目次
1. メラニンは髪の色をつくる色素
メラニンは、髪の色をつくる色素です。
黒髪。
茶髪。
赤みのある髪。
黄みのある髪。
白髪。
明るくなりやすい髪。
明るくなりにくい髪。
こうした髪色の違いには、メラニンが関わっています。
髪色というと、外から見えている色の印象で考えやすいです。
黒く見える。
茶色く見える。
赤みがある。
黄色っぽい。
白く見える。
このように、私たちは髪の表面に見えている色を見ています。
ただし、髪色は表面に色が塗られているだけではありません。
髪の内部にある色素が、外から見える髪色の土台になっています。
その色素がメラニンです。
メラニンは髪色の土台になる色素です。
主にコルテックス内に存在し、黒髪・茶髪・白髪・赤み・黄みの見え方に関わります。
詳しくは次の章で、コルテックスとの関係として整理します。
1-1. 髪色は表面に塗られている色ではない
髪は、外から見ると色がついているように見えます。
黒い髪。
茶色い髪。
明るい髪。
白い髪。
そのため、髪色は髪の表面にあるもののように感じるかもしれません。
でも、髪色の土台は表面だけで決まっているわけではありません。
髪の内部にあるメラニンが、髪色の大きな土台になります。
たとえば、黒髪が黒く見えるのは、髪の中にメラニンが多く存在しているからです。
茶色く見える髪は、メラニンの量や状態によって、黒髪よりも明るく見えます。
白髪は、メラニンが少ない、またはほとんどないことで白く見えます。
つまり、髪色は表面に絵の具を塗ったようなものではありません。
髪の内部にある色素が、光を通して外から見えている状態です。
だからカラーやブリーチを考える時も、表面の色だけを見るのではなく、内部のメラニンを考える必要があります。
1-2. メラニンは主にコルテックス内に存在する
メラニンは、主にコルテックスの中に存在します。
コルテックスは、髪の本体です。
強度。
弾力。
クセ。
髪質。
薬剤反応。
メラニン。
こうしたものに関わる場所です。
前のコルテックス編では、コルテックスを髪の体力と形を支える場所として見ました。
ここに、髪色の土台という役割も加わります。
つまりコルテックスは、髪の強さや形だけでなく、色にも関わる場所です。
カラーやブリーチでは、このコルテックス内のメラニンが重要になります。
カラーで髪を明るくする時。
ブリーチで髪の色を抜く時。
白髪を染める時。
赤みや黄みを調整する時。
そこには、コルテックス内のメラニンの状態が関わっています。
髪色を考える時に、コルテックスの視点が必要になるのはこのためです。
1-3. 黒髪、茶髪、白髪の違いに関わる
メラニンは、黒髪、茶髪、白髪の違いに関わります。
黒髪は、メラニンが多く、濃く見えやすい髪です。
茶髪は、黒髪よりも明るく見える髪です。
白髪は、メラニンが少ない、またはほとんどないことで白く見える髪です。
ここで大切なのは、髪色の違いを単に
「黒い」
「茶色い」
「白い」
という見た目だけで終わらせないことです。
その奥には、メラニンの量や状態の違いがあります。
たとえば、同じ黒髪に見えても、髪によって赤みが出やすい髪があります。
カラーで明るくした時に、オレンジが残りやすい髪もあります。
比較的黄色まで明るくなりやすい髪もあります。
こうした違いは、薬剤だけで決まるものではありません。
髪側のメラニンの状態も関係しています。
髪色を見る時は、外から見える色と、内部にあるメラニンの土台を分けて考えることが大切です。
1-4. メラニン量や状態によって髪色の見え方は変わる
髪色は、メラニンの量や状態によって見え方が変わります。
メラニンが多ければ、髪は暗く見えやすいです。
メラニンが少なければ、髪は明るく見えやすいです。
ただし、髪色は単純にメラニンの量だけで決まるわけではありません。
メラニンの種類や残り方、髪の構造、キューティクルの反射、ダメージ履歴なども関わります。
同じくらいの明るさに見えても、赤みが強い髪があります。
同じカラー剤を使っても、オレンジっぽく出る髪があります。
黄みが出やすい髪もあります。
これは、髪の中にあるメラニンの土台が違うからです。
カラーの仕上がりが人によって違うのは、薬剤だけの問題ではありません。
髪側のメラニンの状態が違うから、同じ色を使っても見え方が変わります。
つまりメラニンは、カラーの結果を左右する土台でもあります。
1-5. 白髪はメラニンが少ない、またはほとんどない髪
白髪は、メラニンを理解するうえでとてもわかりやすい例です。
白髪は、髪の中のメラニンが少ない、またはほとんどない髪として見ることができます。
黒髪には、髪色の土台になるメラニンがあります。
一方で白髪は、そのメラニンが少ないため、黒や茶色として見えにくくなります。
その結果、白く見えます。
つまり白髪は、ただ白い色がついている髪ではありません。
髪の中の色素が少ないために、白く見えている髪です。
ここを理解すると、白髪染めの見方も少し変わります。
白髪と黒髪では、髪の色の土台が違います。
黒髪はメラニンの上に染料が重なります。
白髪はメラニンが少ないため、染料の見え方が黒髪とは違います。
だから同じ薬剤を使っても、白髪と黒髪では仕上がりの見え方が変わります。
白髪を見る時は、
メラニンが少ない髪
として考えることが大切です。
1-6. 髪色の土台は内部にある
髪色を見る時に大切なのは、髪色の土台は内部にあるということです。
表面に見えている色は、外から見える結果です。
でも、その色のもとには、コルテックス内のメラニンがあります。
黒く見えるのか。
茶色く見えるのか。
赤みが出やすいのか。
黄みが出やすいのか。
白く見えるのか。
こうした違いは、髪の内部にあるメラニンの状態と関わります。
もちろん、髪色の見え方にはキューティクルも関わります。
キューティクルが整っていれば、光がきれいに反射し、色もツヤっぽく見えやすくなります。
キューティクルが乱れていれば、同じ色でもくすんで見えたり、パサついて見えたりすることがあります。
でも、色の土台そのものはメラニンです。
つまり、
メラニンは色の土台。
キューティクルは色の見え方。
コルテックスは色素が存在する本体。
このように分けると、髪色が理解しやすくなります。
1-7. このセクションのまとめ
メラニンは、髪の色をつくる色素です。
黒髪、茶髪、白髪の違いには、メラニンが関わります。
髪色は、髪の表面に色がついているだけではありません。
主にコルテックス内に存在するメラニンが、外から見える髪色の土台になっています。
メラニンの量や状態によって、髪色の見え方は変わります。
メラニンが多い髪は暗く見えやすく、メラニンが少ない髪は明るく見えやすくなります。
白髪は、メラニンが少ない、またはほとんどない髪として見ることができます。
髪色を見る時は、表面に見えている色だけで判断しないことが大切です。
髪の内部にある色素。
その量や状態。
コルテックス内のメラニン。
キューティクルによる色の見え方。
こうしたものを分けて考えると、髪色の理解は深くなります。
メラニンは、髪の内部に存在し、髪色の土台をつくる色素です。


2. メラニンは主にコルテックスの中に存在する
メラニンは、髪の色をつくる色素です。
そしてそのメラニンは、髪の表面にあるのではなく、主に髪の内部に存在します。
その中心になる場所が、コルテックスです。
コルテックスは、髪の本体です。
これまでのコルテックス編では、コルテックスを髪の強度、弾力、クセ、髪質、薬剤反応に関わる場所として見てきました。
髪がしっかりしている。
ハリがある。
コシがある。
しなやかに戻る。
クセがある。
薬剤に反応する。
熱に反応する。
こうした髪の性質には、コルテックスが深く関わります。
ただし、コルテックスの役割はそれだけではありません。
コルテックスは、髪の色の土台にも関わります。
なぜなら、メラニンは主にコルテックス内に存在しているからです。
つまりコルテックスは、髪の体力や形を支える場所でありながら、髪色の土台を抱えている場所でもあります。
ここを理解すると、カラーやブリーチの見方も少し変わります。
髪色は、髪の表面だけを見てもわかりません。
表面に見えている色の奥には、コルテックス内のメラニンがあります。
2-1. メラニンは髪の表面ではなく、内部にある
髪色は、外から見えるものです。
黒く見える。
茶色く見える。
赤みがある。
黄みがある。
白く見える。
私たちは、髪の外側から色を見ています。
そのため、髪色は表面についている色のように感じやすいです。
でも、メラニンは髪の表面に塗られているものではありません。
メラニンは、主に髪の内部に存在する色素です。
髪の内側に色素があり、その状態が外から見える髪色の土台になります。
つまり髪色は、表面だけの問題ではありません。
内部にあるメラニンがどう存在しているか。
どれくらい残っているか。
どのように変化しているか。
そこが大切になります。
カラーやブリーチを考える時に、髪の内部を見る必要があるのはこのためです。
2-2. メラニンは主にコルテックス内に分布する
メラニンは、主にコルテックス内に分布しています。
コルテックスは、キューティクルの内側にある髪の本体です。
髪の大部分を占め、ケラチン繊維を多く含み、髪の強度や弾力、クセ、髪質に関わります。
そのコルテックスの中に、髪色の土台となるメラニンがあります。
つまりコルテックスは、
髪の形を支える場所
であり、
髪の色を抱える場所
でもあります。
ここがとても大切です。
コルテックスというと、縮毛矯正やパーマのように、髪の形や結合の話で考えやすいです。
しかし、カラーやブリーチでは、同じコルテックスを色の土台として見ます。
