当店のヘアカラーの特徴

エナの基本のヘアカラーは髪のダメージを抑えること。ただ単に「染める」ということはしません。なぜなら普通の染めるだけではと頭皮と髪にダメージが出てしまい、本当の意味で髪がキレイにならないからです。エナでは「ただ単に髪を染めればいい」ではなく、キレイを継続できるところまでケア(手当)することをベースとし、メニューを開発しています。

特に重要なのがキューティクルです。ヘアカラーはアルカリ性のためキューティクルが膨潤し損傷が大きくなりやすい特徴があります。また、通常普通にヘアカラーをするとパーマがかからない髪になりやすくなります。これは髪のシスチンが分解されてシスティンとなり酸化過程で再びシスチンに戻るのですが、ヘアカラーで髪がアルカリ状態が続くとランチオニンになり、シスチンに2度と戻れなくなります。シスチンはパーマに必要不可欠な成分であり、髪の強度にも関係しているためランチオニン髪がダメージしやすいなります。

つまり、まずヘアカラーを行う際にはキューティクルの損傷、ランチオニンの生成を抑えることが大切になります。また、繰り返しヘアカラーを行う場合には髪のCMCが損傷しているため、うまく染まらないケースがあります。これを防ぐために髪にCMCを補給しながらヘアカラーをこなうことでヘアカラーの染まりを良くしていきます。

次にヘアカラーのシャンプー前として、ヘアカラーのpHを少し下げます。髪がヘアカラーでアルカリ状態のままだとキューティクルが過剰に立ち上がっている状態でシャンプーによって髪が痛みます。またこの少しというところがポイントで、一気にpH下げると色の波長が変化し、思った色に仕上がらないケースがあるからです。程よくpHをシャンプー前に下げることでキューティクルの保護と色のバランスを保ちます。また、髪の内部の栄養成分もキューティクルの立ち上がりなどによって流出しやすいのでそれを補うことも必要です。

オリジナルシャンプーでヘアカラーを洗い流すとともに色の発色を促し、髪と頭皮に残留するとよくない酸化物質成分(過酸化水素)を除去します。またこの酸化物質成分は通常のシャンプーでは除去することができないためヘアカラーの残留するとよくない酸化物質成分は活性酸素・過酸化脂質を促進し、頭皮と髪のダメージを与えます。またこれは蓄積するダメージであり、ターンオーバーの周期の阻害や頭皮の硬化、保湿成分の分泌の妨げなどに繋がります。この現象をカルボニル化と言います。つまり髪だけではなく、頭皮も同時にケアしてきます。

サロンで使用しているオリジナルシャンプーをご購入できます。日常でも紫外線や皮脂の酸化によるダメージ抑制としてケアしてください。また、顔の洗顔にも◎→https://shop.xn--hck5azh2b9732adt8a.com/items/66040570

最後に再びアルカリ除去(コントロール)を行います。2回にわけて行う理由は上記の通りです。ちなみに炭酸泉なども過酸化脂質、酸化物質成分の除去に適していますが、pHをコントロールするチカラはありません。以上がエナの基本のカラーです。

ヘアカラーにアルカリや過酸化水素は必要不可欠ですが、施術後にその成分を残すと髪と頭皮に悪影響を起こします。エナの基本のヘアカラーは「キレイに染めるためのケア」と「染めた後のケア」から成り立っています。

ヘアカラーをするとどうしてもCMC、18-MEAが壊れます。もしヘアカラーをしてうまく染まらない場合はCMCが不足しているかもしれません。また、簡単に説明すればCMCは髪の保湿であり、18-MEAは髪の表面のツヤに欠かせない成分です。このことからご自宅でヘアカラーのケアを行う際にはCMC成分、18-MEAが配合されているトリートメントは必要です。

サロンで実際に使用しているトリートメントをご購入できます。本来販売目的で開発した商品ではないですが、こちらから購入できます。→ https://shop.xn--hck5azh2b9732adt8a.com/items/61886128

※CMCはタンパク質やセラミド、コレステロールなどの複合体。18-MEAはクオタニウム-33に含まれます。