はじめに
第6章「WordPressには2種類ある?」では、このシリーズでは、
自分でレンタルサーバーを用意して、そこにWordPressを設置する方法
でホームページを作ると説明しました。
では、レンタルサーバーはどのように選べばよいのでしょうか?
調べてみると、
- 月額○○円
- 高速サーバー
- 大容量
- WordPressにおすすめ
- 初期費用無料
- ドメイン無料
など、たくさんの言葉が出てきます。
初心者のうちは、数字や専門用語が多いほど、
「結局、何を見ればいいの?」
となりやすいところです。
そこで今回は、特定のサーバーを比較する前に、
レンタルサーバーを選ぶときに、何を基準に考えればよいのか
を整理しておきましょう。
レンタルサーバーは何を基準に選ぶ?
レンタルサーバーを選ぶとき、最初に目につきやすいのが料金です。
もちろん、毎月かかる費用は大切です。
しかし、
安いか高いかだけで決めるのはおすすめしません。
ホームページは、数か月だけ使って終わるものではありません。
これから何年も、
- ページを増やす
- 写真を追加する
- ブログを書く
- 設定を変更する
- トラブルに対応する
- バックアップから復旧する
といったことが起こります。
そのため、
「契約したあとも、自分で使い続けられるか」
まで考えて選ぶことが大切です。
まず見るのは「WordPressを使いやすいか」
このシリーズではWordPressでホームページを作ります。
そのため、最初に確認したいのは、
そのサーバーでWordPressを使いやすいか
です。
現在、多くのレンタルサーバーには、WordPressを簡単に設置するための機能があります。
初心者の場合、
- WordPressを簡単に設置できる
- ドメインの設定を進めやすい
- HTTPSの設定をしやすい
- 管理画面が分かりやすい
といった仕組みがあると、最初のハードルがかなり下がります。
WordPress.orgでも、WordPress向けのホスティングでは、インストールやバックアップ、更新などを補助する機能が提供される場合があると説明されています。
つまり、
「WordPressが動くか」だけでなく、「WordPressを扱いやすいか」
も重要です。
表示速度
次に見ておきたいのが、
ホームページの表示速度
です。
ホームページを開いても、なかなか表示されなければ、見る人にとって使いにくいサイトになります。
特に、写真を多く使う美容室や店舗のホームページでは、表示速度は無視できません。
ただし、
「このサーバーは○倍速い」
という広告の数字だけで判断する必要はありません。
実際の表示速度は、
- サーバー
- WordPressの設定
- 使用するテーマ
- プラグイン
- 画像の大きさ
- ページの作り方
など、さまざまな要素で変わります。
そのため、
サーバーだけですべてが決まるわけではない
ということも覚えておきましょう。
安定して使えるか
ホームページは、
見たいときに見られる
ことが基本です。
サーバーに問題が起きてホームページが表示されなくなると、お客様はページを見ることができません。
そのため、料金や速度だけでなく、
安定して運用されているサービスか
も重要です。
初心者がサーバー設備の細かな仕組みまで調べる必要はありません。
長くサービスを提供しているか。
障害情報やメンテナンス情報がきちんと公開されているか。
サポート情報が整っているか。
こうした部分も、選ぶ材料になります。
サポートがあるか
ホームページを作っていると、
「設定方法が分からない」
「管理画面に入れない」
「SSLがうまく設定できない」
など、自分だけでは判断しにくいことが出てくる場合があります。
そのときに、
質問できる場所があるか
は大切です。
レンタルサーバーによって、
- メール
- チャット
- 電話
- FAQ
- マニュアル
など、サポート方法は異なります。
初心者の場合は、
困ったときに調べられる情報が十分にあるか
も見ておくと安心です。
バックアップはとても重要
ホームページを運営していると、
- 操作を間違えた
- 更新したら表示がおかしくなった
- プラグインが原因で問題が起きた
- ファイルを削除してしまった
といったことが起こる可能性があります。
そんなときに重要になるのが、
バックアップ
です。
バックアップとは、
ホームページのデータを別に保存しておくこと
です。
何か問題が起きたとき、以前の状態へ戻せる可能性があります。
レンタルサーバーを選ぶときには、
- 自動バックアップがあるか
- 何日分保存されるか
- 復元するときにどうするのか
- 復元に費用がかかるか
なども確認しておきたいポイントです。
バックアップについては、ホームページを作ったあとに改めて詳しく扱います。
HTTPSに対応しているか
ホームページのURLを見ると、
https://
から始まっているものがあります。
これは、ホームページとの通信を暗号化するための仕組みです。
現在のWordPress公式要件でも、HTTPSへの対応が求められています。
レンタルサーバーを選ぶときには、
独自ドメインでHTTPSを利用できるか
を確認しておきましょう。
現在の主要なレンタルサーバーでは無料SSLを提供していることも多く、設定を簡単に行えるサービスもあります。
詳しいSSLの仕組みは、実際に設定する段階で説明します。
今は、
ホームページを安全に公開するために必要なもの
と覚えておけば十分です。
容量や細かなスペックはどこまで見る?