パーマや縮毛矯正では、コルテックスの弾力や結合状態を見る。
カラーやブリーチでは、コルテックス内のメラニンを見る。
同じコルテックスでも、施術によって注目するポイントが変わります。
2-3. コルテックスは体力と形だけでなく、色の土台にも関わる
コルテックスは、髪の体力と形を支える場所です。
でも同時に、髪色の土台にも関わります。
この見方ができると、髪をかなり立体的に理解できます。
たとえば、ブリーチ毛。
ブリーチ毛は、メラニンが減って明るくなった髪です。
でも、ブリーチで変わるのは色だけではありません。
ブリーチは酸化反応を伴うため、メラニンだけでなく、コルテックスの内部状態やキューティクル、CMC、脂質にも影響が出ることがあります。
だからブリーチ毛は、単に
「色が明るい髪」
ではありません。
メラニンが減っている髪であり、同時に内部の体力や水分の出入りも変化している可能性がある髪です。
ここで、コルテックスを色だけで見ると足りません。
コルテックス内のメラニンを見る。
同時に、コルテックスの弾力や余力も見る。
この両方が大切になります。
コルテックスは、髪色の土台であり、髪の体力の土台でもあります。
2-4. カラーやブリーチでは、コルテックス内のメラニンが重要になる
カラーやブリーチでは、コルテックス内のメラニンがとても重要になります。
酸化カラーでは、薬剤が髪の内部へ働き、メラニンの明るさに影響しながら染料を発色させます。
ブリーチでは、メラニンを酸化分解して、髪を明るくしていきます。
つまりカラーやブリーチは、髪の表面だけに色をつけたり、色を取ったりしているわけではありません。
髪の内部にあるメラニンが関わっています。
だからカラーでは、今見えている髪色だけでなく、髪の中にどんなメラニンの土台があるのかを見る必要があります。
赤みが残りやすい髪。
オレンジが出やすい髪。
黄色まで明るくなりやすい髪。
暗く沈みやすい髪。
白髪が混ざっている髪。
こうした違いは、薬剤だけでなく、髪側のメラニンの状態も関係します。
同じカラー剤を使っても、人によって仕上がりが違う理由のひとつはここにあります。
髪の中の土台が違うからです。
2-5. キューティクルは色の見え方、ツヤ、反射に関わる
ここで、キューティクルとの違いも整理しておきます。
メラニンは、髪色の土台です。
主にコルテックス内に存在し、髪の内側から色のもとを作ります。
一方で、キューティクルは髪の表面です。
キューティクルは、色そのものの土台というより、色の見え方に関わります。
キューティクルが整っている髪は、光がそろって反射しやすくなります。
そのため、同じ色でもツヤがあり、きれいに見えやすいです。
逆に、キューティクルが乱れている髪は、光が散りやすくなります。
すると、同じ色でもくすんで見えたり、パサついて見えたりします。
つまり、
メラニンは、色の土台。
キューティクルは、色の見え方。
この分け方が大切です。
カラーの仕上がりを見る時も、色そのものとツヤ感を分けて考える必要があります。
色は狙い通りでも、表面が乱れているときれいに見えにくいことがあります。
逆に、表面が整っていると、同じ色でも美しく見えます。
色の土台は内部。
色の見え方は表面も関わる。
この整理が大切です。
2-6. 表面のツヤと内部の色素は分けて考える
髪色を見る時、ツヤがある髪は色もきれいに見えます。
これは確かです。
ツヤがあると、髪は明るく、なめらかに、健康的に見えます。
でも、ツヤとメラニンは同じものではありません。
ツヤは、主に表面の光の反射です。
キューティクルの整い方。
毛流れ。
ブロー。
アイロン。
オイルやトリートメント。
表面の摩擦の少なさ。
こうしたものが関わります。
一方で、メラニンは内部の色素です。
髪の中にどれくらいメラニンがあるか。
どんな色味が残っているか。
明るくなった時にどんな色が出るか。
白髪として色素が少ないのか。
こうしたことに関わります。
つまり、ツヤがあるからメラニンの状態が良い、という話ではありません。
また、メラニンが多いからツヤがある、という話でもありません。
表面のツヤと、内部の色素は分けて考える必要があります。
この分け方ができると、カラーの説明もわかりやすくなります。
「色はきれいに入っていますが、表面の乱れで少しくすんで見えます」
「明るさは出ていますが、毛先の表面状態でパサついて見えやすいです」
「白髪はメラニンが少ないため、黒髪とは染料の見え方が変わります」
このように、色の土台と見え方を分けて伝えられます。
2-7. コルテックス、キューティクル、CMCで髪色を見る
髪色を理解する時は、メラニンだけを見ればよいわけではありません。
メラニンは髪色の土台です。
主にコルテックス内にあります。
でも、その色がどう見えるかには、キューティクルも関わります。
キューティクルは、ツヤ、反射、手触り、表面の整いに関わります。
さらに、カラー剤やブリーチ剤が内部へ向かう時には、CMCも関わります。
CMCは、細胞同士の接着と通り道です。
薬剤や水分が内部へ向かう時の通り方、履歴による吸い込みムラ、薬剤反応ムラにも関係します。
つまり髪色を見る時は、
コルテックス内のメラニン。
キューティクルによる色の見え方。
CMCによる薬剤や水分の通り方。
この3つを分けて考えると理解しやすくなります。
ただし、基礎講座では深いカラー設計まで踏み込みすぎなくて大丈夫です。
まずは、
メラニンは主にコルテックス内に存在し、髪の内側から色の土台をつくっている
ということを押さえておくことが大切です。
2-8. このセクションのまとめ
メラニンは、髪の表面ではなく、主に髪の内部に存在します。
その中心になる場所が、コルテックスです。
コルテックスは、髪の体力や形を支える本体です。
強度、弾力、クセ、髪質、薬剤反応に関わります。
そして同時に、メラニンを含むことで、髪色の土台にも関わります。
カラーやブリーチでは、コルテックス内のメラニンが重要になります。
髪を明るくする時。
赤みや黄みを調整する時。
白髪を染める時。
ブリーチでメラニンを分解する時。
そこには、髪の内部にあるメラニンが関わっています。
ただし、髪色の見え方にはキューティクルも関わります。
メラニンは色の土台。
キューティクルは色の見え方、ツヤ、反射。
CMCは薬剤や水分が内部へ向かう通り道。
このように分けると、髪色の理解はかなり整理しやすくなります。
メラニンは主にコルテックス内に存在し、髪の内側から色の土台をつくっている。


3. メラニンの量や種類で髪色は変わる
髪色は、メラニンによってつくられます。
ただし、すべての髪に同じようにメラニンが存在しているわけではありません。
メラニンの量。
メラニンの種類。
メラニンの残り方。
髪の中での分布。
薬剤による変化のしやすさ。
こうした違いによって、髪色の見え方は変わります。
黒っぽく見える髪。
茶色っぽく見える髪。
赤みが出やすい髪。
オレンジが残りやすい髪。
黄色まで明るくなりやすい髪。
明るくなりにくい髪。
白髪として色素が少ない髪。
これらは、髪の表面だけで決まるものではありません。
髪の内部にあるメラニンの量や性質が関わっています。
つまり髪色の個人差は、ただ
「カラー剤が効きやすい、効きにくい」
という話だけではありません。
髪側のメラニンの違いによっても生まれます。
3-1. メラニンの量が多いと、髪は暗く見えやすい
メラニンの量が多い髪は、暗く見えやすくなります。
黒髪が黒く見えるのは、髪の中にメラニンが多く存在しているからです。
メラニンが多いほど、光を吸収しやすく、髪は濃く、暗く見えます。
日本人の黒髪がしっかり暗く見えやすいのも、メラニン量が多いことが関係しています。
こうした髪は、カラーで明るくする時に、メラニンをどれくらい変化させられるかが重要になります。
メラニンが多い髪は、明るくするために時間や薬剤の力が必要になることがあります。
また、明るくしていく途中で赤みやオレンジが残りやすいこともあります。
これは、髪の中にあるメラニンの土台が強いからです。
暗い髪は、ただ黒い色が表面についているわけではありません。
内部にあるメラニンが多く、髪色の土台として濃く存在している状態です。
3-2. メラニンが少ないと、髪は明るく見えやすい
反対に、メラニンが少ない髪は明るく見えやすくなります。
もともと髪色が明るい人。
カラーで明るくなりやすい髪。
ブリーチで黄色まで進みやすい髪。
白髪のように色素が少ない髪。
こうした髪では、メラニンの量が少なかったり、メラニンの状態が暗さをつくりにくかったりします。
メラニンが少ないと、髪の中の色の土台が薄くなります。
そのため、染料の色が見えやすくなる場合があります。
たとえば、白髪はメラニンが少ないため、黒髪とは染料の見え方が違います。
黒髪では、メラニンの暗さや赤みの上に染料が重なります。
一方、白髪では、メラニンの土台が少ないため、染料の色がそのまま見えやすい部分があります。
ただし、メラニンが少ない髪が必ず染まりやすいとは限りません。
白髪には、硬さや表面状態、薬剤のなじみにくさなどが関わることもあります。
つまり、メラニンの量は髪色の見え方に関わりますが、髪質や表面状態も合わせて見る必要があります。
3-3. 黒っぽさ、茶色っぽさ、赤み、黄みに関わる
メラニンは、髪の黒っぽさや茶色っぽさ、赤み、黄みに関わります。
髪色は単純に、黒か白かだけではありません。
黒。
茶色。
赤茶。
オレンジ。
黄み。
淡い黄色。
このように、髪色にはさまざまな見え方があります。
これは、髪の中にあるメラニンの量や種類、変化の仕方が関係しています。
メラニンには大きく、黒〜茶色に関わるユーメラニンと、赤〜黄みに関わるフェオメラニンがあります。
