるには3時間以上おいても問題ありません。
Q:ヘナの欠点は何ですか?
A:カラーチェンジが難しくなること。髪が軋む場合があること。色がオレンジになること。髪がしっかりするのでパーマや縮毛矯正がかかりにくくなる可能性があること。植物アレルギーが起こる可能性があること。
Q:ヘナの欠点は何ですか?
A:上記と同じになりますが、カラーチェンジが難しくなること。髪が軋む場合があること。色がオレンジになること。髪がしっかりするのでパーマや縮毛矯正がかかりにくくなる可能性があること。植物アレルギーが起こる可能性があることなどです。
Q:ヘナ染めの効果は何ですか?
A:最大の効果は髪がダメージすることなく染められることと、髪を強化するトリートメント効果です。
Q:ヘナは何回染めれば効果が感じますか?
A:染め方にもよりますが1回でも十分効果は感じられると思います。育毛効果・癖を抑える効果などは回数を重ねないと感じにくいかもしれません。
Q:ヘナショックは何回でなおりますか?
A:やり方次第です。トリートメントと併用すればヘナショックは起きにくくなります。一般的にダメージの強い髪ほどヘナショックは起こります。4〜5回と回数を繰り返せばなくなるというよりも気にならなくなるといった方がいいかもしれません。なぜならヘナには収斂作用がありますのでその都度収斂は起こるからです。