レンタルサーバーを比較すると、
- 容量
- CPU
- メモリ
- SSD
- NVMe
- 転送量
など、パソコンに詳しくないと分かりにくい言葉も出てきます。
もちろん、これらもサーバーの性能に関係します。
しかし、初心者が最初からすべて比較する必要はありません。
小規模なお店や美容室のホームページを作る段階では、
WordPressを快適に運用できる一般的なプランか
をまず確認すれば十分なことが多いでしょう。
細かなスペックの意味については、必要になったところで少しずつ見ていきます。
数字を覚えることが目的ではありません。
料金は「月額料金」だけを見ない
料金を見るときにも少し注意が必要です。
広告には、
「月額○○円〜」
と大きく表示されていることがあります。
しかし、実際の料金は、
- 契約期間
- 初期費用
- 更新時の料金
- キャンペーン
- ドメイン料金
- オプション
などによって変わる場合があります。
特にキャンペーンは、時期によって内容が変わります。
そのため、
今だけ安いかではなく、長く使ったときに無理のない料金か
を見ることが大切です。
ドメインとの関係も確認する
レンタルサーバーによっては、
サーバー契約と一緒に独自ドメインを取得できる仕組み
や、
条件を満たすとドメイン料金が無料になる特典
などが用意されている場合があります。
便利な仕組みですが、
「ドメインが無料だから、このサーバーにする」
と、それだけで決める必要はありません。
ドメインは長く使うものです。
特典の条件や、サーバーを解約したときの扱いなども確認しておくと安心です。
初心者が見るポイントをまとめると
ここまでを整理すると、レンタルサーバーを選ぶときには、
- WordPressを始めやすいか
- 表示速度は十分か
- 安定して利用できるか
- サポートやマニュアルが充実しているか
- バックアップ機能があるか
- HTTPSを利用しやすいか
- 長く使える料金か
- ドメインを管理しやすいか
という点を見ていくとよいでしょう。
すべてを完璧に比較する必要はありません。
大切なのは、
料金表の数字だけで選ばないこと
です。
このシリーズではXserverを使います
このシリーズでは、実際のホームページ制作に、
Xserver(エックスサーバー)
を使って進めます。
2026年8月時点のXserverには、申し込み時に、
- サーバー契約
- 独自ドメインの取得・設定
- WordPressの設置
- HTTPS化
などをまとめて進められる「WordPressクイックスタート」があります。
また、自動バックアップや無料独自SSLなどの機能も提供されています。
ここで大切なのは、
「Xserverだから覚える」のではなく、今まで見てきた選択基準と照らし合わせながら使うこと
です。
実際の画面に入ったら、
「これは何の設定なのか」
を確認しながら一つずつ進めていきます。
今回のポイント
- レンタルサーバーは料金の安さだけで決めない
- WordPressを始めやすく、管理しやすいことが初心者には重要
- 表示速度だけでなく、安定性やサポートも確認する
- 自動バックアップがあるかを確認する
- HTTPSを利用できる環境を選ぶ
- 細かなスペックを最初からすべて覚える必要はない
- 月額料金だけでなく、更新料金や契約条件も見る
- ドメイン特典だけでサーバーを決めない
- このシリーズではXserverを使って実際の構築へ進む
今回の視点
レンタルサーバーを比較すると、数字がたくさん並んでいます。
すると、
「一番速いもの」 「一番容量が大きいもの」 「一番安いもの」
を探したくなります。
でも、ホームページはスペック表を眺めるために作るものではありません。
自分がホームページを作り、更新し、困ったときに直しながら、長く使えること。
初心者にとっては、その方がずっと重要です。
数字だけではなく、
「このサービスなら、自分でホームページを育てていけるか?」
という視点で見ていきましょう。
Part 1|ホームページとWordPressの仕組みを知る