ただし基礎講座では、名前を覚えることよりも、髪によって色の出方が違うという理解を優先します。
まず押さえたいのは、
メラニンにも色の出方の違いがある
ということです。
髪によって、黒っぽさが強い髪があります。
明るくすると赤みが出やすい髪があります。
オレンジが残りやすい髪があります。
黄色まで明るくなりやすい髪があります。
この違いは、薬剤だけではなく、髪の中にあるメラニンの状態によっても変わります。
3-4. 赤みが出やすい髪がある
カラーをしていると、赤みが出やすい髪があります。
アッシュにしたいのに赤みが残る。
ベージュにしたいのにオレンジに見える。
透明感を出したいのにブラウンが濃く見える。
明るくしても赤茶っぽさが残る。
こうした髪です。
この時、カラー剤だけが原因とは限りません。
髪の中にあるメラニンの土台が関係しています。
赤みやオレンジが残りやすい髪では、明るくしていく途中でその色味が見えやすくなります。
これは、メラニンが段階的に変化していく中で、赤みやオレンジの領域が残って見えるためです。
つまり、赤みが出る髪は
「カラーが失敗した髪」
ではなく、髪側に赤みが見えやすい土台がある髪として見ることができます。
もちろん、薬剤選定や補色の考え方も大切です。
ただ、基礎としてはまず、赤みやオレンジは髪の中のメラニン土台から出てくることを理解しておくと良いです。
3-5. オレンジが残りやすい髪、黄色まで抜けやすい髪
ブリーチや明るいカラーでは、髪によって明るくなり方が違います。
ある髪は、オレンジが強く残ります。
別の髪は、比較的黄色まで進みやすいです。
この違いも、髪の中のメラニンの量や状態が関係しています。
メラニンが多く、濃い髪では、明るくしても途中の赤みやオレンジが残りやすいことがあります。
一方で、メラニンの量が少なかったり、明るくなりやすい髪では、黄色の領域まで進みやすいことがあります。
もちろん、ブリーチの抜け方はメラニンだけでは決まりません。
薬剤の強さ。
塗布量。
放置時間。
髪の太さ。
履歴。
ダメージ状態。
過去の染料。
温度。
酸化の進み方。
いろいろな要素が関わります。
ただ、その中でもメラニンの違いは大きな要素です。
同じ薬剤を使っても、オレンジが残る髪と黄色まで進む髪がある。
これは、髪の中のメラニンの土台が違うからです。
3-6. 同じカラー剤でも仕上がりが違う理由のひとつ
同じカラー剤を使っても、人によって仕上がりは変わります。
同じアッシュを使っても、くすみ方が違います。
同じベージュを使っても、赤みが残る人とやわらかく出る人がいます。
同じブラウンを使っても、濃く見える髪と透明感が出る髪があります。
これは、薬剤の違いだけではありません。
髪側の土台が違うからです。
髪の中にどれくらいメラニンがあるのか。
赤みが残りやすいのか。
オレンジが強いのか。
黄色が出やすいのか。
白髪がどれくらい混ざっているのか。
過去のカラーやブリーチでメラニンがどこまで変化しているのか。
こうした違いによって、同じ染料を重ねても見え方は変わります。
カラーの仕上がりは、
薬剤の色
だけではなく、
髪の中のメラニンの土台
によって左右されます。
だからカラーでは、希望色だけを見るのではなく、今の髪の土台を見る必要があります。
ただし、この土台をどう読み、どう薬剤設計に落とし込むかは応用編で深く扱えば大丈夫です。
基礎講座では、まず
同じカラー剤でも、髪側のメラニンが違えば仕上がりは変わる
ということを押さえておきます。
3-7. メラニンの種類は深掘りしすぎなくてよい
メラニンには種類があります。
大きく見ると、黒や茶色に関わるもの、赤みや黄みに関わるものがあります。
ただし、基礎講座では、ここを細かく分類しすぎなくても大丈夫です。
大切なのは、名前を暗記することではありません。
髪によって、色の出方が違うこと。
明るくした時に残る色が違うこと。
カラーの仕上がりが髪側の土台で変わること。
ここを理解することです。
美容師の現場では、
赤みが出やすい。
オレンジが残りやすい。
黄色まで抜けやすい。
暗く沈みやすい。
白髪が多い。
明度差がある。
こうした見方が重要になります。
メラニンの種類を知ることは大切ですが、それを現場で使うには、まず髪色の見え方とつなげる必要があります。
だからこの基礎では、メラニンの量や性質によって色の出方に違いがあることを押さえます。
細かいカラー設計は、後の応用編で扱えば良いです。
3-8. 髪色の違いは、髪側の個性でもある
髪色の違いは、薬剤だけで作られるものではありません。
髪側にも個性があります。
メラニンが多い髪。
メラニンが少ない髪。
赤みが出やすい髪。
オレンジが残りやすい髪。
黄色まで進みやすい髪。
白髪が混ざっている髪。
こうした個性があります。
だからカラーやブリーチの結果は、全員が同じようにはなりません。
同じ薬剤。
同じ時間。
同じ塗り方。
それでも、髪側のメラニンの土台が違えば、仕上がりは変わります。
これは不思議なことではありません。
髪という素材が違うからです。
カラーは、薬剤で色を作る技術でありながら、髪側の土台と対話する技術でもあります。
基礎講座では、まずその入り口として、メラニンの量や種類によって髪色は変わることを理解しておきます。
3-9. このセクションのまとめ
メラニンの量や種類によって、髪色は変わります。
メラニンの量が多い髪は、暗く見えやすくなります。
メラニンが少ない髪は、明るく見えやすくなります。
また、メラニンの性質によって、黒っぽさ、茶色っぽさ、赤み、黄みの出方も変わります。
髪によって、赤みが出やすい髪があります。
オレンジが残りやすい髪があります。
黄色まで明るくなりやすい髪があります。
こうした違いは、薬剤だけでなく、髪側のメラニンの違いも関係しています。
そのため、同じカラー剤を使っても、仕上がりは人によって変わります。
カラーの見え方は、染料の色だけでなく、髪の中にあるメラニンの土台によって左右されます。
基礎講座では、メラニンの種類を深く分類しすぎる必要はありません。
まずは、髪色の違いは、髪の中にあるメラニンの量や性質の違いによって生まれる。
ここを押さえておくことが大切です。


4. 髪を明るくすると、メラニンは段階的に変化する
髪を明るくする時、髪は一気に白くなるわけではありません。
黒髪にブリーチや明るいカラーをすると、多くの場合、色は段階的に変化していきます。
黒。
茶色。
赤茶。
オレンジ。
黄オレンジ。
黄色。
淡い黄色。
このように、髪色は少しずつ移り変わっていきます。
これは、髪の中にあるメラニンが、一瞬で完全になくなるわけではないからです。
髪の内部にあるメラニンが、薬剤によって段階的に変化し、分解されていくことで、髪色も段階的に変わって見えます。
つまり髪が明るくなるということは、ただ
「黒が薄くなる」
というだけではありません。
髪の中にある色の土台が、順番に変化していくということです。
4-1. 髪は一気に白くなるわけではない
黒髪を明るくする時、いきなり白くなることはほとんどありません。
最初は黒く見えていた髪が、少し明るくなると茶色っぽく見えます。
さらに明るくなると、赤茶やオレンジが見えてきます。
そこからさらに進むと、黄オレンジ、黄色、淡い黄色へと近づいていきます。
この段階的な変化は、カラーやブリーチの現場ではとても重要です。
なぜなら、今の髪がどの段階にあるかによって、カラーの見え方が変わるからです。
赤茶が残っている髪。
オレンジが強い髪。
黄色まで明るくなっている髪。
淡い黄色まで進んでいる髪。
それぞれ、上から染料を重ねた時の見え方は変わります。
つまり、髪を明るくする時は、ただ明度だけを見るのではなく、
今どの色の段階にいるのか
を見ることが大切です。
4-2. メラニンは段階的に変化する
髪が段階的に明るくなるのは、メラニンが段階的に変化するからです。
メラニンは、髪の中で色の土台をつくっています。
黒髪では、そのメラニンが多く存在しているため、髪は暗く見えます。
そこにカラーやブリーチの薬剤が働くと、メラニンが少しずつ変化していきます。
最初は黒っぽさがやわらぎます。
次に茶色っぽさが見えてきます。
さらに進むと赤みやオレンジが見えてきます。
もっと進むと黄色っぽさが強くなります。
このように、メラニンが段階的に変化することで、髪色も段階的に変わります。
ここで大切なのは、メラニンが一瞬で完全になくなるわけではないということです。
薬剤が働くたびに、髪の中の色素が少しずつ変化します。
その途中段階として、赤み、オレンジ、黄みが見えてきます。
だから、ブリーチ途中のオレンジや黄色は、失敗の色というより、メラニンが変化している途中で見えてくる色として理解できます。
4-3. ブリーチはメラニンを酸化分解して明るくする技術
ブリーチは、髪の中のメラニンを酸化分解して、髪を明るくする技術です。
髪の表面に明るい色を塗っているわけではありません。
髪の内部にあるメラニンを変化させることで、髪の明度を上げています。
そのため、ブリーチではコルテックス内のメラニンが重要になります。
メラニンがどれくらい残っているか。
どの段階まで分解されているか。
赤みが残っているのか。
オレンジが残っているのか。
黄色まで進んでいるのか。
こうした状態によって、ブリーチ後の髪色は変わります。
また、ブリーチはメラニンだけに都合よく働くわけではありません。
酸化反応を伴うため、髪の内部構造やキューティクル、CMC、脂質にも影響が出ることがあります。
つまりブリーチは、髪色を明るくする技術であると同時に、髪の素材にも負担をかけやすい技術です。
基礎としては、まず
ブリーチはメラニンを酸化分解して髪を明るくする
と押さえておくとわかりやすいです。
4-4. 髪色は“メラニンの地層”のように見える
髪を明るくする時は、メラニンを
色の地層
のように考えるとわかりやすいです。
黒の下に茶色がある。
茶色の奥に赤茶がある。
赤茶の奥にオレンジがある。
オレンジの奥に黄オレンジがある。
さらに進むと黄色が見えてくる。
もちろん、実際に髪の中で色がきれいな層になって重なっているわけではありません。
でも現場で髪色を理解する時には、この地層のイメージが役立ちます。
髪を明るくすると、表面に隠れていた色が順番に出てくるように見えます。
黒髪の時には見えにくかった赤み。
少し明るくすると出てくるオレンジ。
さらに明るくすると強くなる黄色。
こうした変化を、メラニンの地層として見ると、カラーやブリーチの理解がしやすくなります。
髪を明るくすることは、色の地層を掘り進めるようなものです。
どこまで掘るのか。
どの色が残っているのか。
その上にどんな染料を重ねるのか。
この考え方が、カラーの土台になります。
4-5. 明るくなりやすい髪、なりにくい髪がある
髪には、明るくなりやすい髪となりにくい髪があります。
同じ薬剤を使っても、同じ時間を置いても、同じ明るさになるとは限りません。
これは、髪側の条件が違うからです。
メラニンの量。
メラニンの性質。
髪の太さ。
髪質。
カラー履歴。
ブリーチ履歴。
残留染料。
ダメージ状態。
薬剤の通り方。
こうしたものが関係します。
メラニンが多い髪は、明るくするのに時間がかかることがあります。
赤みやオレンジが強く残る髪もあります。
一方で、比較的黄色まで進みやすい髪もあります。
これは、薬剤の力だけで決まるものではありません。
髪の中にあるメラニンの土台が違うため、明るくなり方にも違いが出ます。
だから、ブリーチや明るいカラーでは、髪側のメラニンを読むことが大切になります。
ただし、この読み方を薬剤設計に落とし込む話は応用編で深く扱えば大丈夫です。
基礎ではまず、髪によって明るくなり方が違うことを押さえます。
4-6. オレンジが残りやすい髪、黄色まで進みやすい髪
髪を明るくすると、オレンジが残りやすい髪があります。
ブリーチしても赤みが残る。
明るくしてもオレンジっぽさが消えにくい。
アッシュを入れても赤みが戻りやすい。
透明感を出したいのに、ブラウンやオレンジが強く見える。
こうした髪です。
一方で、比較的黄色まで進みやすい髪もあります。
明るくなりやすい。
オレンジが少なく、黄色っぽく抜けやすい。
淡い色を表現しやすい場合がある。
この違いには、髪側のメラニンの量や性質が関わります。
メラニンが多く、濃い髪では、赤みやオレンジが残りやすいことがあります。
メラニンが少なめだったり、明るくなりやすい髪では、黄色の段階まで進みやすいことがあります。
もちろん、ブリーチの抜け方はメラニンだけで決まりません。
薬剤の強さ。
放置時間。
塗布量。
履歴。
残留染料。
髪の太さ。
ダメージ状態。
温度。
いろいろな要素が関わります。
ただ、髪側のメラニンの違いは、とても大きな要素です。
同じ薬剤でも、オレンジが残る髪と黄色まで進む髪がある。
この違いを知ることで、髪色の個人差が理解しやすくなります。
4-7. 段階を無視すると、カラーの見え方がずれる
髪を明るくする時の段階を無視すると、カラーの見え方がずれることがあります。
たとえば、まだオレンジが強く残っている髪に、淡いベージュやグレーを表現しようとしても、思ったように見えにくいことがあります。
黄色まで進んでいる髪と、オレンジが強い髪では、同じ染料を重ねても結果が違います。
これは、染料の問題だけではありません。
髪の中に残っているメラニンの段階が違うからです。
希望色は、髪の土台の上に重なります。
土台が赤茶なのか。
オレンジなのか。
黄オレンジなのか。
黄色なのか。
淡い黄色なのか。
この違いによって、仕上がりの見え方は変わります。
だからカラーでは、希望色だけを見るのではなく、今の髪がどのメラニン段階にいるのかを見ることが大切です。
基礎としては、
色は土台の上に重なる
という考え方を持っておくと、カラーが理解しやすくなります。
4-8. このセクションのまとめ
髪を明るくすると、メラニンは段階的に変化します。
髪は明るくなる時、一気に白くなるわけではありません。
黒。
茶色。
赤茶。
オレンジ。
黄オレンジ。
黄色。
淡い黄色。
このように、髪色は段階的に移り変わります。
これは、髪の内部にあるメラニンが、一気になくなるのではなく、段階的に変化し、分解されていくためです。
ブリーチは、メラニンを酸化分解して髪を明るくする技術です。
ただし、髪によって明るくなりやすさは違います。
赤みが残りやすい髪。
オレンジが残りやすい髪。
黄色まで進みやすい髪。
こうした違いは、薬剤だけでなく、髪側のメラニンの違いも関係します。
基礎としては、メラニンを髪色の地層のように見るとわかりやすいです。
これは実際に色の層が重なっているという意味ではなく、明るくなる過程で見え方が段階的に変わるという現場的な比喩です。
髪を明るくすることは、その色の地層を少しずつ変化させていくことです。
髪が明るくなる時は、メラニンが一気になくなるのではなく、段階的に変化して色が移り変わる。


5. カラーは染料だけでなく、メラニンの土台で見え方が変わる
カラーの仕上がりは、染料の色だけで決まるわけではありません。
アッシュ。
ベージュ。
ブラウン。
ピンク。
オリーブ。
グレージュ。
ラベンダー。
こうした染料の色味は、もちろん大切です。
でも、その色がどのように見えるかは、髪側の土台によって変わります。
髪の中に赤みが残っているのか。
オレンジが残っているのか。
黄色が強いのか。
黒髪なのか。
白髪なのか。
ブリーチ履歴があるのか。
過去のカラー染料が残っているのか。
こうした土台の違いによって、同じカラー剤を使っても仕上がりは変わります。
つまりカラーは、
染料の色
と
髪の中に残っているメラニンの土台
が重なって見えるものです。
ここを理解すると、カラーの見方がかなり整理しやすくなります。
5-1. カラーの仕上がりは染料だけで決まらない
カラーを考える時、どうしても薬剤の色味に目が向きます。
アッシュを使ったからアッシュになる。
ベージュを使ったからベージュになる。
ピンクを使ったからピンクになる。
一見すると、そう考えたくなります。
でも実際の髪では、そう単純にはいきません。
なぜなら、髪にはもともとの色の土台があるからです。
その土台をつくっているのがメラニンです。
黒髪には、メラニンの暗さがあります。
明るくした髪には、赤み、オレンジ、黄みなどの残りがあります。
白髪には、メラニンが少ないという特徴があります。
そこに染料が重なって、最終的な色として見えます。
つまり、カラーの仕上がりは、
染料の色。
メラニンの土台。
髪の明度。
履歴。
表面の反射。
髪の状態。
これらが重なって決まります。
薬剤の色だけを見ていると、実際の仕上がりとのズレが起こりやすくなります。
5-2. 元の髪に残っているメラニンの色が関係する
髪を明るくすると、メラニンは段階的に変化します。
黒。
茶色。
赤茶。
オレンジ。
黄オレンジ。
黄色。
淡い黄色。
このように色が移り変わります。
つまり、カラーをする時の髪には、その時点で残っているメラニンの色があります。
この残っている色が、カラーの見え方に大きく関係します。
たとえば、赤みが強く残っている髪。
そこに寒色系の染料を重ねても、赤みの土台が強ければ、思ったよりくすみにくいことがあります。
オレンジが強く残っている髪。
そこにベージュやグレー系を重ねても、オレンジの影響で暖かく見えたり、濁って見えたりすることがあります。
黄色が強い髪。
そこにベージュやラベンダー、アッシュ系を重ねると、土台の黄みと染料の色が重なって、仕上がりの見え方が変わります。
カラーは、白い紙に絵の具を塗るようなものではありません。
すでに色のついた紙の上に、さらに色を重ねるようなものです。
だから、元の髪にどんなメラニンの色が残っているかを見ることが大切になります。
5-3. 赤みが残っている髪にアッシュを入れる場合
赤みが残っている髪にアッシュを入れる場合を考えてみます。
アッシュは、赤みを抑えたい時によく使われる色味です。
ただし、アッシュを入れたからといって、必ずきれいなアッシュに見えるわけではありません。
髪の中に赤みやオレンジが強く残っていると、その土台が仕上がりに影響します。
アッシュの染料が赤みをやわらげても、土台の赤みが強ければ、完全に消えたようには見えにくいことがあります。
その結果、
思ったよりブラウンに見える。
オレンジっぽさが残る。
くすみが弱く見える。
透明感が出にくい。
時間が経つと赤みが戻って見える。
こうしたことが起こります。
これは、アッシュが悪いという話ではありません。
髪の中に残っているメラニンの土台が、アッシュの見え方に影響しているということです。
基礎として大切なのは、
色は染料単体ではなく、土台との重なりで見える
ということです。
赤みが強い土台に寒色を重ねる時は、土台の赤みも一緒に見ていく必要があります。
5-4. 黄色が強い髪にベージュを入れる場合
次に、黄色が強い髪にベージュを入れる場合を考えます。
ベージュは、やわらかく見せたい時によく使われる色味です。
ただし、黄色が強い髪にベージュを重ねると、黄みが残ったまま明るく見えることがあります。
黄色の土台が強ければ、ベージュはやわらかく見えやすい一方で、場合によっては黄ばみとして見えることもあります。
逆に、黄色の土台があるからこそ、透明感のあるベージュに見えやすい場合もあります。
つまり、黄色は必ず悪いわけではありません。
黄色の残り方。
明度。
染料の濃さ。
髪のダメージ状態。
表面のツヤ。
希望する仕上がり。
これらによって、ベージュの見え方は変わります。
ここでも大切なのは、染料だけで見ないことです。
ベージュという染料が、どんなメラニン土台の上に重なるのか。
そこによって、やわらかいベージュにも見えれば、黄みが強いベージュにも見えます。
カラーの見え方は、染料と土台の関係で決まります。
5-5. 白髪と黒髪では染料の見え方が違う
白髪と黒髪では、染料の見え方が違います。
これは、メラニンの土台が違うからです。
黒髪にはメラニンが多く存在します。
そのため、染料を重ねても、黒髪の暗さやメラニンの色が仕上がりに影響します。
一方で白髪は、メラニンが少ない、またはほとんどない髪です。
そのため、染料の色が黒髪よりも見えやすい部分があります。
同じ薬剤を使っても、黒髪部分と白髪部分で色の見え方が違うのはこのためです。
黒髪は暗さが残りやすい。
白髪は染料の色が見えやすい。
その結果、明度差や色味の差が出ることがあります。
白髪染めでは、この土台差をどうなじませるかが重要になります。
白髪をしっかり隠すのか。
ぼかすのか。
明るさを残すのか。
暗くしっかり染めるのか。
こうした判断には、メラニンの有無が関わります。
基礎としては、白髪は黒髪と同じ土台ではないと理解しておくことが大切です。
5-6. 希望色は髪の土台の上に重なる
カラーで大切なのは、希望色だけを見ないことです。
お客様が希望する色があります。
透明感のあるベージュ。
赤みのないアッシュ。
やわらかいブラウン。
明るめの白髪ぼかし。
くすみすぎないグレージュ。
こうした希望色は大切です。
でも、その希望色は、今の髪の土台の上に重なります。
土台が赤茶なのか。
オレンジなのか。
黄色なのか。
白髪が多いのか。
黒髪が多いのか。
過去のカラーが残っているのか。
ブリーチ履歴があるのか。
これによって、同じ希望色でも必要な考え方は変わります。
カラーは、希望色をそのまま髪に貼り付ける技術ではありません。
髪の中にある土台を見ながら、その上でどう見せるかを考える技術です。
基礎講座では、薬剤設計の細かい話までは深掘りしなくて大丈夫です。
まずは、希望色は髪の土台の上に重なるということを押さえておきます。
5-7. 表面の見え方も仕上がりに関わる
カラーの見え方には、メラニンの土台だけでなく、キューティクルの状態も関わります。
メラニンは、髪色の土台です。
主にコルテックス内に存在しています。
一方で、キューティクルは色の見え方、ツヤ、反射に関わります。
たとえば、同じ色に染まっていても、キューティクルが整っている髪はツヤが出やすく、色もきれいに見えやすいです。
逆に、表面が乱れている髪は、光が散りやすく、同じ色でもくすんだり、パサついて見えたりすることがあります。
つまりカラーの仕上がりは、
メラニンの土台。
染料の色。
キューティクルの反射。
髪の履歴。
質感。
これらが重なって見えます。
色そのものと、色の見え方は少し分けて考える必要があります。
メラニンは色の土台。
染料は重ねる色。
キューティクルは見え方。
この整理ができると、カラーの理解はかなり進みます。
5-8. カラー設計の深掘りは応用編で扱う
ここまでの内容は、カラー設計の入口です。
実際の現場では、
補色をどう使うか。
明度をどこまで上げるか。
ブラウンをどれくらい入れるか。
白髪をどこまで染めるか。
赤みをどう抑えるか。
黄色をどう活かすか。
残留染料をどう見るか。
ブリーチ履歴をどう扱うか。
こうした判断が必要になります。
ただし、これは応用編で深く扱う内容です。
この基礎講座では、まず
カラーの見え方は、染料だけで決まるわけではない
ということを押さえることが大切です。
染料の色。
髪の中に残っているメラニンの土台。
白髪と黒髪の違い。
キューティクルによる見え方。
この基本がわかると、カラーの理解はかなり整理されます。
応用編では、この土台をもとにして、実際のカラー判断や薬剤設計へつなげていけば良いです。
5-9. このセクションのまとめ
カラーの仕上がりは、染料だけで決まるわけではありません。
元の髪に残っているメラニンの色が関係します。
赤みが残っている髪にアッシュを入れる場合、土台の赤みが仕上がりに影響します。
黄色が強い髪にベージュを入れる場合、黄色の土台がベージュの見え方に影響します。
白髪と黒髪では、メラニンの量が違うため、同じ染料でも見え方が変わります。
希望色は、髪の土台の上に重なります。
だからカラーを見る時は、薬剤の色だけでなく、髪の中に残っているメラニンの土台を見ることが大切です。
基礎では、まず
色は染料とメラニン土台の重なりで見える
と整理しておきます。
カラーの見え方は、染料の色だけでなく、髪の中に残っているメラニンの土台によって変わる。

6. 白髪はメラニンが少ない髪として見る
白髪は、メラニンを理解するうえでとても大切な存在です。
黒髪。
茶髪。
明るい髪。
白髪。
こうした髪色の違いを見る時、白髪は少し特別に感じるかもしれません。
でも、色素の視点から見ると、白髪はとてもシンプルです。
白髪は、髪の中のメラニンが少ない、またはほとんどない髪です。
黒髪には、髪色の土台になるメラニンがあります。
そのメラニンが多く存在していることで、髪は黒く、または暗く見えます。
一方で白髪は、メラニンが少ないため、黒や茶色として見えにくくなります。
その結果、白く見えます。
つまり白髪は、白い色がついている髪というより、
色素が少ないことで白く見えている髪
として考えるとわかりやすいです。
6-1. 白髪はメラニンが少ない、またはほとんどない髪
白髪は、メラニンが少ない、またはほとんどないことで白く見えます。
髪の色は、主にコルテックス内に存在するメラニンによってつくられます。
メラニンが多ければ、髪は黒く、暗く見えやすくなります。
メラニンが少なければ、髪は明るく見えやすくなります。
そして、メラニンがかなり少ない、またはほとんどない状態になると、髪は白く見えます。
これが白髪です。
つまり白髪は、黒髪の表面が白く変色した髪ではありません。
髪の内部にある色素の量が少なくなっている髪です。
ここを理解すると、白髪染めや白髪ぼかしの見方も整理しやすくなります。
白髪は、黒髪と同じ色の土台を持っているわけではありません。
メラニンの土台が少ない髪として見ることが大切です。
なお、白髪は伸びたあとに黒髪の色が抜けて白くなるというより、毛包でメラニンが少ない状態でつくられ、そのまま伸びてくる髪として見ると理解しやすいです。
6-2. 黒髪とは色の土台が違う
白髪と黒髪では、色の土台が違います。
黒髪にはメラニンが多く存在します。
そのため、染料を重ねても、黒髪の暗さやメラニンの色が仕上がりに影響します。
一方で白髪は、メラニンが少ない髪です。
そのため、黒髪よりも染料の色が見えやすい部分があります。
同じカラー剤を使っても、黒髪部分と白髪部分で色の見え方が違うのは、この土台の違いが関係します。
黒髪は、メラニンの上に染料が重なります。
白髪は、メラニンが少ない状態に染料が重なります。
同じ染料でも、乗る土台が違えば、見え方は変わります。
白い紙に色を塗るのと、黒や茶色の紙に色を塗るのでは、同じ色でも見え方が違う。
白髪と黒髪の違いも、それに近い感覚で考えるとわかりやすいです。
もちろん髪は紙ではありません。
でも、カラーの見え方を理解するうえでは、
土台が違えば、同じ染料でも見え方が変わる
という考え方が大切です。
6-3. 白髪は染料の色が見えやすい
白髪は、メラニンが少ないため、染料の色が見えやすい髪です。
黒髪では、メラニンの暗さがあります。
そのため、染料を重ねても、黒髪の暗さや赤み、茶色みが仕上がりに影響します。
一方で白髪は、メラニンの土台が少ないため、染料の色が比較的見えやすくなります。
だから白髪部分は、染料の色味が出やすいことがあります。
たとえば、白髪に濃いブラウンを入れれば、しっかり色が見えやすいです。
逆に、淡い色を入れると、白髪部分だけ薄く見えたり、周囲の黒髪との差が残ったりすることがあります。
つまり白髪は、染料の影響を受けやすい部分でもあります。
ただし、ここで注意したいのは、
白髪は染料の色が見えやすいけれど、必ず染まりやすいとは限らない
ということです。
ここが現場では重要になります。
6-4. 白髪は髪質や表面状態によって染まり方が変わる
白髪は、メラニンが少ない髪です。
そのため、染料の色が見えやすい面があります。
でも、白髪だから必ず簡単に染まるわけではありません。
白髪にも髪質があります。
硬い白髪。
太い白髪。
細い白髪。
浮きやすい白髪。
薬剤を弾きやすい白髪。
染料がなじみにくい白髪。
こうした違いがあります。
また、キューティクルの状態や表面脂質、履歴、薬剤のなじみ方も関係します。
白髪はメラニンが少ないため、色の土台としては黒髪と違います。
でも、染まり方はメラニン量だけで決まるわけではありません。
髪の太さ。
硬さ。
表面状態。
キューティクルのなじみやすさ。
薬剤の入り方。
履歴。
水分状態。
こうしたものが重なって、白髪の染まり方は変わります。
つまり白髪は、
色素が少ない髪
として見ると同時に、
髪質も一緒に見る髪
です。
ここを分けて考えることが大切です。
6-5. 白髪は「色がない髪」だけで終わらせない
白髪は、メラニンが少ない髪です。
そのため、基礎としては
「色素が少ない髪」
として理解するとわかりやすいです。
ただし、白髪を単に
「色がない髪」
としてだけ見ると、現場では少し足りません。
白髪にも髪質があります。
白髪がピンと立ちやすい。
白髪だけ硬く感じる。
白髪だけ浮いて見える。
白髪だけ染まりにくい。
白髪だけ光って見える。
こうした現象があります。
これらは、メラニンが少ないことだけではなく、髪質、太さ、表面状態、光の反射、毛流れなども関わります。
つまり白髪は、色素の話と髪質の話が重なって見える髪です。
白く見える理由はメラニンの少なさ。
扱いやすさや染まり方には、髪質や表面状態も関係する。
このように分けて考えると、白髪の理解はかなり整理されます。
6-6. 白髪染めでは、黒髪と白髪の土台差が関係する
白髪染めでは、黒髪と白髪の土台差が重要になります。
黒髪はメラニンが多い髪です。
白髪はメラニンが少ない髪です。
この2つが同じ頭の中に混ざっています。
そのため、同じ薬剤を使っても、黒髪部分と白髪部分では色の見え方が違います。
黒髪部分は暗く見えやすい。
白髪部分は染料の色が見えやすい。
白髪が多い部分は明るく見えやすい。
白髪が少ない部分は暗く見えやすい。
こうした差があります。
白髪染めでは、この差をどうなじませるかが大切になります。
しっかり隠すのか。
自然になじませるのか。
少し明るさを残すのか。
白髪をぼかすのか。
黒髪との差をどこまで許容するのか。
こうした判断には、メラニンの土台差が関わります。
白髪染めは、ただ白い髪に色を入れる技術ではありません。
メラニンが多い黒髪と、メラニンが少ない白髪を、どうつなげて見せるか。
その技術です。
6-7. 白髪ぼかしも、メラニンの差をどう見せるかに関わる
白髪ぼかしも、メラニンの違いが関係します。
白髪ぼかしは、白髪を完全に隠すというより、白髪と黒髪の差をやわらげる考え方です。
白髪はメラニンが少ない髪です。
黒髪はメラニンが多い髪です。
この差が強いほど、白髪は目立ちやすくなります。
白髪ぼかしでは、この差をどう見せるかが大切になります。
明度差を少なくする。
白髪を活かす。
黒髪を少し明るくする。
白髪に淡い色をのせる。
全体のコントラストをやわらげる。
こうした考え方があります。
つまり白髪ぼかしは、白髪をただ染めるだけではありません。
メラニンが少ない髪と、メラニンが多い髪の差を、どのように見せるかという考え方です。
ここでも、白髪をメラニン量の違いとして見ることが土台になります。
6-8. 基礎では、白髪をメラニン量の違いとして整理する
白髪については、この基礎講座では、まずシンプルに整理します。
白髪は、メラニンが少ない、またはほとんどない髪です。
黒髪とは色の土台が違います。
そのため、染料の見え方も黒髪とは変わります。
ただし、染まり方はメラニン量だけではなく、髪質や表面状態にも左右されます。
まずはここまで押さえれば十分です。
白髪を「老化した髪」とだけ見るのではなく、
メラニンが少ない髪
として見る。
これが、メラニン編での白髪理解の入口になります。
6-9. このセクションのまとめ
白髪は、メラニンが少ない、またはほとんどない髪です。
黒髪とは、色の土台が違います。
黒髪にはメラニンが多く存在し、白髪にはメラニンが少ない。
そのため、同じ染料を使っても、黒髪と白髪では色の見え方が変わります。
白髪は、染料の色が見えやすい髪でもあります。
ただし、必ず染まりやすいとは限りません。
白髪の染まり方には、髪質、太さ、硬さ、表面状態、薬剤のなじみ方なども関係します。
白髪は、色素が少ない髪として見ると同時に、髪質も一緒に見る必要があります。
白髪染めでは、黒髪と白髪の土台差が関係します。
白髪ぼかしでも、メラニンの少ない髪と周囲の黒髪との差をどう見せるかが大切になります。
基礎では、まず白髪をメラニン量の違いとして整理します。
白髪は、メラニンが少ない、またはほとんどないことで白く見える髪です。

7. メラニンが減ると、色だけでなく髪の見え方も変わる
メラニンが減ると、髪色は明るく見えます。
黒髪が茶色に見える。
茶色がオレンジっぽく見える。
オレンジから黄色っぽく見える。
白髪のように色素が少ない髪は白く見える。
こうした変化は、髪の中にあるメラニンの量や状態が変わることで起こります。
ただし、メラニンが減って髪が明るくなると、変わるのは色だけではありません。
髪の見え方も変わります。
同じ髪でも、暗い時はツヤがあるように見えやすかったのに、明るくなるとパサついて見えることがあります。
暗い髪では目立ちにくかった広がりや毛先のばらつきが、明るくなることで目立ちやすくなることもあります。
これは、明るい髪が必ず傷んでいるという意味ではありません。
明るさとダメージは同じではありません。
でも、髪色が明るくなると、表面の乱れや質感の変化が見えやすくなることがあります。
つまりメラニンの変化は、色だけでなく、髪の印象にも関わるということです。
7-1. メラニンが減ると髪は明るく見える
髪の色は、メラニンによってつくられます。
メラニンが多い髪は、黒く、暗く見えやすいです。
メラニンが少なくなると、髪は明るく見えやすくなります。
カラーやブリーチで髪を明るくする時は、髪の中のメラニンが変化しています。
黒。
茶色。
赤茶。
オレンジ。
黄オレンジ。
黄色。
淡い黄色。
このように、髪は段階的に明るく見えるようになります。
これは、髪の表面に明るい色がついたからではなく、内部にあるメラニンが変化しているからです。
つまり明るい髪は、メラニンの土台が変わった髪として見ることができます。
ここまでは、色の話です。
ただし、現場で大切なのはここからです。
メラニンが減って髪が明るくなると、髪の見た目の印象も変わります。
7-2. 明るい髪は、ダメージが目立ちやすいことがある
明るい髪は、暗い髪よりもダメージが目立ちやすいことがあります。
これは、明るい髪がすべて傷んでいるという意味ではありません。
暗い髪でも傷んでいる髪はあります。
明るい髪でもきれいに見える髪はあります。
ただ、髪が明るくなると、表面の乱れや毛先のばらつきが目で見えやすくなることがあります。
暗い髪は、色の濃さによって髪の輪郭や影がまとまりやすく見えることがあります。
一方で明るい髪は、光を受けた時に表面のほわつきやパサつきが目立ちやすくなります。
毛先のばらつき。
枝毛。
切れ毛。
表面のほわつき。
乾燥感。
広がり。
ツヤの弱さ。
こうしたものが、暗い髪よりも見えやすくなることがあります。
つまり、髪が明るくなると、髪の状態が“見えやすくなる”のです。
メラニンが減ることで色が明るくなり、その結果として質感の印象も変わりやすくなります。
7-3. 色が明るいと、パサつきや広がりが見えやすい
髪色が明るいと、パサつきや広がりが目立ちやすくなることがあります。
たとえば、暗い髪ではそこまで気にならなかった毛先の広がりが、明るくすると急に気になることがあります。
表面の細かい毛が、光を受けて目立ちやすくなることもあります。
黄色っぽく明るくなった髪では、乾燥して見えやすいことがあります。
これも、明るい色そのものが悪いという話ではありません。
明るい髪は、光の反射や影の出方が変わるため、表面の状態が見えやすくなるということです。
髪色が暗いと、多少の乱れが色の濃さに隠れて見えにくいことがあります。
でも髪色が明るくなると、乱れがそのまま印象に出やすくなります。
だからハイトーンや明るいカラーでは、色だけでなく質感の見え方も大切になります。
色はきれいでも、表面が乱れているとパサついて見えます。
逆に、表面が整っていると、明るい髪でもツヤが出てきれいに見えます。
7-4. 表面の乱れやキューティクルの反射も関わる
髪色の見え方には、メラニンだけでなく、キューティクルも関わります。
メラニンは、髪色の土台です。
主にコルテックス内に存在し、髪の内側から色のもとをつくります。
一方でキューティクルは、髪の表面です。
ツヤ。
手触り。
光の反射。
まとまり。
摩擦。
こうした見え方に関わります。
キューティクルが整っている髪は、光がそろって反射しやすくなります。
そのため、同じ明るさでもツヤがあり、きれいに見えやすいです。
反対に、キューティクルが乱れている髪は、光が散りやすくなります。
すると、同じ色でもくすんで見えたり、パサついて見えたりします。
つまり、髪色の印象はメラニンだけで決まりません。
内部のメラニンが色の土台をつくり、表面のキューティクルがその色の見え方に影響します。
だから明るいカラーでは、
色をつくること
と
色がきれいに見える表面状態を整えること
の両方が大切になります。
7-5. ブリーチではメラニンだけでなく、髪の構造にも影響が出る
ブリーチは、メラニンを酸化分解して髪を明るくする技術です。
しかし、ブリーチで変化するのはメラニンだけではありません。
ブリーチは酸化反応を伴います。
そのため、メラニンだけでなく、キューティクル、コルテックス、CMC、脂質、結合状態にも影響が出ることがあります。
つまりブリーチ毛は、ただ
「メラニンが減って明るくなった髪」
ではありません。
メラニンが減った髪であり、同時に髪の構造にも負担がかかっている可能性がある髪です。
だからブリーチ毛では、
濡れると弱い。
水を吸いやすい。
乾くとパサつく。
カラーが沈みやすい。
褪色が早い。
トリートメントが重く入りやすい。
熱で硬くなりやすい。
こうした変化が出やすくなることがあります。
これは、メラニンだけの問題ではありません。
髪の構造そのものにも影響が出ているからです。
ブリーチを理解する時は、
色の変化
と
素材の変化
を分けて見ることが大切です。
7-6. 明るさとダメージは同じではない
ここで大切なのは、明るさとダメージを同じものとして見ないことです。
髪が明るいから、必ず傷んでいる。
これは正確ではありません。
もちろん、地毛として明るく見える髪もあります。
ただし、サロンワークでは明るさがカラー履歴やブリーチ履歴を読む入口になることがあります。
明るい髪でも、施術設計やケアが良く、比較的きれいな状態を保っている髪もあります。
逆に、暗い髪でも、縮毛矯正、カラー、熱、摩擦、紫外線などの履歴で内部が弱っている髪もあります。
つまり、髪の明るさだけでダメージは判断できません。
ただし、髪が明るいということは、何らかのメラニン変化やカラー履歴、ブリーチ履歴がある可能性があります。
そのため、明るい髪では履歴を確認することが大切になります。
どこまで明るくしたのか。
ブリーチをしているのか。
カラーを何回重ねているのか。
毛先の明るさは過去の履歴なのか。
褪色によって明るくなっているのか。
こうした情報が、髪の状態を見る手がかりになります。
明るさはダメージそのものではありません。
でも、履歴を読む入口にはなります。
7-7. 明るくなるほど、履歴が見えやすくなる
髪が明るくなるほど、履歴が見えやすくなることがあります。
根元と毛先の明度差。
毛先の黄色っぽさ。
中間に残るオレンジ。
ブリーチ履歴の境目。
カラーのムラ。
表面だけ明るい部分。
顔まわりだけ褪色が早い部分。
こうしたものが、明るい髪では見えやすくなります。
暗い髪では隠れていた履歴が、明るくなることで表に出ることがあります。
これは、悪いことばかりではありません。
髪の履歴を読む手がかりになるからです。
どこに過去のカラーがあるのか。
どこがブリーチされているのか。
どこが褪色しているのか。
どこが薬剤に反応しやすそうなのか。
どこが毛先の弱い部分なのか。
こうしたことを見やすくなります。
髪の明るさは、単なる色の印象ではなく、履歴の地図にもなります。
明るい髪はダメージそのものではないけれど、履歴や質感の変化が見えやすい髪として整理するとわかりやすいです。
7-8. メラニンの変化は、見た目の印象にも関係する
メラニンが減ると、髪色は明るくなります。
そして髪色が明るくなると、髪の印象も変わります。
やわらかく見える。
軽く見える。
透明感が出る。
動きが見えやすい。
こうした良い印象もあります。
一方で、
パサつきが見えやすい。
広がりが目立ちやすい。
毛先のばらつきが出やすい。
ツヤが弱く見える。
乾燥して見えやすい。
こうした印象も出やすくなります。
つまりメラニンの変化は、単に色を変えるだけではありません。
髪の質感がどう見えるかにも関わります。
ここで大切なのは、明るい髪を悪いものとして見ることではありません。
明るい髪には、明るい髪ならではの美しさがあります。
ただし、明るい髪では表面状態や質感の見え方がより重要になる。
そう考えると、カラーの見方はかなり丁寧になります。
7-9. このセクションのまとめ
メラニンが減ると、髪色は明るくなります。
黒髪は茶色へ。
茶色は赤茶へ。
赤茶はオレンジへ。
オレンジは黄オレンジへ。
さらに進むと黄色や淡い黄色へ。
このように、メラニンの変化によって髪色は段階的に明るく見えるようになります。
ただし、メラニンが減って変わるのは色だけではありません。
髪の見え方も変わります。
明るい髪は、暗い髪よりもパサつきや広がり、毛先のばらつきが目立ちやすいことがあります。
これは、明るい髪がすべて傷んでいるという意味ではありません。
明るさとダメージは同じではありません。
ただ、髪が明るくなると、表面の乱れや質感の変化が見えやすくなることがあります。
また、ブリーチではメラニンだけでなく、キューティクル、コルテックス、CMC、脂質などの髪の構造にも影響が出ることがあります。
だから明るい髪を見る時は、色だけでなく、履歴や質感も一緒に見ることが大切です。
メラニンが減ると髪色は明るくなり、同時に表面や質感の見え方も変わりやすくなる。

8. メラニンとキューティクル、コルテックス、CMCの関係
ここまで、メラニンについて見てきました。
メラニンは、髪の色をつくる色素です。
黒髪。
茶髪。
赤み。
オレンジ。
黄み。
白髪。
こうした髪色の違いには、メラニンが関わります。
ただし、髪色はメラニンだけで決まるわけではありません。
メラニンは髪色の土台です。
でも、その色がどう見えるか。
薬剤によってどう変化するか。
どこまで明るくなるか。
どのようにツヤとして見えるか。
どのようにムラとして見えるか。
そこには、キューティクル、コルテックス、CMCも関わります。
つまり髪色を理解するには、メラニンだけを見るのではなく、髪の構造全体で見る必要があります。
8-1. メラニンは主にコルテックス内にある
メラニンは、主にコルテックス内に存在します。
コルテックスは、髪の本体です。
髪の大部分を占め、強度、弾力、クセ、髪質、薬剤反応に関わります。
そのコルテックスの中に、髪色の土台となるメラニンがあります。
つまりコルテックスは、髪の形や体力だけでなく、髪色の土台にも関わる場所です。
ここがとても大切です。
カラーやブリーチでは、メラニンが重要になります。
でも、そのメラニンは表面にあるのではなく、主にコルテックス内にあります。
だからカラーやブリーチを考える時は、髪の内部を見る必要があります。
表面に見えている色だけではなく、内部にどんなメラニンの土台があるのか。
そこが髪色の理解につながります。
8-2. コルテックスは色の土台と体力に関わる
コルテックスは、髪の色の土台に関わります。
それと同時に、髪の体力にも関わります。
ここが、カラーやブリーチを考えるうえで大切なポイントです。
たとえば、ブリーチ毛。
ブリーチ毛は、メラニンが減って明るくなった髪です。
しかし、ブリーチで変わるのは色だけではありません。
ブリーチは酸化反応を伴うため、メラニンだけでなく、髪の内部構造にも影響が出ることがあります。
つまりブリーチ毛は、
色の土台が変わった髪
であり、
素材としての体力も変化している可能性がある髪
です。
ここを分けて考えることが大切です。
明るい髪だから必ず弱い、というわけではありません。
でも、明るくなっている髪には、メラニンが変化した履歴があります。
その履歴が、髪の体力や薬剤反応にも関わることがあります。
コルテックスは、色の土台を持つ場所であり、髪の体力を支える場所でもあります。
だから髪色を見る時は、色だけでなく、コルテックスの余力も一緒に考える必要があります。
8-3. キューティクルは色の見え方、ツヤ、反射に関わる
メラニンは、髪色の土台です。
一方で、キューティクルは色の見え方に関わります。
キューティクルは髪の表面です。
ツヤ。
手触り。
摩擦。
光の反射。
まとまり。
パサつきの見え方。
こうしたものに関わります。
同じ色に染まっていても、キューティクルが整っている髪はきれいに見えやすいです。
光がそろって反射し、ツヤが出やすくなります。
反対に、キューティクルが乱れている髪は、光が散りやすくなります。
すると、同じ色でもくすんで見えたり、パサついて見えたりします。
つまり、色の土台はメラニンでも、色の見え方にはキューティクルが関わります。
たとえば、カラーの色味は悪くないのに、髪がきれいに見えないことがあります。
その場合、色の問題だけではなく、表面の反射やキューティクルの乱れが関係していることがあります。
逆に、色味がとても複雑でなくても、表面が整っていると髪はきれいに見えます。
髪色を見る時は、
内部の色素
と
表面の反射
を分けて考えることが大切です。
8-4. CMCは薬剤が内部へ向かう通り道に関わる
CMCは、髪の細胞同士をつなぐ接着と通り道です。
カラー剤やブリーチ剤が髪の内部へ向かう時、このCMCも関わります。
薬剤はまず、髪の表面に触れます。
そこにはキューティクルがあります。
そして薬剤が内部へ向かう時には、細胞同士の間や境界部分も関係します。
そこにCMCの視点があります。
つまり、カラーやブリーチでは、
キューティクルが入口。
CMCが通り道。
コルテックスが反応場。
メラニンが色の土台。
このように見ることができます。
もちろん、薬剤の浸透や反応はこれだけで単純に決まるものではありません。
pH、アルカリ度、薬剤の種類、髪質、履歴、ダメージ状態、水分状態、温度、時間なども関わります。
ただ、基礎としては、CMCが薬剤や水分の移動に関わる構造であることを押さえておくと、髪色の変化を理解しやすくなります。
メラニンがコルテックス内にあるなら、薬剤はそこへ向かわなければなりません。
その時、髪の通り道としてCMCも関わります。
8-5. 髪色はメラニンだけで決まるわけではない
メラニンは、髪色の土台です。
これはとても大切です。
でも、髪色はメラニンだけで決まるわけではありません。
髪色には、いくつもの要素が重なっています。
まず、コルテックス内のメラニンがあります。
これが色の土台です。
次に、キューティクルがあります。
これは色の見え方、ツヤ、反射に関わります。
さらに、CMCがあります。
これは薬剤や水分が内部へ向かう通り道に関わります。
そして、履歴があります。
カラー履歴。
ブリーチ履歴。
縮毛矯正履歴。
アイロン履歴。
紫外線。
摩擦。
ホームケア。
残留染料。
こうしたものも、髪色の見え方や変化に関わります。
つまり髪色は、単純に
「メラニンがあるかないか」
だけで決まるものではありません。
メラニンは中心です。
でも、そのメラニンがどう見えるか、どう変化するかには、髪の構造全体が関わります。
8-6. 色の土台、見え方、薬剤の通り方を分けて見る
髪色を理解する時は、3つに分けて考えるとわかりやすいです。
1つ目は、色の土台です。
これはメラニンです。
主にコルテックス内にあり、黒っぽさ、茶色っぽさ、赤み、黄み、白髪などに関わります。
2つ目は、色の見え方です。
これはキューティクルが大きく関わります。
ツヤ、反射、表面の整い、パサつきの見え方などです。
3つ目は、薬剤の通り方です。
ここにはCMCが関わります。
カラー剤やブリーチ剤が内部へ向かう時の通り道、水分や薬剤の動き、履歴による反応差にも関係します。
この3つを分けて見ると、髪色の理解はかなり整理されます。
たとえば、カラーがきれいに見えない時。
メラニンの土台が合っていないのか。
キューティクルの乱れでくすんで見えているのか。
CMCや履歴の影響で薬剤反応にムラが出ているのか。
こうして分けて考えることができます。
基礎講座では、まだ深い施術判断まで入らなくて大丈夫です。
でも、構造として分けて見られるようになることが大切です。
8-7. 髪色を理解するには、構造全体を見る必要がある
髪色は、目で見えるものです。
でも、目で見えている色の背景には、髪の構造があります。
メラニンがある場所。
薬剤が通る場所。
光が反射する表面。
髪の体力を支える内部。
過去の履歴が残っている部分。
これらが重なって、今の髪色として見えています。
だから髪色を理解するには、メラニンだけでなく、髪の構造全体を見る必要があります。
メラニンだけを見ると、色の土台はわかります。
でも、ツヤやくすみの見え方までは見えにくいです。
キューティクルだけを見ると、表面のツヤや乱れはわかります。
でも、内部の色素までは見えません。
CMCだけを見ると、薬剤や水分の通り道は考えられます。
でも、色の土台そのものではありません。
コルテックスを見ると、髪の体力や色素の存在が見えてきます。
でも、表面の反射や通り道も合わせて見る必要があります。
髪色は、これらの構造が重なって見える結果です。
だから、髪色を読む前の基礎として、
どの構造が何に関わるのか
を整理しておくことが大切です。
8-8. このセクションのまとめ
メラニンは、主にコルテックス内に存在します。
コルテックスは、髪の色の土台と体力に関わる場所です。
メラニンは、その中で髪色の土台をつくります。
一方で、キューティクルは色の見え方、ツヤ、反射に関わります。
同じ色でも、キューティクルが整っている髪はきれいに見えやすく、乱れている髪はくすみやパサつきとして見えやすくなります。
CMCは、カラー剤やブリーチ剤が内部へ向かう時の通り道に関わります。
薬剤がコルテックス内のメラニンへ向かう時、髪の接着と通り道であるCMCも関係します。
つまり髪色は、メラニンだけで決まるわけではありません。
メラニンは色の土台。
コルテックスは色素と体力の場所。
キューティクルは色の見え方。
CMCは薬剤や水分の通り道。
このように分けて見ることで、髪色の理解は深くなります。
メラニンは髪色の土台だが、その見え方や変化にはキューティクル、コルテックス、CMCも関わる。
まとめ:メラニンは髪色の土台である
ここまで、メラニンについて見てきました。
メラニンは、髪の色をつくる色素です。
黒髪。
茶髪。
赤み。
オレンジ。
黄み。
白髪。
こうした髪色の違いには、メラニンが関わります。
ただし、メラニンは髪の表面についている色ではありません。
主にコルテックス内に存在し、髪の内側から色の土台をつくっています。
つまり髪色を見る時は、外から見えている色だけではなく、髪の内部にあるメラニンの状態を見る必要があります。
メラニンは、髪の内部に存在し、黒髪、茶髪、白髪、明るくなりやすさなどを左右する、髪色の土台です。
メラニンは髪の色をつくる色素である
メラニンは、髪の色をつくる色素です。
髪色は、表面に色が塗られているだけではありません。
髪の内側にあるメラニンが、外から見える髪色の土台になります。
メラニンが多い髪は、黒く、暗く見えやすくなります。
メラニンが少ない髪は、明るく見えやすくなります。
メラニンが少ない、またはほとんどない髪は、白髪として見えます。
つまり、髪色の違いは表面だけの違いではありません。
髪の中にある色素の量や状態の違いでもあります。
メラニンは主にコルテックス内に存在する
メラニンは、主にコルテックス内に存在します。
コルテックスは、髪の本体です。
強度。
弾力。
クセ。
髪質。
薬剤反応。
メラニン。
こうしたものに関わります。
コルテックスは、髪の体力や形を支える場所であり、同時に髪色の土台を持つ場所でもあります。
ここを理解すると、カラーやブリーチの見方が整理しやすくなります。
カラーやブリーチは、髪の表面だけで起きているわけではありません。
コルテックス内にあるメラニンが関わります。
だから髪色を考える時は、表面に見えている色だけではなく、内部のメラニンを考える必要があります。
メラニンの量や状態によって髪色は変わる
髪色は、メラニンの量や状態によって変わります。
メラニンが多ければ、髪は暗く見えやすくなります。
メラニンが少なければ、髪は明るく見えやすくなります。
また、メラニンの性質や残り方によって、赤み、オレンジ、黄みの出方も変わります。
赤みが出やすい髪。
オレンジが残りやすい髪。
黄色まで明るくなりやすい髪。
明るくなりにくい髪。
こうした違いは、薬剤だけで決まるわけではありません。
髪側のメラニンの違いも関係します。
同じカラー剤を使っても、人によって仕上がりが違う理由のひとつはここにあります。
髪の中にあるメラニンの土台が違えば、同じ染料を重ねても見え方は変わります。
髪を明るくすると、メラニンは段階的に変化する
髪を明るくする時、髪は一気に白くなるわけではありません。
黒。
茶色。
赤茶。
オレンジ。
黄オレンジ。
黄色。
淡い黄色。
このように、髪色は段階的に移り変わります。
これは、メラニンが一瞬で完全になくなるのではなく、段階的に変化し、分解されていくためです。
ブリーチは、メラニンを酸化分解して髪を明るくする技術です。
ただし、髪によって明るくなり方は違います。
オレンジが残りやすい髪もあります。
黄色まで進みやすい髪もあります。
これは、薬剤の違いだけではなく、髪の中にあるメラニンの土台の違いも関係します。
髪を明るくすることは、メラニンの色の地層が少しずつ変化していくようなものです。
今どの段階にいるのか。
どんな色が残っているのか。
そこがカラーの見え方に関わります。
カラーの見え方は、染料だけで決まらない
カラーの見え方は、染料だけで決まるわけではありません。
アッシュを入れたから、必ずアッシュに見える。
ベージュを入れたから、必ずベージュに見える。
そう単純ではありません。
髪の中に残っているメラニンの土台が関係します。
赤みが残っている髪にアッシュを入れる場合。
黄色が強い髪にベージュを入れる場合。
白髪と黒髪が混ざっている場合。
同じ染料でも、土台が違えば見え方は変わります。
希望色は、髪の土台の上に重なります。
白い紙に色を塗るのと、茶色い紙に色を塗るのでは、同じ色でも見え方が変わります。
髪も同じように、すでにメラニンの土台があります。
だからカラーは、染料の色だけではなく、メラニン土台との重なりで考える必要があります。
白髪はメラニンが少ない髪として見る
白髪は、メラニンが少ない、またはほとんどない髪です。
黒髪にはメラニンが多く存在します。
そのため、黒く、暗く見えやすくなります。
一方で白髪は、メラニンが少ないため、黒や茶色として見えにくくなります。
その結果、白く見えます。
つまり白髪は、白い色がついている髪というより、色素が少ないことで白く見えている髪です。
白髪と黒髪では、色の土台が違います。
黒髪はメラニンの上に染料が重なります。
白髪はメラニンが少ない状態に染料が重なります。
だから同じ薬剤を使っても、黒髪と白髪では染料の見え方が変わります。
ただし、白髪はメラニンが少ないからといって、必ず染まりやすいわけではありません。
髪質。
太さ。
硬さ。
表面状態。
薬剤のなじみ方。
こうしたものも関わります。
白髪は、メラニンが少ない髪として見る。
そして同時に、髪質も一緒に見る。
この整理が大切です。
明るさや色の見え方には、キューティクルやCMCも関わる
メラニンは、髪色の土台です。
でも、髪色はメラニンだけで決まるわけではありません。
色の見え方には、キューティクルも関わります。
キューティクルは髪の表面です。
ツヤ、反射、まとまり、パサつきの見え方に関わります。
同じ色でも、キューティクルが整っている髪はきれいに見えやすくなります。
反対に、キューティクルが乱れている髪は、同じ色でもくすんで見えたり、パサついて見えたりします。
また、カラー剤やブリーチ剤が内部へ向かう時には、CMCも関わります。
CMCは、髪の中の接着と通り道です。
薬剤や水分が内部へ向かう時の通り方に関わります。
つまり髪色を理解する時は、
メラニンは色の土台。
コルテックスは色素が存在する本体。
キューティクルは色の見え方。
CMCは薬剤や水分の通り道。
このように分けて考えると整理しやすくなります。
明るさとダメージは同じではない
髪が明るいから、必ず傷んでいる。
これは正確ではありません。
明るい髪でも、きれいに保たれている髪はあります。
暗い髪でも、履歴によって内部が弱っている髪はあります。
明るさとダメージは同じではありません。
ただし、髪が明るくなると、表面の乱れや質感の変化が見えやすくなることがあります。
パサつき。
広がり。
毛先のばらつき。
ツヤの弱さ。
乾燥感。
こうしたものが、暗い髪よりも目立ちやすくなることがあります。
また、ブリーチではメラニンだけでなく、キューティクル、コルテックス、CMC、脂質などにも影響が出ることがあります。
だから明るい髪を見る時は、色だけでなく、履歴や質感も一緒に見ることが大切です。

